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今年もイギリスの夏の音楽の祭典BBC Promsを(遅れで)楽しむ季節がやってきました

いつでもどこでも世界の音楽を楽しめることに一年で一番感謝する季節、BBC Promsの季節がやってきました。
今年もイギリスでは毎日のように大小様々なコンサートが開催され、それが現地で・リアルタイムで楽しめなくても期間限定でBBC Soundsからアクセスして聴けるという贅沢を満喫しています。

今年は事前にプログラムをチェックするのを怠っていたのですがヴォーン=ウィリアムズ生誕150年がまず自分にとってとても嬉しいフィーチャー。イギリス同様オーストラリアも比較的ヴォーン=ウィリアムズの演奏頻度が高い環境ではありますが交響曲の露出が増えるいい機会です。
ヴォーン=ウィリアムズに限らずかなり大きな編成・規模の作品をどんどんやってくれるのがBBC Promsは特に楽しいです。

そして大きな作品に限らず「Relaxed Proms」やクラシックとは違うジャンルの音楽のコンサート、短めのコンサートや室内楽のコンサートなどバラエティに富んだプログラムがあるのも毎年の楽しみ。がっつり聴くのもちょっと軽く聴くのも気分と時間で賢く聞き分けるのが限られた期間内になるべく多く聴くコツの一つ。

BBC Promsは新しい音楽に出会う大事な機会でもあります。存命の作曲家含め幅広く色んな現代音楽を取り上げていて、ほぼ毎年何かしらん初めましてで好きになる曲を見つけている気がします(ただし録音が出ているとは限らない)。
ただ割と定番な曲でもプログラムの組み方に面白い工夫があって、曲の組み合わせにより新しい一面を発見することもしばしば。そうでなくても良い演奏なんで曲を知ってても普通に聴いちゃうことが多いです。
今年の分で今まで聴いたものだとヴォーン=ウィリアムズの交響曲4番+ティペットの交響曲4番で「Full Fourths」(Full forceにかけて)というありそうでなかった、イギリス音楽でも結構攻めたコンサートが良かったです。

さらに英語が分かればコンサート前・休憩中のトークも面白いです。コンサートの裏話、演奏されている曲や時代背景、さらに文学など音楽に直接的でなくても関わってくる様々なジャンルの知識を深めたり単純におしゃべりを楽しんだり、そこからまた回り回って音楽をさらに楽しむこともできます。

ついでのついでですがBBC Soundsで後から聴ける各コンサートの録音はコンサート後のラジオ放送もちょっと入っててそこでさらに予期しないで好きな曲に出会うこともあります(笑)

先ほど書きましたが今年はプログラムの予習をしてこなかったのでオススメを(早口になるオタクのごとく)書き連ねることはできませんが、とりあえずメモリアルイヤーのヴォーンーウィリアムズ色々、それから既に放送済のパーセルのDido and Aeneasなどイギリス音楽をイギリスのオーケストラ・奏者で楽しむいい機会になるといいなと。
他にもこれからのコンサートではショスタコーヴィチの交響曲第15番にKalevi Ahoのテルミン協奏曲(世界初演)という面白さしかないプログラムやゲーム音楽特集コンサートなどが8月の初めにあったり。
聴いて面白かったらツイートして広めること忘れないようにしないと。

各コンサートは開催後30日間聴けるようになっているらしいので気になるコンサートがあったら日にちが早い方を優先して聴いたほうがいいですね。9月10日のLast Nightまでどんどんコンサートが開催されてどんどん録音が出てくるので聴ける範囲で楽しみたい。