見出し画像

私はもっとお金が必要です


ひたすら不幸や惨めさに献身している私たち

「私はもっとお金が必要です」

「お金はないよりも、あったほうがいいに決まっている」

それは誰もがみんな共通して信じている信念です。

それは、たとえ大金持ちであろうと、貧乏であろうと、そういうこととは一切関係なく誰もが抱いている信念だといえます。

「お金なんてまったく要らない」と本気で思っている人などいるのでしょうか。

つまるところ、このマネー社会の中で私たちは何をしているかというなら、「私はもっとお金が必要です」という前提に基づいた夢のストーリーを体験し続けていると言うことができます。

私たちみんながそのような状態になっているといえます。

私たちが理解しておかなければならないことは、本当の自分(真の自己)はすべてを持っていて、いつも満たされていて、本当は何も必要とはしないのだということです。

本当はそうであるにもかかわらず、自分自身に正直になるならば、まったくそうではありませんし、そのようには思ってはいません。

つまりは、それが自我の思考体系を信じていることの証なのだということを認識する必要があるということです。

自我の思考体系を信じているかぎり、いくら成功したとしても、自我は「自分にはお金がもっと必要です」と語りかけてきます。

私たちはそれを信じて、まったく疑おうとはしません。

そうやって、次の「もっと」、そしてまた次の「もっと」へと、その欲求は尽きることがないわけです。

その根底には、いつも「失うことへの恐れ」というものがつきまとっていて、それゆえに不安、ストレスから逃れられることがけっしてないのです。

成功していよういまいが、お金持ちであろうがなかろうが、人生がうまくいってようがいまいが、それとはまったく関係なく、程度の差はあっても、それは誰もにつきまとってきます。

それが何を意味するか?

コースの観点から言うなら、

私たちはひたすら不幸や惨めさに献身しているということです。


”ひたすら不幸に献身しているあなたは、まず最初に、自分が惨めであり、幸せではないと認識しなければならない。”(T-14.Ⅱ.1:2)

奇跡講座/中央アート出版社


自我の思考体系、つまり、二元性の思考体系で生きている私たちはひたすら不幸に献身しているわけであり、そのことを認識することが私たちに求められているということです。

というのも、そのことを認識しないかぎり、どうやって不幸や惨めさに献身しているのをやめることができるというのでしょう。

逆に、その事実を認識していくならば、自我の思考体系から脱却していこうというモチベーションが湧き起こって来ることになります。

つまり、私たちがその真実を認識するようになるならば、私たちは本気で内なる教師を選び直すことを実践をしていくようになるといえます。

それは、幸せな学習者への第一歩を踏み出すということです。


”聖霊は幸せな学習者を必要としている。聖霊の使命は、幸せな学習者の中で幸せに達成される。ひたすら不幸に献身しているあなたは”ひたすら不幸に献身しているあなたは、まず最初に、自分が惨めであり、幸せではないと認識しなければならない。聖霊はこの対照性なくしては教えることができない。というのも、あなたは不幸こそが幸福だと信じているからである。”(T-14.Ⅱ.1.1-3)

奇跡講座/中央アート出版社

ここから先は

1,946字
コースをもっと深く理解していきたい方へ。コースの学びが進んでいくとどうなっていくのか?というテーマで、もりG自身が体現した実録レポートとして、一般には公開できないDeepな話が書かれているコラム集です。

コース(奇跡のコース/奇跡講座)の学びと実践を通して、非二元、真理、悟り、解脱を目指しているコース学習者のためのマガジン。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?