【中国語】但是、不过、却(しかし)
みなさん、中国語を話すとき「しかし」に何を使いますか?
僕は「但是」が多くたまに「不过」を使います。
基本的にはそれで困りはしないのですが、会話で相手が話すとき、たまに「却」もでてきますので、覚えておくと便利です。
但是、不过、却の違い
“但是”、“不过”、“却” はいずれも逆接を表しますが、ニュアンスや使い方に違いがあります。それぞれの特徴を簡単に説明します。
1. 但是 (dànshì)
意味
「しかし」「でも」
使い方
一般的でフォーマルでもカジュアルでも使える逆接表現。前後の内容が対立している場合に使う。
例
我很喜欢这个地方,但是这里的天气太冷了。
(私はこの場所がとても好きですが、ここの天気は寒すぎます。)
特徴
最も標準的で幅広く使える。
会話でも文章でも自然。
2. 不过 (búguò)
• 意味:
「でも」「ただ」
• 使い方:
カジュアルな逆接表現。前後の内容が対立しているというよりも、「軽い補足」や「ちょっとした逆接」を示すときに使う。
例:
我喜欢吃甜的东西,不过不能吃太多。
(甘いものを食べるのが好きだけど、食べ過ぎはできない。)
特徴
トーンが柔らかく、軽い印象。
日常会話でよく使われる。
「ただし」「とはいえ」といった意味合いに近いこともある。
3. 却 (què)
意味
「しかし」「なのに」
使い方
文語的で、より強調した逆接のニュアンスを持つ。主語の前に置くことで、「期待や普通と違う結果」や「驚き」を示す。
例
他看起来很年轻,却已经五十岁了。
(彼はとても若く見えるのに、もう50歳です。)
特徴
会話ではあまり使われず、文章やフォーマルな表現向き。 前に述べた内容と大きく違うことを強調したいときに使う。
例文の比較
1. 我想去旅行,但是没有时间。
(旅行に行きたいが、時間がない。)
2. 我想去旅行,不过只能待两天。
(旅行に行きたいけど、2日しかいられない。)
3. 我想去旅行,却发现机票太贵了。
(旅行に行きたいと思ったのに、チケットが高すぎることに気付いた。)
どれも逆接ですが、ニュアンスに微妙な違いがあります。
もう一つの例
99円の激安お酒がおいしかった場合:(括弧内は心の声)
酒很便宜但是不錯喝欸(おー!期待より上回る、以下の2よりおいしく思う)
酒很便宜不過不錯喝欸 (値段を考えると、いいもの)
酒很便宜卻不錯喝欸(まずいだろうと思ったから驚いた、期待より大幅に上回る)