【植栽家の日常】20230716 植栽の参考書をいろいろ見たりとか
今日は、お休みを利用して、現在進行中の植栽案件のデザインヒントになりそうな参考書をいろいろ読んだり見たりしました。
ちょうど、1ヶ月以上前に注文した、トム・スチュワート・スミスさんの作品集が今日届き、この本は現在手がけている案件で、特殊に刈り込まれた樹木と草花のコンビネーションをテーマにした案件がひとつあり、その設計に向けて見ておきたいなと思っていた一冊なので、ナイスタイミングでした。
もちろんこの本で見たことをマネするわけではなく、まったく雰囲気の違う和風の庭のリノベーションなですが、私がやりたいなと構想している素材と素材の在り方に近いものを実例ビジュアルで見ることができるので、私の頭の中の空想上の植栽案をよりリアルに感じられたり、デザインの方向性に確証が持てるようになるんですよね。
実際の庭をたくさん訪れることもとても勉強になりますが、こうして本で見たりしっかり読んで作者の思想を知ったり、さまざまな知識を得ることもとても大切と思っています。
休日なので熟読というよりはパラパラっと見る程度なのですが、私の場合は意外とこれくらいの軽い気持ちでページをめくっているときの方が、意外と良いアイデアが降りてきたりします。
あるいはいったん気合いを入れてよく見たり読んだりしてから、お散歩とかお茶を飲んでリラックスしたりして気分を緩めてる時に、本で見たことやその他の知識が融合して自身の新しいアイデアの形になって思い浮かんだりします。
特に歴史上の数々の発明家や作家・作曲家たちもお散歩も習慣とし、散歩のときに良いアイデアを得ていたようですよ。
前述のトム・スチュワート・スミスさんの本のところで触れた和風の庭のリノベーションと、もう1件 鎌倉市で新築工事が進んでいる案件は、和風庭園のボキャブラリーを使いながら、コンテンポラリーな庭園のあり方を提案するようなコンセプトで設計を進めています。
私自身が普段まったく和風の植栽をしない割には、リノベーションなどでは結構和風素材で新しいことをしなくてはいけない案件も多く、毎回タイヘンはタイヘンなのですが、普段の自分とは違う新しい経験や提案をできるので、勉強にもなりますし、新鮮な刺激も得られてエキサイティングだなとも思っています。
鎌倉の案件は規模が大きいので、鎌倉に近いエリアで活動しているお友達のガーデンデザイナーさんと協働で設計しています。先日、鎌倉に打ち合わせに行った際、和風庭園のコンテンポラリーな表現についての話の中で、そのデザイナーさんが「なかなか攻め感もあって面白い作庭家」と紹介してくだった安諸定男さんの本もたいへん興味深く拝見しました。
私に設計を依頼するクライアントが私に求めているものは確実にクラシックな和風庭園ではないので、いかに和庭園のボキャブラリーを再解釈して表現できるかがポイントなんですよね。
この場合、参照したアーカイブとしての和庭園の作法の美しさとか和庭園で使われる植物の雰囲気が適度に感じられないと意味の関連性やリスペクトが見えてこないので、まずは和庭園についていろいろ知ることは大事ですね。
もう1冊は、現代建築とトロピカルプランツを、インドアグリーンのようではなくもっとワイルドな感じでガツンと庭園植栽として組み合わせたイメージの参考として、ブラジル人女性建築家、リナ・ボ・バルディ の作品集を。
この本に出てくる植物たちは、私の普段の植栽志向ともとてもよく似ていて、たいへん共感をもってことあるごとに読み返していいます。
現在、設計を進めている神奈川県の温暖エリアの住宅案件の植栽の参考にしたいなと思い、今回もまた見てみた次第です。
この案件は、私が植栽設計を担当した東京都 石神井の「鶴岡邸」(建築設計:武田清明建築設計事務所)の植栽案の延長線上にあるような方向性で考えています。
以下、今日のピアノ練習の覚え書き。
ウォーミングアップ
スケール #系全調
初見練習
バッハ(ジロティ編) 前奏曲ロ短調 BWV 855a
このジロティ編バッハは名曲ですよね。
とても分厚い全集本なのですが、以前この曲弾きたさに勢いで買ってしまいました。
せっかく高い楽譜を買って弾いていないのはとてももったいないので、これ以外の曲も少しずつでも弾いていきたいと思います😅
コンクールの新曲2曲
結構ムーディーな曲なので、演奏の味付けがキモになりそうです。
こういった曲でコンクールで勝負するためには、まずは一刻も早く弾けるようになって、表現にチカラを入れないといけないので、必死こいて練習しました。
2曲とも局所的に難しい箇所があるのでそこを重点的に部分練習
ツェルニー30番 11、13
レッスンで12が合格だったので、13の譜読みと練習に入りました。
バッハ 平均律クラヴィーア曲集 第1巻 6番 BWV851
この曲は、私が弾くとぎこちなさ満点なので、スムーズに通して弾くことを意識して練習しました。
パスカル・ヒメノ 演奏会用リズムエチュード
1-1 ファンキー、1-3 ボレロ
1番ファンキーは、速く弾き過ぎないようにして間違いを減らすように練習しました。
3番ボレロは大好きな曲なので、はやく弾けるようになって舞台に乗せたいです。
ベートーヴェン
創作主題による32の変奏曲
この曲はとても長いので今日は第22変奏から最後まで弾きました。
ショパン バラード第2番 op.38
今日は最初から4ページめまでを弾きました。
ラフマニノフ 楽興の時 第3、4番
この2曲もそろそろ舞台に乗せる準備で、本気モードで取り組んでいます。
2曲の通し練習と4番をメトロノームで全体のテンポを揃える練習。
あと4番の苦手な中間部を暗譜もしたいのでかなり時間を割いて細切れに解体した部分練習。
ドビュッシー グラナダの夕べ
コンクールに向けて本気練習しています。
この曲は、ゆったり静かな曲ですが、なにげに構造が入り組んでいて声部も和音の数も多いですし、それらの技術的な処理をしながらこの曲の気だるくエキゾチックな雰囲気や揺蕩いながらもいろいろなシーンがを現れて変遷していく様子を表現していかなくてはならないため、私的にはとても難しいと思う曲です。良い演奏ができるように頑張ります。
スクリャービン エチュードop.2-1
この曲もコンクールのどこかで弾きたいので、細かい表現にも気をつけて練習しました。
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