バイロンケイティと癌患者パムとの対話
一元論のスピリチュアリティとは、純粋な非二元のスピリチュアリティのこと
コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)とはどのようなスピリチュアリティなのか?
というなら、
純粋な非二元のスピリチュアリティであると言うことができます。
もしくは、一元論のスピリチュアリティと言い換えることもできます。
では、そのスピリチュアリティを学んでいくことによって私たちはどうなっていくのか?
というなら、
ワプニック博士は、コース(ACIM/奇跡のコース/奇跡講座)について以下のように述べています。
「このコースは、たとえ自分の身に何が起きようとも、たとえ自分の愛する人に何が起きようとも、平安でいられるための霊性の道なのです」と。
「あなたの肉体に何が為されようと、あなたが愛する人の肉体に対して何が為されようと、それはあなたの心とは関係ないのです」と。
(2005年11月のワークショップ動画より)
コースはそれを体現していくためのスピリチュアリティ(霊性の道)であるということです。
実際のところ、それを体現するためには本当の自分(真のアイデンティティー/真の自己)を思い出していかないかぎり不可能なわけですが、コースではそれを「目覚め」「覚醒」「復活」などと呼んでいるということです。
言い換えるなら、それは完全なる「悟りの完成」を目的としているスピリチュアリティだと言うことができましょう。
それは、悟りの体験をしたから目覚めた、ということではないということです。
この世界の夢を知覚しているのであるならば、この世界を使ってなされなければならない訓練があるということです。
まともに考えても、それを完成させるためにはかなりの訓練を要するということが分かるはずです。
訓練がなされている者と、訓練がなされていない者とでは、天と地ほどの違いがあるといえます。
真理をいくら一瞥したところで、非二元がいくら分かったところで、この世界を超えたところの知覚が訓練によって修得されていないならば、相変わらずこの世界の夢から自由にはなっていませんし、目覚めているとはけっして言えないということです。
コース学習者の私たちが目指しているゴールは「実相世界」なわけですが、実相世界とは、実相(真理)を反映した世界だと理解しておくと良いでしょう。
つまり、実相世界が知覚されていないならば、それを体現するまで訓練はなされる必要があるということです。
言い換えるならば、実相世界を知覚している者こそが目覚めている者と言うことができます。
このコースの霊性の道を歩んでいくにあたって私たちが知っておかなければならないのは、目覚めを体験した者と、目覚めを体現して生きている者とは、まったくの別ものだということです。
ようするに、一瞥しただけの者たちのことを目覚めている者とは呼ばないということです。
そして、本当に目覚めを体現している者は、ごく稀れであるということを知っておきましょう。
バイロン・ケイティのワーク ~ ガンがワークに出会う時
上記でも述べましたように、コースという一元論のスピリチュアリティの学びを通して私たちが目指しているものとは、この世界の幻想から目覚めることなわけです。
それは、この世界で体験するすべてを超越していくということです。
コースはそのような霊性の道だと言うことができます。
それは、生死すらをも超えていく道であるということです。
そして、それを体現している者は、本当にごく僅かだということです。
そして、この私から見て、それを体現して生きている者というのが、これから私が紹介する「バイロンケイティ」です。
バイロンケイティはコースとはまったく関係のない人ではありますが、彼女の見ている世界、そして彼女の思考体系というものは、まさにコース学習者の私たちが学んでいっているその先にあるものだということが分かります。
以下に紹介するのは、バイロンケイティの公開ワークの(日本語字幕ありの)記録動画です。
この動画では、バイロンケイティは癌を患っている若い女性パムと対話を行っています。
バイロン・ケイティのワーク ~ ガンがワークに出会う時 When the cancer meets inquiry / The Work of Byron Katie (youtube.com)
動画では、パムがバイロンケイティとの対話によってみるみるうちに癌に怯えていた恐怖を超えて光(生命力)を取り戻していく様子がうかがえるのが、とても興味深いです。
さらに加えて、恐怖と絶望を超越したその境地へと、パムを導いていくバイロンケイティの明晰さには驚くものがあります。
それは、目覚めを体現している者でしか成し得ない業だといえるでしょう。
関心のある方は、どうぞ動画のほうをご覧ください。
参考記事:
ありのままの現実を愛する | ACIMタッチアンドゴー (tobbe.info)