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トランプって無意識にジェンダーギャップを植え付けてない?
「なんでいつもキングはクイーンより強いの?」
「なんでジャックもジョーカーも男性なの?」
トランプといっても大統領の方ではありません。(大統領の方は無意識じゃなくあからさまに女性差別をしてますが。)
Gender equalityを意識したカードゲーム(トランプ)、Queeng Playing Cardsがついに届いたので、家族で遊んでみました。
このカードゲームは一番上に書いたような、トランプの中に含まれたジェンダー間の格差へ疑問を抱いた子どもが開発したもの。
キングはMonarch
(女王や王など君主への総称)
クイーンはDuchess/Duke
(Duchessは女公爵または公爵夫人。Dukeは公爵)
ジャックはPrincess/Prince
に変更されています。
このカードゲーム開発者が問題視した「キングとクイーンの強さの違い」に限らず、ジェンダー間の格差を表す言葉や表現は私たちの生活にあふれていてます。
例えば、私たちは妻と夫の2人で活動していますが「夫婦」や「夫妻」という表現をできる限り(字数制限等が無ければ)避けています。「上下」「長短」「良悪」で表されているように熟語の左側の文字が右の文字の上位と表現されているからです。また、「嫁」「奥様」という女性が所属物のようになっている言葉も、「旦那」のような男性が優位となっている言葉も使わないよう気をつけています。
ただ、先ほど文章内に書いた「女王」のように使用することを避けるのが難しい言葉もあって、歯痒さを感じます(なんで男性の王は「王」なのに、女性の王は「女王」なんでしょう)。
Queeng PlayingCardsもジェンダーにまつわる問題を完全に払拭出来ている訳ではありません。
まず、カードに描かれているジェンダーは女性と男性のみ。
またクイーンの代わりに採用されたDuchessという言葉は「公爵(男性)の妻」に使われる言葉(歴史的には女性の公爵もいたらしいのですが)だそうです(ここはあまり詳しくないので間違っていたらごめんなさい)。
とはいえ、「キングの方がクイーンよりも強い(数字が大きい)」という昔からずっと存在し、多くの人がが無意識に受け入れているルールをひっくり返したQueeng Playing Cardsは画期的だと思います。
このカードゲーム、Indiegogoというサイトで購入したですが、5000万円以上売り上げており、ジェンダー格差への関心の高さが伺えます。
Indigogoでは開発者の子が、このカードへの想いを語る動画があって、面白いです(字幕なし)。
https://www.indiegogo.com/projects/queeng-playing-cards
ちなみにKがM、QがD、JがPになってるだけで普通のトランプと同じく遊べます。
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