幸せ空間(八重洲 ブルガリホテル東京さん)
今回は最近訪れたブルガリホテル東京さんについて、わたしなりに感じたことを皆さまへお届けさせていただきます。静かに、穏やかに、シンプルに、そして丁寧に。
兼ねてより、オープンを楽しみにしていたブルガリホテルさん。
40階に上がった後の、こちらのメインの扉が印象的だった。扉が開くなり、洗練された美しい世界が目の前に広がり、とてもとても胸が高揚した。
ホテル内のイル・リストランテ ニコ・ロミートさんへ
お店全体が美しく華やぐオレンジ色に囲まれ、その場にいるだけで心が躍った。
全体的に落ち着いているのに、なんだか元気がもらえるような、なんとも良いバランスというか、なんというか....圧倒的に語彙力が足りないが、さすがだなという印象を受けた。
こういう絶妙なバランスが大切なんだなあと思う。
華美過ぎず、落ち着き過ぎず、居心地の良い空間というものを完璧に作り出してくれていた。
土曜日お昼のお時間に伺ったが、席はほぼ満席。
それぞれの皆さんの楽しそうなお声が聴こえてきて、終始とても明るい雰囲気だった。
本当に足し引きが上手いなあと、口に含んだ瞬間、多幸感に包まれた。優しいお味なのに、どこか深みもある、なんだろうなあ、作り手の心が伝わるような、始めの一口に相応しいスープだった。
前菜は仔牛のトンナート。トンナートとはイタリア ピエモンテ州の郷土料理とのこと。肉と魚を両方用いる伝統料理は稀らしい、仔牛肉にツナとアンチョビから作ったソースを合わせた料理。なんとも見た目も美しく、さらにパンたちと合うこと合うこと。
こちらのパン・・・感動的な美味しさだった。
なんだろう、この一口食べた時の衝撃は言葉に形容できない。
全てのお料理に合うし、オリーブオイルを付けても、そのままでも本当に美味しかった。パンなのに主役級のパンだった。ジャガイモが練り込まれたパン、こちらでしか味わえないBVLGARIさん自慢のお品だそう。
胡麻の名前は完全に忘れてしまった...
視覚的イメージから少し甘いのかな?なんて思って口に入れたら、良い意味ですっかりと裏切られた。想像の遥か上の、お味。胡麻の香ばしさと塩の程よさ、二人で感動していた。
なんとも麗しい見た目から、一目惚れしたような感覚。
こちらがパスタというのがもはや信じられない。ずっと眺めていたくなるほど美しかったが、温かいうちに一口...
なんとクリームソースの下に、トマトソースが敷かれていた。口に入れた時の、クリームソース、トマトソース、のなんとも言えない調和、そしてバジルとオイルのフレッシュさがお口全体に広がる。
この美味しさと感動は、写真でも文章でも伝えることは非常に困難だ。計算尽くされた完璧な美味しさ、そして美しさ。お皿の華やかな雰囲気も、料理の美しさをさらに引き立たせてくれていた。
こちらはまずカトラリーが可愛かった。お魚用とのこと。お肉とお魚どちらも大好きだが、どちらかと言えばお魚が優勢なのでメインがお魚料理で大変嬉しかった。
ほろほろととろける柔らかい鱈、なんだかナイフを入れるのも躊躇ってしまうくらい、ほろほろだった。
ローストされたパプリカもポテトも、鱈とうまく調和しており、お互いを高め合っていた。素晴らしい組み合わせ。
お誕生日とのことでメッセージを添えていただいた。
お陰様で、いつも華やかで洗練された彼(それでいて優しく温かい)にぴったりの素敵なお誕生日お祝いができた。
スタッフの皆さま、温かい優しいお祝いのお言葉の数々をありがとうございました。
食後にはコーヒーか紅茶が選べる。わたしはコーヒー好きなのでコーヒーを選択。紅茶は8種類くらいかな(恐縮ながらアバウト)からお好きなお味が選べた。そういうところもお気遣いが素敵。
チョコレートは甘過ぎず、かといって深みもあって全人類が好きなお味だった。甘党も、甘いものが苦手な方も、どちらにせよ有終の美だ。
こちらも食後のコーヒーととても合うお味。
シンプルなのに奥深い程よい甘さで、上品な可愛さだった。わたしはこういった淡いピンクが大好きなので凄く凄く嬉しかった。視覚的にも可愛い食器は幸せをくれる。
最後にレモンのお味で、すっきりさっぱりとお口が爽やかになりました。3時間ほど過ごしたのに、本当にあっという間、全てが完璧な流れでした。
最後に・・・総じて思ったこと。
全体的に、シンプルなのに、華やかで、上品なのに、遊び心もある、なんとも本当に絶妙なバランスだった。
最後お店を出る際、スタッフのイタリア人のかたが、
また来年のお誕生日もぜひいらしてください!と仰っていて、なんて素晴らしいホスピタリティなんだろうと思った。
空間、お料理、そしてスタッフの皆さまのお気遣い、全てにおいて完璧なのに、どこか遊び心も親しみやすさもある、非常に居心地の良い最高なバランス。
人生はバランスが大切だ、と改めて感じることができた、とても素晴らしい経験だった。
追伸
またきっとタイミングを見て、幸せ空間たちをご紹介します。
長文お付き合いくださり、ありがとうございました。
文章を書くのはやはり楽しい、幸せだ。