今年の夏、愛おしすぎるTシャツに出逢う
30を過ぎたあたりから「欲しい服」がなくなった。ちょうど子供を産んだころで、服選びは授乳しやすさ、公園での走りやすさ、子供の肌を傷つけない、などの視点で選んだ結果、9割がユニクロとなった。
ユニクロが悪いわけではなく、着心地がよくてシンプルでお手ごろ価格でどこでも手に入って、むしろ大好きだ。
でも、「あの服欲しい!」という気持ちでは買っていない。20代後半、ボーナスで買ったバーバリーのコートを超える「絶対欲しい!」な服がもう10年近く、無い。
そんな私だが、今年の夏、着ると最強に笑顔になれる、愛おしすぎるTシャツと出逢った。
チーフデザイナー:娘。アシスタント:私。
娘はとにかく絵を描くのが大好きだ。毎日保育園からの持ち帰りが画用紙で10作品、自宅でも朝と夜、各10作品つくっているので、毎日計30作品を生み出している。なかなかの芸術家だ。
しかも絵が自由で、かわいく、面白い。
だが・・・・・
毎日画用紙が増えすぎて母は困る。毎日約30枚、月1000枚弱をどう収納すればよいものか。
まずは鉄板。冷蔵庫に貼る。
すぐスペース埋まる。。うーん。
友人の家に遊びに行った時も、同じような光景を目にする。
「私は申し訳ないけど捨ててるよ」という友人の話を聞き、みんなそうなんだ・・と安心し私も少しずつ古いものから処分していたけれど、いかんせん心が痛む。日常で罪悪感を抱く瞬間ダントツNo1。
娘にバレたこともあり、そのときの私の慌て具合は情けなかった。
そんなとき発見した、大好きなユニクロ様の企画Ume!
自分の描いた絵を取り込んでTシャツにできる。
この手のサービスはネットなどでよく見かけた気がするが、普段から愛用する着心地のよいユニクロの服に印刷できるのが最高。しかもたまたま最寄りの店ではその場でプリントしてくれるサービスをやっていた。
私は発見したその日に娘の絵をかたっぱしからスマホで撮影し、PCに取り込み、少々色変更などのアレンジを加えて1枚絵にした。
そしてその日に自転車で娘を後ろに乗せ最寄りのユニクロに走り、Tシャツを作ってもらった。
できるまでの30分、ワクワクしながらファミレスで時間をつぶした。こんなに服を買えることにワクワクしたのはいつぶりか。
そして先ほどのTシャツが出来上がった。しつこいようだが再掲する。
これがこの夏1番のお気に入りTシャツだ。ちなみに子供サイズもある。
夫はこういうものを着たがらないタイプだが、めずらしく「俺も欲しかった」と拗ねていた。
今週末もう1枚Tシャツとトートバッグも作成予定。毎日30作品をこなす娘の腕は、あれから2か月だいぶ成長した。
自分が欲しい服。
着ると笑顔になれる服。
人に喜ばれる服。
一緒に着たい服。
会話が弾む服。
思い出に残る服。
成長を感じられる服。
そしてもちろん
着心地がよい服。
お手頃価格な服。
そのすべてを叶える夢のような服が世の中にあったなんて・・・!
この夏の大発見。大事に大事に洗って着ています。