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10年越しのスティーヴン #英語がすき

どちらかと言えば得意科目は常に国語と英語、超文系のワカナです。

テーマは“英語の(で?)本を読む”

私の場合、フィクション小説やエッセイなどの読書は大好きで読むスピードもかなり速いです(日本語ですよ〜)。

でも難解な文章や堅い文章は、う〜ん、、進まない。。。
新聞の文体もあまり好きじゃない。。。

英語でもそれは同じです。
トロントのカレッジでビジネス系のプログラムを専攻しましたが、正直テキストなんてほぼ読んでません。

基本流し読みで、内容は講義中のパワポ頼み。
読むべきところは仕方なく時間をかけて、でも集中しないと頭に入って来ないわぁって感じでした。

そんな私も、今は大抵の場合辞書無しで結構な量の英文を結構な速さで読むことが出来ています。
ニュース系はやっぱり苦手ですがまあ読めてはいます。

というわけで、私の英文読書を克服した経緯を振り返ってみますね。

完全に自己流で、これが正しいかどうかは分かりません。。。

フィクションなら英語でも読める?

まずは「好きなフィクションなら英語でも読めるだろう」と思いました。

買って来たのが、たまたま目に留まったこの分厚い小説。
かの有名なスティーヴン・キング先生の『Under the Dome』。

分厚さをアピールしたくてリップを横に置いてます。

SF混じりのスリラーとかミステリーの類だろうと読み始めたけれど、うん、Chapter 2くらいで挫折しました。

その後もう一度トライしようとして、でも内容を覚えていないのでまた頭から読み始め…。
今度はChapter 4くらいで挫折(笑)

何度か頭からトライして少しずつ読み進めたものの。
ついには本を開くことさえしなくなり7年ばかし放置していました。

この後どうなったかは、また後ほど。

日本語で読んだ小説なら?

「知っているストーリーなら読めるかも」と考えた時もありました。

だいぶ昔に日本で購入していたアガサ・クリスティ女史のあまりにも有名な小説『And Then There Were None (そして誰もいなくなった)』

英語中級者くらいの頃に辞書(当時はスマホでは無く電子辞書…)を引きながら必死に読み終えた記憶が。
日本語で何度か読んでストーリーを知っている小説だったのでどうにかなったのでしょう。
しかし単語を調べた跡が涙ぐましい…。
頑張ったね!昔の私!

分からない単語に鉛筆で線が引いてありました。調べた後にこのルーズリーフにメモしてたんですね。我ながらその努力に感心します!

とりあえず1冊読み切った達成感を得ようと再度チャレンジ。

今度は、多少意味が曖昧な単語も雰囲気で流して、何度も出てきて気になる単語だけ調べてその都度ものにする、という方法にシフト。

中級者の時に比べて、辞書(今度はスマホ)を引く回数も断然減り、読むスピードも随分速くなっていました!

日本人作家の作品を英訳したものは?

やる気を取り戻した私が次に思いついたこと。
「日本人作家の小説が英語になっただけなら簡単かも!」
一度読んだものなら尚更。

村上春樹氏の小説はこちらでも有名でいっぱいあるけど、あえてそこを外して探しました。
そして、東野圭吾氏の小説がわりと沢山英訳されているのを発見しました。

最初の挑戦は『The Devotion of Suspect X (容疑者Xの献身)』
映画化もされた名作ですね〜。
(映画版も後で観たけど素晴らしかった!)

実は日本語で読んでいたかどうか購入時には曖昧だったのですが、読み始めて、「ああ、これ読んだわ!」と思い出しました。

肝心の「The Devotion of Suspect X」は貸出中で手元にありませんでした。図書館で借りて読んだものが多く、他に持っているのはこんな感じ。

結論から言うと、すごーく普通にスラスラーッと読めました。
単語を調べる為に立ち止まる必要はほぼありませんでした。

恐らく理由はこの3つ。

スラスラ読めた理由①: 海外生活歴が長い

私のカナダ暮らしが10年近くと長くなり、必然的に英語を見聞きする機会が増え、毎日の積み重ねで知らぬ間にボキャブラリーも増えてたのかな?

猫って本を読んでいると邪魔しに来ますよね。

スラスラ読めた理由②: 内容を知っている

知っているストーリーなので既に頭の中にイメージが出来上がっていた。
(なのに最後の方までエンディングをはっきり思い出せず、初めて読んだかのように楽しめました)

スラスラ読めた理由③: 英語のはずなのに日本語感

日本語が単純に前から後ろに英訳されていて、お洒落な倒置法とか余計な装飾とか奇をてらった表現とか、作者独自のクセが皆無。
悪く言えば英語の文章としての面白みは無いけど読みやすい。

最後の理由③は面白い発見でした。
日本語脳のまま英文を読める感覚?
なので、あんまり脳が疲れないで済むのかもしれません。

それからは東野圭吾氏の作品を本屋や図書館で見つけて何冊も読みました。
日本語で読んだことの無いストーリーも沢山。
『Journey Under the Midnight Sun (白夜行)』はわりと分厚かったのにも関わらずすぐに読み切りました。
(それにしても、“Journey”って明るいイメージに違和感…)

またオマケ的に、読書好きの義母に日本の小説を紹介出来たのも良かったです。
ストーリーをきっかけにコタツなど日本の文化や日常について話が盛り上がりました!

そして王者スティーヴン・キング様に戻る

英語の(で?)本を何冊も読んだことで自信を付けた私。
ついにあの本のところへ戻って来ました。
そう、スティーヴン・キング大先生の『Under the Dome』。

すると、あら不思議〜。
スラスラ読めるようになっていました!

1ページに分からない単語が2-3個はあるものの、大体こういう意味だろ、といちいち立ち止まることはせず。
分厚いのでそこそこの時間はかけましたがついに読み切りました!
10年越しの読了はもう感無量(図らずも韻を踏んでしまいましたがそのままで)…!

一応読み終えた感想を。
正直、私にとってはあまり面白いストーリーでは無かったです(笑)。

あそこの伏線回収はどうした?
あの人のあの行動、わざわざ挿入する意味とは?
って感じの謎が残りまくる、全体的にまとまりの悪い小説だったかなぁ…。
後半のクシャクシャに丸めて急いで終わらせた感が凄かったです。それが狙い?

(プロ中のプロに対してだいぶ失礼かと思いつつ)

負け惜しみに聞こえるかもですが、、、だから昔の私には読み進められなかったという説も浮上しました。

読後感はともかく、1冊読み切った達成感を得るって大事です。
読み切らなければ「面白く無かった」という感想すら言う資格は無いのですよね。

次の挑戦は村上春樹氏?

今更感はあるものの、村上春樹氏の小説は前々から英語で読んでみたいと思っていました。

(ちなみに私の名字も「村上」。フルネームを名乗ると「え、ハルキ・ムラカミと親戚だったりする?」って70%聞かれます。「うん、実は叔父さんなの」って毎回返します( ̄∀ ̄))

その叔父さんの小説は結構好きで日本語ではほぼ読破しています。
なので、あの文章がどう英訳されているのか、ものすごく興味があります。
あの読み心地の良さは英訳でも実現出来るのか?

確かめたいような、でもガッカリしたくないような、複雑な思いがあり、なんだか試さずに来てしまいました。

そろそろかな。
読んでみたらまた感想を書きます!多分。

最後にまとめ

結局言いたかったことは、

  • 自分の英語レベルに合った本を選びましょう

  • 単語は何となく分かるなら調べずに先に進みましょう

  • 完璧に把握しなくてOK、まずは1冊読み切って自信を付けましょう

でした!

そうそう、知り合いの英語の先生が言っていました。
英語学習者用に対象レベルを明記した英語の本があるそうです。

↓恐らくこのことかと↓

自分に合った本を見つけてくださいね。

長文に最後までお付き合い頂きありがとうございました!

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