私たちは真の知覚を完全に修得することを目指している
「起きることが起きているだけ」と分かっているでは助けにならない
「すべては起きることが起きているだけ」
それが、ノンデュアリティのスピリチュアリティで教えられていることです。
ただ、純粋な非二元の観点から見るならば、そのことを分かっているだけではまったく十分ではありません。
そういうことをいくら知っていたとしてもほとんど役に立ちませんし、助けにならないと言うことができます。
というのも、
「起きることが起きている」とはいっても、じつのところ、自分で起こしている(やっている)というところがまったく自覚されないなら、相変わらずこの世界の被害者であり続けることに変わりないからです。
コース(奇跡のコース/奇跡講座)では、その無自覚にされているところを明らかにしていくことが私たちに求められています。
「起きることが起きているだけ」というふうに自分に言い聞かせて納得させていくような実践は、明らかに否認、隠蔽でしかありません。
実際、それではけっしてうまくはいかないはずです。
そのようなやり方では(真の)平安があるところの視点には戻れませんし、むしろ、自分に正直になるなら、ごまかそうとしているだけ、紛らわそうとしているだけ、ということが自覚/認識されるはずです。
そう、そのことを自覚/認識していくことのほうがとても重要なのです。
コースの実践では、否認、隠蔽しようとする自我の力動を自覚/認識していくことが求められているのです。
ようするに、平安の障害(愛を阻む障壁)となっているもののほうを見つけ出して、正視していくということです。
それによって、平安の障害となるもの(愛を阻む障壁)が取り消されていくわけで、コースはそのような霊性の道なのだということを覚えておきましょう。
私たちは「無」に対して一喜一憂しているだけ
コース学習者の私たちが実践でしていくのは、まず、知覚しているものすべてが「投影」であるということに気づいていくということです。
心が動揺したとしても、それは外側のものが原因なのではないということであり、つまりは、もう何かや誰かのせいにしないということです。
ここから先は
コース(奇跡のコース/奇跡講座)の学びと実践を通して、非二元、真理、悟り、解脱を目指しているコース学習者のためのマガジン。
この記事が気に入ったらチップで応援してみませんか?