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写真…眼差しを深く、瞬間を狩る

フィルム一眼レフで写真を撮るようになって、
光や陰影、人の顔や仕草、そして瞬間、を
よく見るようになりました。
瞬間を狩る、という感覚。

わたしは50mmの標準レンズを
愛用しています。
この画角は人間の視覚に最も近いそうです。

スマートフォンのカメラのレンズよりも
歪みが少なく、見え方が自然です。
また、フィルムは肉眼で見た印象が写る、
という感じです。

人物撮影の時、デジタルカメラでRAWだと、
毛穴まで写ると、いたたまれなくなります。
肉眼で見えるくらいでいい。

声をかけてポートレートを撮って、
実物の印象で撮ったつもりが、
被写体の方から
「実物より綺麗なんで、びっくりしました」
と言われることもありますが、
わたしは見たままに撮ってるだけなのです。
その方が、御自身をそのように、
見ることがなかったのかな、
と、思ったりします。
わたしもその方が御自身をどう見ているか、
なんて、わからないのです。

人は思いのほか、
自分自身をよく見てないのかもしれない。
また、他者のことも、
本当には、よく見てないのかもしれない。

自分の顔や身体をよく見るのは、
勇気がいるのかもしれない。

他者を見るとき、好みのフィルターで
見てしまうのかもしれない。

わたしは…
今、どう何をどう見ているのだろうか?
どんな在り方で…
見方にどんな癖があるのだろうか?
ありのままに見る、とは、いったい?

眼差しを深く、心を深く。

何気ない表情を撮りたくなる。
Anticlimax…
NIKONF3 / DELTA400

お読みいただき、ありがとうございます。

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