アダルトチルドレンの原因
アダルトチルドレンの原因は機能不全家族ですが、そのタイプには様々なものがあります。
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アルコール依存症の親
アダルトチルドレンという言葉は、アルコール依存症の現場でその子供が何らかの悪い影響を受けているという事象から始まっています。
アルコール依存によって、貧困やネグレクト、虐待などによる子供の影響は多大だと考えられます。
機能不全家族の典型と言ってもよろしいでしょう。
特に身体的な虐待ももちろんですが、精神的な虐待が考え方の偏りになることが多く大人になってから大きな重荷になることがあります。
育児放棄(ネグレクト)
育児放棄によるいたましい事件は後を絶ちません。
親からの愛情が受けられない状態になることが多く、憎しみにすらなってしまうことがあります。
育児放棄によって身体的な問題も出てきます。
成長に遅れが出たり、けがや病気で障害を持ってしまうこともあります。
これは精神的な問題に加えて、大人になってからもアダルトチルドレンの原因になることがあります。
また、他者に認められないと自尊心が育たず、自分を大切にできないという性格になってしまいます。
親の不在
親がいない、または片親などもアダルトチルドレンの原因になる可能性があります。
ただ、必ずしもアダルトチルドレンになるということでもありません。
苦しい状況でもしっかりと育児をしている親や家族はいるからです。
問題は、子供にとって愛情不足になってしまうことです。
先ほどもありましたが愛情が希薄な場合、子供は精神的に不安定な状態になることがあります。
周りはその不安定さに手を焼いて、さらに愛情が希薄になってしまうという悪循環になってしまうことがあります。
子供のころから孤独と戦うという苦境は感情を歪めてしまいます。
これがアダルトチルドレンにつながっていきます。
支配的な教育
子供に対して親や家族が支配的な教育をする場合も、アダルトチルドレンの原因になることがあります。
一般的に考えられる教育をしっかりと教えながら育てることは大切なことです。
ですが、親のエゴや過剰な教育は子供のストレスになり、歪んだ精神状態になってしまうことがあります。
また、一般的な子供の社会に適合できないという問題も出てきます。
子供らしい発育環境を得られないと、大人になっても周りに合わせすぎる傾向になったり、感情の不安定さを持ってしまいます。
これらが大人になってもアダルトチルドレンの原因となり、様々な悩みの原因になってしまいます。
マリオネット(操り人形)
親の操り人形になって、自己主張ができないような家庭環境もアダルトチルドレンの原因になります。
支配的な教育もそうですが、子供の自我が正しく育まれないと大人になってからも自分がない人間になってしまいます。
大人の思う通りに育てられると、自由がないのが当たり前という価値観を植え付けられてしまいます。
自分のやりたいようになることが悪と感じることもあります。
これは大人になっても空っぽの人間になってしまうことがあります。
これも立派なアダルトチルドレンです。
最後に
アダルトチルドレンの原因は機能不全家族です。
様々な家族がありますが、その根源は適切な愛情があるかどうかです。
そして、愛情が子供にとって良いものであるという条件があります。
これは大人の責任です。
家族はもちろん、周囲の大人や行政も含まれます。
大人になってアダルトチルドレンによる悩みを抱えることも問題ですが、今もアダルトチルドレンになってしまうかもしれない環境にある子どもいるということも問題だと思います。
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