隠れた立役者、お酢の存在。
「さしすせそ」
料理のキホンで、この順番に調味するとおいしくできると言われています。
そんな、基礎調味料のひとつ「お酢」
これも、もちろん発酵食品なのですが、ふと思ったんです。
「お酢」というものは、陰ながら職を支えてくれているんだと。
同じ基礎調味料でも、味噌だとそのまま食べたりみそ汁になったりと比較的メイン的な扱いで料理を構成します。
が、お酢は?
あくまで、サブ。
お寿司や酢の物、漬物などに欠かせないものなのに。
今日、食べたこちら↓の巻き寿司。
すし飯にもお酢、大根漬けにもお酢、人参もお酢で漬けてる。
「お酢の三重奏や~」
鯖という、臭みの出やすいお魚には、酢の物を合わせると、マスキングされて気にならず、旨みが凝縮されます。
さらに、腐りにくくなり保存性も増すんです。
なぜ、お酢で漬けると保存がきくかというと、食品が酸性に傾くと雑菌が繁殖しにくくなるということ。
冷蔵庫のなかった時代、これはかなり重宝されたと思います。
でも、お酢って実はお酒よりも手間がかかっているんです。
お酢は一度アルコールをつくってから、そこに酢酸菌をIN して繁殖させてつくるから。
だから、昔はかなりの貴重品。
今みたいにドボドボとは使えなかったんですね。
お酢を工業的につくる速醸の方法が開発されてからはずいぶんとお安くなりましたが、やはり速醸と昔ながらのじっくり醸すやり方では旨みや深みが違うもの。
有名どころではありますが、千鳥酢はストレートな米酢なのですが、そのまま飲んでも角がなく、安いものとは違いがだれでもわかります。
千鳥酢でしたら、比較的スーパーでも入手しやすいので、試してみては?
いつもの調味料をちょっといいものにしてみるだけで、ちょっと腕が上がったみたいになれますよ。
せっかく口にするもの、良いものとおいしいものが良いですね。
発酵のこと、毎日更新中。コメントにてネタや知りたいことも随時受け付けています♪ わたし自身も学びながら書いていますので、みなさんも一緒に発酵のものしりになりましょう^^