日本を発酵の観点から体感でき、出かけたくさせる、発酵ツーリズム。
以前、こちらでご紹介した発酵デザイナー小倉ヒラクさん主催の展覧会に行ってきました!
わたし的GWのメインイベントであっただけに、足元は悪かったですが、浮き足立つ気持ちで向かいました。
渋谷ヒカリエ8階にて。
こちら。
わー!
わたしにとって、ディズニーランドにも匹敵するくらいワクワクしてしまいます…
全国47都道府県にひとつ、その県に由来のある発酵食品がまとめられています。
ある種、狂喜的ともいえる発酵愛を感じずにはいられません。
(わたしもタイガイですが…)
愛知県の八丁味噌や滋賀県のなれずし、兵庫県の日本酒など、代表的ともいえる発酵食品が歴史や作り手の情報とともに、わかりやすくおしゃれにまとめられています。
食とデザイン、とくに発酵食とデザインがみごとにマッチしていました。
特にデザインとの融合で気になったのは日本の発酵の根幹を担うともいえる「麹菌」のホンモノの展示。
同じ麹菌なのですが、緑、茶色、黒とカラフルです。
左から、日本酒、焼酎、泡盛に使われる菌。
微妙な発色でこれだけでも、デザインとして成立してしまうな、と感じました。
そんな、今回の展示の中でも「ん!?」の軽く見にきた方を戸惑わせるような発酵食品がこちら。
序盤の方に展示されていたので、まじで心揺さぶられました。
むかでのりというのですが(ちょっと名前だけでグロテスク…)キリンサイという海藻を使ってつくる、寒天状のかたまりをみそ漬けにするという、なんともハテナな工程です。
↑キリンサイ
むかでのりができた歴史も謎に包まれているらしく、食感もこんにゃくより固めという不思議な仕上がり。
宮城県の名物のため、味噌は麦味噌、甘めの味付けです。
宮崎いったら絶対食べたい!
通販は送料高いし…旅行がてら訪れたいと思います。
と、まだまだ足りないくらい豊富なコンテンツで、じっくり見ていたら2時間ほど要してしまいました。
そして、人生初のくさやも体験(臭いだけ)。
発酵を中心にひとと歴史、文化、工夫がぎゅーっとつまった展示会でした。
ひとは微生物を使って、その土地に根ざした工夫を重ね、素晴らしい発酵食品をつくってきた。
見えない微生物とのコミュニケーションと、限られた材料でつくらなければならないという制限から生まれるもの。
ひとつも欠ければできなかったであろう景色こそ、今の発酵食文化。
実際に各地に行けているものは数限りありますが、一気に見させていただけるすっごいとこだなーと思いました!