発売開始、日本発酵紀行を読んでみた!
わたしの発酵好きを加速してくださった、発酵デザイナー小倉ヒラクさん。
超ニッチな分野ながらヒットを記録した「発酵文化人類学」
こちらに続き、ヒラクさんが日本全国を周り、ふれあい、文化を体験された紀行が発売になりました。
ちょっと前にWEBで先行申込の募集をされていたので、これは読まなければ!と即注文。
やっと手に入って、むさぼるように、時に「ふふふっ」と笑いながら読ませていただきました。
通勤途中に電車で読んでいて、ニヤリとしてしまい完全に変なひとだったと思います(反省)
今回のテーマは「発酵から再発見する日本の旅」
各都道府県を周り、その歴史やひとびとの暮らしから、その土地にしかない発酵食品を探る旅です。
醤油や味噌、酢など一般的な発酵食品は全国様々な場所で作られていますが、それも泣くなくひとつに絞り込まれていて、そのルールから再発見に至る、地元の方もご存じないような、古くて新しい発酵食品が次々に発掘されます。
わたしの生まれ故郷、大阪は守口漬けという漬け物が紹介されていました。
お恥ずかしながら、食べたことがなくて…
地元に住んでいながら、知らない発酵食品がまだまだあることに、改めて気づかされたんです。
というか、普通にスーパーとかで見かけたことすらないです…残念
しかも、この守口漬け、大阪府ではメジャーでなくなってしまいましたが、現在は愛知県や岐阜県に場所を変えて生き残り続けているとか。
「ただでは終わらんで~!」という大阪府民の気質が守口漬けにもあるのでしょうか…
微生物と一緒で発酵食品は生命力が強く、自分が生き残れる方法を何とか探って、姿形を変え、生き残っているのかもしれませんね。
そのほかにも、なんでこれが発酵したん?といった摩訶不思議すぎる発酵食品が目白押し。
もう、「発酵食のデパートや~!」な状態です。
楽しい、となるほど、とまじで!、といろんな感情が入り乱れて、揺さぶり続けられます。。。
そのすべてが紹介されていないのが残念な限りなのですが、こちらを読ませていただくと、旅した気分になり、そして自分なりの発酵ジャーニーをしたくなります。
全国行くのは難しいけれど、発酵食大国の愛知県(八丁味噌や酢などなど)、新潟県(日本酒最高!でもかんずりもね)、米どころ秋田県(ハタハタ鮨はなれずしニガテでも食べるべし!)、兵庫県(日本酒はここが原点です)などなど、ひとつ選んで行ってみるのもよさそうです。
これから、新たな旅の目的として「食」という広義ではなく「発酵食」というニッチな分野を好む方が増えて、旅を楽しめるようになればいいな。
さらに、以前ご紹介したこちら↓のイベントではこの本に収まりきらなかった分の発酵食品も見ることができますのでおすすめです。
併設のショップでは「日本発酵紀行」も購入することができます。
渋谷という日本の都心で、地方の文化に触れ、そして本を手にできる…
最高の導入だと思いますよ!笑
ちなみに、「発酵文化人類学」はかなりヘビーな内容で、読み進めるのに時間を要しますが「日本発酵紀行」は少しライトな印象。
発酵初心者でも読みやすいです。
発酵好きじゃなくても、旅行がすき、日本文化がすき、な方も発酵という文化の観点からそれらを楽しめますので、ぜひ読んでいただきたいです!
購入はこちら↓
宣伝ではありません、勝手におすすめしてるだけですので、オトナの事情も全くございません。笑
(ヒラクさんにこの、感想届くといいな)