意外と難しい・・・!健康経営のためのコラボヘルスを考えてみよう
こんにちは!
株式会社Acompanyで事業開発に所属している角川です。
データコラボアイディアの投稿について
Acompanyは、名古屋大学発のスタートアップで、秘密計算をはじめとしたすごい技術をたくさん持っている会社です。
その技術をどのように社会実装するかは、まさに”アイディア”だと思っており、私がお客様と面談する中で得た様々な企業のニーズをヒントに、いくつかのユースケースアイディアをご紹介したいと思います。
※注意事項※
本記事の内容は営業目線のアイディアベースなので、法的実現性や技術的な実現性の検証にまでは至っていない内容の可能性があることをご理解・ご了承いただければと思います。
もちろん、Acompanyにはプライバシー領域の有識者が複数在籍していますので、お客様のビジネスアウトカムに寄り添って、適切な法スキームと技術を提供できると思います。
今回のテーマ:コラボヘルス
Acompanyのお客様の多くが、『BtoCビジネスをされていて大量のコンシューマーの個人データを持っている企業様』というのは事実なのですが、この『コラボヘルス』のユースケースは業界・業態問わず、たくさんの従業員がいらっしゃる企業様の健康経営に活かすことができるデータコラボレーションになります。
コラボヘルスとは? - 市場トレンド
厚生労働省が「データヘルス・健康経営を推進するためのコラボヘルスガイドライン」というものを出していて、経済産業省が推進する「健康経営」と、省庁の垣根を越えて推進されています。
「健康経営」というのは、『従業員の健康保持・増進の取り組みが将来的に企業の収益性等を高める投資である』という考えの下、従業員の健康管理を経営的な視点から考え、戦略的に実践することを指しています。この考え方は、大手企業様を中心に経営方針に組み入れられており、まさにトレンドになっています。
データコラボレーション:コラボヘルス
では『コラボヘルス』ですが、どのようなデータコラボになるのかと言いますと、『健保組合が保有しているレセプトデータや健診データ』と『事業会社が保有している人事データや勤怠データ』を突合させることで、『どの部署が何科を受診している傾向が強い』とか『健診結果にこういう傾向がある人は遅刻・早退・欠勤・休職をする可能性が高い』などの分析ができるようになるイメージです。この分析で得た傾向値をもとに、従業員の健康に配慮した就労環境の整備や未病ケア等に活かすことができますよね。
「定期健康診断の結果は所属している会社に提出しているからわざわざ健保組合からもらう必要はないのでは?」と思われるかもしれませんが、個人データの取得や利用目的は明確にされている必要があり、労働安全衛生法に定められた目的以外で利用する場合には本人同意が必要になります。
また、目的外で取得することになるため、データ取得者である健保組合からデータを提供してもらう必要があります。つまり、健診結果であってもコラボヘルスの目的で利用する場合には、『健保組合と事業会社の、企業間のデータコラボレーション』になるということですね!
また、健診結果やレセプトデータは『要配慮個人情報』に該当するので特に注意が必要です。レセプトに関しては『医師(お医者さん)の個人情報』という考え方もあり、安易に扱えません。
実際には、利用規約やプライバシーポリシー、データの流れなど、ケースによって対応が異なりますので、このあたりについては、Acompanyにて『プライバシーDXコンサル』や『プライバシー影響評価(PIA)』のご支援をさせて頂ければと思います・・・!(営業トークも忘れない★ミ)
第二弾・第三弾の予告
この『データコラボアイディア』ですが、来週と再来週に第二弾・第三弾の公開を予定しておりますので、そちら記事も見ていただけると嬉しいです!
第二弾は、個人属性情報を持っていないPOSデータや視聴ログなどのデータについて、第三者のデータとコラボレーションすることで個人属性を付与できる!というテーマです。
これまでは属性情報ごとの分析ができなかった大量の過去データが、有効活用できるようになるユースケースアイディアです!
第三弾は、サプライチェーンやM&Aなどで、「秘匿化したい機密情報だけど連携しないといけないため困っている!」というニーズに対して、秘密計算の技術を応用し、秘匿化したまま計算/照合して、条件が合った場合にだけ情報が連携されるというユースケースをご紹介したいと思います。
番外編として、物理的にデータを運搬するときに、万がイチ盗難・紛失が発生しても情報漏洩を防ぐことができるケースについてもご紹介できればと思っています・・・!
Webinarシリーズのご紹介
本記事の内容を下記のWebinarで口頭でお伝えします!
当日は、技術の実装イメージがわかるようなDemo動画も用意していますし、後半には、他のSalesメンバー数名がパネリストとして参加するQ&A兼フリートークの時間があります。
お時間が合う方は気軽にご参加いただき、Q&Aの時間には是非その場でご質問や取り上げてほしいテーマなどお伝えください!
開催後には同ページからアーカイブ動画をご視聴いただけますので、そちらもご活用ください。