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生まれて初めて「自分」をメタ認知できた話(クリエイティブコーチング体験)

自分の思いや悩みを包み隠さず、正しく理解するって難しい。モヤモヤしているときは、まずは紙に書きだしてみるとよいと聞く。それはもう既に何度も試した。でも、他者の目を気にしなくて良いそんなときでさえ、自分でも自分を「いい人」にみせようとしてしまう。

あー、自分の思いや悩みを正しく可視化するってこと自体が、ものすごく難しい事なんだと気づく。

私は会社の中で自分の思いが起点となる新規事業を開発しており、内省や自己開示の機会が非常に多い。もともと10数年マーケティングの仕事をしていて「ここにはいない誰かのために働くこと」に限界を感じ、自分起点の仕事がしたいと自ら手を挙げ今年1月から今の部所に移ってきた。だから内省と自己開示の機会が多い今の環境は自分が望んだものだった。それなのにいざその環境が続くと、自分は自分を正しく理解できているのかどうか?誰かが求める自分に見せようとしてないか?という問いと毎日向き合うことになった。

そんなとき、簡単募集サービスbosyuでクリエイティブコーチング相談の募集を発見。

第一印象。「クリエイティブ」と「コーチング」という異色な言葉が組み合わさっていて面白そうと思った。私はいわゆる「コーチング」というものを受けたことが無い。一方、マーケティングの仕事柄「クリエイター」という仕事の方々とはたくさんお会いしてきた。その二つが組み合わさった「クリエイティブコーチング」っていったいどんなものなんだろう?

たぶん、クリエイティブとコーチング、どちらか一方に特化したbosyuだったら目が留まることはなかったのだと思う。一気に興味を惹かれた私は、募集の内容を読み、すぐに応募した。オンラインで受けられるのも気軽。「価格設定はコーチングを受けた後で自分で決められる。満足できなかったら0円でもOK」というのも安心材料となった。

セッション日の前に、クリエイティブコーチ・堤 藤成さんのnoteに一通り目を通した。「ビジョン・ミッション・バリューとは?」など基礎知識がわかりやすく書かれているのを読み、あぁ自分が心から納得できる「ビジョン・ミッション・バリュー」が可視化できたら、きっとこのモヤモヤが晴れ、道が開け、清々しい気持ちになれるに違いない。と心が躍った。

そして当日。約2時間オンラインでセッションを受けた。以下、感想。

1、まず堤さんのオーラがめちゃくちゃやさしくて、気張らず素で話せる

オンラインでお会いしてもオーラが伝わってくるくらい、めちゃくちゃ和やかでやさしい雰囲気。何を言っても受け入れてくれそう。「圧」が無い。序盤からそれを感じたので、自分の内面を安心して開示することができた。特に利害関係がないのも影響しているかもしれない。仕事の関係性もないし、なんならこのセッションもまだお金を払っていない。出来高払いの設定はもしかしたらそういうことも考えて設計していたのかな?と今思ったりする。

2、「やさしい問いかけ」は自分を素直にする

合間に入る問いかけがやさしい。これって、仕事ではなかなかない。「で、この課題に対してどうするの?」とか、「この問題起きてるけどどうなの?」という問いかけに、「あーー、はいはい!すぐ解決策を出します。おそらく●●か××だと思うのですが。はい、すぐやります。」ってな感じで一気に回答モードに入る。「う~~~ん・・そうですねぇ。困りますよねぇ~。でもどうしたらいいのかなぁ。あはは」なんて言えない。自分の気持ちにゆっくり向き合う時間って、意外とない。そうしているうちに、「自分の思いを正確に知る」ことが下手になり、「相手の求めるものにあわせていく」ことが得意になってしまった気がする。

一方今回は堤さんが第三者であり、また仕事は関係なく私だけのために用意された時間であるので、贅沢に自分と向き合う時間をとることができた。結果、自分を抑圧しているものの存在に気づくことができた。

3、自分で自分をサマライズできた実感・爽快感

そんな堤さんとの2時間のやりとりで、一番緊張した瞬間は最後。

「今日のセッションを通じて自分の考えをサマライズしてみてください」

その質問がくる想定をしていなかったので、一瞬固まった。私は超右脳派で、自分の考えを予行練習もなくいきなりサマライズするのは非常に苦手だ。仕事でそれはまずいので、想定QAを綿密に用意しておくなど、事前に予行練習してプレゼンなどは臨む。想定外の質問にロジカルに回答できた試しがほぼない。

そんな苦手意識のある私が、一瞬堤さんの質問にひるんだものの、実は結構ちゃんと答えられたのである。しかも、作られた綺麗なストーリーではなく、自分の思いに忠実に。これがとても気持ちの良い体験だった。

私、初めて自分をメタ認知できたかもしれない。

そして、それを人に伝えられた。今まで、自分の本当の思いに気づくことも、それを忠実に伝えることも難しくて、もやもやしていた自分。

初めての体験でスッキリし、昨晩は早く就寝し、今朝は爽快に目覚めた。そしてこの爽快感を忘れないようにと、こうしてnoteを書いている。

ちなみに、自分がサマライズしたのは以下の通り。

・私は「世の中にはびこる常識を疑い、本当に大切なことに気づける自分でありたい。そして自分だけでなく、周りの人にそれを伝え、しがらみから解放する旗振り役になりたい」という願望を持っている。憧れの姿は映画で言うと「今を生きる」のジョン・キーティング先生。

・これを実現するのはひとりでは難しい。「ワクワクしながら働く前向きで優秀な仲間に囲まれ、その中で自分もワクワク活動できている状態」が3年後の自分の理想の姿である。

・そのために必要なことがいくつかあるが、その中で今の私に足りないのは「しがらみと戦う強さ」である。常識を覆したいと思う一方で、軋轢を生んだときの怖さに怯えている。ただ、軋轢を生んでも常識を覆したか、それともどっちつかずになり常識を覆さないか、の二択なら前者を選びたい。

・では、この恐怖はどうしたらなくすことができるかを考える。①最初から軋轢を想定しケーススタディしておく。②孤軍奮闘せず味方を増やす。③敵になりそうな人の攻撃意欲を下げる、またはむしろ味方につけてしまう。

・上記の①~③を用意すれば、私は恐怖に打ち勝つことができ、元々の願望を叶えることができる。まずはこの中ですぐにできることから着手していくことにする。

クリエイティブ・コーチングを通じて、すらすらと自分の状況と課題と解決策を認識することができた。これまで自己流で内省や自己開示を続けてきたときには到達できなかったことだ。私の心にブレーキをかけていたものを取っ払い、アクセルを踏むことができそうな気持ちに、今満ち溢れている。

興味を持たれた方は、ぜひ堤さんのnoteを見て見てほしい。

ちなみに、人生ビジョン・ミッション・バリューを、更に鮮明に可視化したいので、またお願いしようと思っている。今回は私を開示していただく工程が主だったので、今後はこれをどう可視化・具現化していくか・・のクリエイティブの工程かもしれない。

マーケティングの仕事でも、自分の考えをクリエイターの方の「発想の転換」「言葉の力」や「ビジュアライズの力」で昇華してもらった体験が何度もある。私がクリエイティブの仕事をしている方々に尊敬の念を抱くのはこの部分だ。だからこそ、単なる「コーチング」ではなく、「クリエイティブ・コーチング」に興味を持った。今度はまた次の扉が開くのかもしれない・・とわくわくしている。

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