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年齢を超えた美しい存在感とは?

以前、とある西洋風建築の名所で、
杖をついた高齢の御婦人をお見かけしました。

その方は、清潔感のある身なりで、髪を整え、
ジャケットにブローチをつけるなど、
おしゃれをしていました。
その装いがクラッシックな建物と相まって、
映画のワンシーンのように素敵でした。

また、その方は杖をついていたけれど、
しっかり地に足をつけている御様子でした。

こんな印象の方をあまりお見かけしないので、
美しい、と心に残りました。

年齢を重ねることの素晴らしさを感じた、
尊い瞬間でもありました。

考えてみれば、おしゃれな人や美人は、
けっこう、お見かけしますが、
「美しい存在感」の人は、
滅多にいない、と思ったのです。

グレース・ケリー、美智子さま…
有名人でもあまり思い浮かばないのです。

美しい存在感…気品、エレガンス、
ということでしょうか。
装いや所作の形だけでなく、
そこに思いやりや真心がこめられている。
エレガンスをそのように感じます。

上村松園「序の舞」

上村松園はこの絵を描くために、息子の嫁をモデルにして、京都一の着付け師と髪結を呼んで装いを整え、スケッチしたそうです。「見る人の心が清くなるような美人画」を追求したとのことですが、深い祈りを感じます。


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