泊まったビジホが昭和だった件
私はコミケにサークル参加しているので、毎夏冬は3〜5泊ほど東京滞在をしております。宿泊費はそんなに出せないので、1泊1万前後のビジホを選んでいるのですが、最近の値上がりがすごすぎる。
愛用しているビジホの値段がコロナ前の2倍を超えて、尚且つ、大晦日を含む連泊の空きがないという事態に陥ったため、やむなくヤフートラベルで「1泊1万前後で1名12月29日から3泊とれるところ」を探し、東京駅や国際展示場への移動時間がそれぞれ30分以内のホテルに決めました。
ヤフートラベル上でのホテル写真は、若干「一昔前」感があったのですがクチコミ良好で、駅から近いし、まぁいいかなと。
私は「愛用ビジホ」に巡り会うまでに二桁のビジホを経験してきたので、「ハズレ」……つまり、狭さとボロさにはある程度の耐性があります。
だからこのルームキーを渡されたときも、そこまで動揺はしませんでした。
カードタイプちゃうんかい!
久々に見たというか、鍵が10年以上前のタイプでは???
ピッキング被害が多発した時に絶滅したと思ってたよお前!!!
そしてエアコンをつけようとリモコンもしくは操作パネルを探してみたら……
エアコンの温度設定がOFF、L、M、Hしかない。
なんだここ……ここは…まるで……
設備が平成飛んで昭和。
「もうこれ松下電工の世界線じゃん!」状態。
流石に宿泊中のホテル情報をTwitterでリアルタイム実況するのはネットリテラシーに欠けるのでひたすらLINEで友人達に実況しながら1人で笑ってると…
えっなに、もしかして置き型充電器?すごいじゃん!ここだけ現代設備になってんじゃん!
と、一瞬褒めたけど何か違和感……
我が手にある現代機器スマートフォンをかざし、Googleレンズを通してみる。
実際にこれがまだ使えるのかどうかは不明でしたが、付属のポットがないので「ただそこに遺物があるだけ」と思われます(どうせならフロントに確認すればよかったなぁ)。
リフォームと清掃はしっかりしているようで、所々に使い込まれ感はあるものの、決して「おんぼろホテル宿泊」ではなく「昭和に転生」気分。
昭和31年が舞台の「ゲゲゲの謎」にハマってるところだから、別に昭和ホテルでも悪くないな!と、ひとしきりポジティブシンキングしてから大変なことに気づきました。
無いんですよ……ほら、ねぇ、スマホに依存し尽くした現代人なら真っ先に欲しがるアレ……
コンセントの穴が。
気の利いたホテルなら机だけでなくベッドサイドにUSBコード穴どころかTYPE-C等各種のコードが垂れてたりして「どちら様も枕元でスマホ充電してくださいどうぞ」状態だというのに、ここ、そもそもコンセントの穴が……なくなくないない???
ヘアドライヤーをどこで使う世界線に飛ばされたんだ私は。
ようやく見つけた「現代人の砂漠のオアシス」ことコンセント穴!
でも1つしか無い上にドア近くの足元だと?!
床にしゃがみこんで呆然とすることしばし、その目線のまま振り返ると……
このタコ足延長コードを使ってドア近くの貴重な電源を増やして使えってわけだな?とやれやれ顔を上げて発見。
そこにいたのか。
予想の斜め上にあったコンセント穴にタコ足延長コードとウォークマンの充電器兼スピーカーをぶっさして、廊下の備品コーナーからティファールも運んできてようやく平成に戻ってきました。
そして、Youtubeで「南京虫(トコジラミ)の確認方法」を見ながらベッドのシーツひっぺがしてマットレスの四隅を入念にチェック※して……
※本当はホテルについてすぐに確認すべき
部屋中の壁紙のシミ等もチェックしてから、一安心してトイレに向かうと……
本当に「松下電工」の世界線でした。物持ちいいなこのホテル。
(大阪戻ってから調べてわかりましたが、昭和22年~平成20年が「松下電工」みたいですね)
尚、さんざん「昭和www」と笑いましたが清掃は行き届いていて、南京虫(トコジラミ)も少なくとも2023年12月末時点の私の宿泊した客室にはおらず、駅チカで国際展示場も電車で約25分の立地でコミケ遠征に良いホテルだと思います。
ただ、壁際テーブル付近に白系照明がない(部屋によっては暖色ライトがあるっぽい)ため、化粧をする方、ヘアアイロン(非充電式)を使う方は、LED付の鏡を持参しないとつらい。あと、外でご飯買ってきて客室で食べる場合も暗くてちょっと侘しいかもです。
以上!お疲れ!私は夏コミの準備に取り掛かるッ!!!!!
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