なぜ人生はうまくいかないのだろう?なぜ幸せになれないのだろう?
真実は私たちの無意識の部分に隠されている
なぜ幸せになれないのだろう?
なぜ人生はうまくいかないのだろう?
この世界にいる私たち誰もが、大なり小なり、そういう想いを抱いていますし、そういう経験をしているといえます。
それというのも、真理から見るならば、この世界はそもそもそのようにできているからです。
この世界のメカニズム自体、すべてがうまくいかないようになっているということです。
なぜなら、この世界は天国(完全性)の対極として作り出された世界であるからです。
言い換えるならば、平安や幸せの真逆を体験するために、つまり、神にはけっして体験することのできないことを体験するために、この世界は作られたと言うことができます。
ようするに、この世界は苦痛、苦しみ(罪、罪悪感、恐れ)を体験するような仕組みになっているということです。
それは、原始仏教の教えにおいても、似たような表現がなされています。
ブッダ(仏陀)はそのことについて、「この世の一切が苦しみである(一切皆苦)」というふうに説いています。
そして、私たちが知覚しているこの世界について、コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)の中では、どのように語っているか?
というなら、
「悪夢」「地獄」「戦場」「賭殺場」というような言葉を使って表現しています。
ここで、私たちが自覚/認識しなければならない大事なことは、
そうは言っても、私たちはまったくそのようには思っていない、
ということです。
ようするに、この世界がどのような世界であるかをまったく分かっていないということです。
仏教の言葉を使うなら、今や私たちは「無智」「無明」という状態になってしまっていると言うことができます。
それでも、私たちが本当にこの世界をありのままに見るならば、(つまり、コースが教えている通りに見るならば、)この世界はそういう世界であると認識することができるようになっていきます。
つまり、コースの学びが深まっていくとき、その真実が明らかになっていくということです。
この世界は、天国(神/愛)とは対極(真逆の世界)を体験するために作り出された夢なのだと。
ただし、その真実は、私たちにとってはとても受け入れ難いものです。
だからこそ、私たちはコースを学ぶ必要があるのだといえましょう。
この世界の夢自体がそのような構造(仕組み/メカニズム)で作られているということを、私たちは理解する(悟る)必要があるからです。
なぜなら、「ここ(この世界/この夢)はそういう世界である」と悟るまでは、私たちはずっとこの世界に惑わされ続けることになるだけだからです。
私たちが学ばなければならない真実は、それだけではありません。
他にもたくさん私たちは学ばなければならないことがありますし、理解し(悟ら)なければならないことがあるのです。
その重大なことの一つが、私たちはじつのところ、自分で自らあえて「幸せ」「平安」であることを拒絶しているということです。
そのことは私たちの無意識のところでなされているので、その自覚がまったくないのです。
自分で「幸せ」「平安」を拒絶しているということが何を意味しているのか?というなら、
つまりは、私たちは「自分で自分自身を傷つける、苦しめる」ことをしているということです。
自分で自分にそういうことを行っているということです。
しかも、自覚のないままに、です。
そのことを自覚/認識しないかぎり、私たちはどうやってそれを終わらせることができるというのでしょう。
ですから、私たちにとっての救済の鍵となるものは、その真実を思い出すことに尽きるといえます。
その真実こそが、「自分で自分にこれを行っている」ということです。
その真実を思い出さないかぎり、私たちはこの世界の夢の中で被害者になり続けるということです。
ですから、まず、私たちは自分で「幸せ」「平安」を拒絶しているということを自覚/認識することが求められているのです。
むしろ、そのことを自覚/認識しないで、それをどうやってやめることができるというのでしょう。
それなしに私たちはどうやって幸せになる、平安になることができるというのでしょう。
その真実を自覚/認識していかないかぎり、私たちが真に救われることはないということを、私たちはコースを通して学んでいくのだということです。
たしかに、その真実は、自我と同一化してしまっている私たちにとってもっとも受け入れ難いものです。
私たちはつい、その真実を無意識の中に蓋をして隠そうとします。
そして、その真実は、今もなお私たちの無意識の部分に隠されています。
だからこそ、私たちは自分の無意識(層)にアプローチしていくことが求められているのです。
つまり、内側を直視していくことが求められているということです。
私たちはどのようにして無意識(層)にアプローチしていけばいいのか?
どのようにして内側にあるものを明らかにしていくのか?
そして、どのようにしてそれらを取り消して(訂正して)いくのか?
そういったことについて私たちはしっかり学ぶ必要があり、そのために私たちはコース学んでいるのだということを理解しておきましょう。