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【HSP】大切な人を助けたいと思ったとき、心に留めておくこと。
今日のお悩みです。
大好きな友達を助けたいのに、どうすればいいのか分かりません。
友達は親のことで深く悩んでいて、「死にたい」と口にすることが増えました。もし友達が生きることに耐えきれなくなってしまったら…そう考えると怖くてたまりません。
友達の力になりたい。友達が少しでも楽になれる方法はないでしょうか。
大切な友達が深刻な問題を抱えているとき、本当に心配ですよね。
なんとか幸せな方に向かってほしいと思いますし、
生きつづけてほしいと願うのは自然なことです。
共感力が高く、
相手の気持ちを先回りして行動することが得意なHSPさん。
生きる気力を失っている友達が目の前にいたら、
「どうしよう、どうしよう」と気持ちが落ち着かなくなり
いてもたってもいられなくなってしまいますよね。
自分のことなんて後回しにしてでも、相手を助けたくなります。
そんなとき肝に銘じておいてほしいことは、この3つです。
私たちは、意図して誰かのヒーローにはなれない
おそれではなく、愛を与える
すべてはご縁の中で起こる
1.私たちは、意図して誰かのヒーローにはなれない
小説やドラマ・アニメなどの物語では、問題が起こったとき
颯爽とヒーローが現れて解決してくれることが多いです。
幼少期からそういったストーリーに触れてきた私たちは
誰かを助けることは良いことだと感じていて、
「自分にも誰かを助けられるのでは」と無意識に思っています。
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でも、現実はそんなに甘くありません。
魔法は使えないし、犯罪は犯せません。
物語と違って、登場人物はあなたの思い通りに動いてくれません。
「助けたい!」という気持ちが行き着く先は、無力感と罪悪感です。
「私には何もしてあげられない」「私はなんてダメなんだろう」
と、自分を責めてしまうのです。
無力感が「諸悪の根源は◯◯だ」「国が悪い」「世界は残酷だ」など、
外側への怒りに転換することもあるでしょう。
それでは問題が解決しないどころか、
苦しんでいる人が一人増えるだけです。
2.おそれではなく、愛を与える
悩んでいるとき、心は「おそれ」の霧に覆われ
愛が見えなくなってしまっています。
すると、この世に愛は存在しないのだという勘違いが生まれ
すべての望みが絶たれたように感じます。
大切な人が絶望に苦しんでいるとき、
絶望の中に一緒に飛び込むのではなく
「愛は確かにある」と伝えることが、私たちの役割です。
「私はあなたを気にかけているよ」
「私はあなたを大事に思っているよ」
「私はあなたを信じているよ」と、
態度や言葉で繰り返し伝えてください。
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HSPさんは他人との境界線を引くのが苦手なので、
「人が苦しんでいるときに、私が幸せを感じていたらダメだ」
と一緒につらくなってしまうことがあります。
そうしていると、悩んでいる人も
「やはり世界には絶望しかない」という信念を深めてしまいます。
自分ごと化して相手の心に寄り添えるのはHSPさんの才能ですが、
責め苦の中に入らないようにしたいですね。
3.すべてはご縁の中で起こる
問題解決の糸口は、思いもよらないところにあるものです。
私自身もそういう経験をしました。
就職後の進路に悩んでいたときのことです。
先輩や友人から
「業種は□□なら将来安泰」「△△は将来性がないのでやめたほうがいい」
などのアドバイスをもらったのですが
どれを選んでも不安な気がして、途方に暮れていました。
あるとき、派遣の仕事で1日だけ一緒になった女性が
「私は好きなことを仕事にしていて楽しい。あなたの好きなことはなに?」
と問いかけてくれました。
その女性とは一期一会のご縁でしたが
おかげで自分軸の就職活動をすることができ、
今でも同じお仕事を続けられています。
実は人生には、こういう奇跡が散りばめられています。
どこで誰と出会い、何を経験するかは
私たちにはコントロールできません。
なので、「自分が◯◯さんを助けなくては」と気負う必要はないのです。
私たちにできることは、
「◯◯さんの人生が、良い方に導かれますように」と
祈りを捧げることだけです。
その人の内にある力を信じましょう。
あなたとあなたのお友達に、愛と癒しがもたらされますように。
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▼おそれではなく、愛を選ぶことの大切さを教えてくれる本
HSP専門カウンセラー えりーな
東京の大企業でデザイナーとして勤務した後、移住・独立。西洋占星術の知識や宇宙と繋がる能力を活かしたセッションを開始。HSPや愛着障害の当事者として、クライアントさまに寄り添い、あるがままに今を生きるためのカウンセリングを行います。