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品種について

今日は品種について書きます。
【発酵が料理だとしたら、品種は素材】

そもそもコーヒーに品種があるのご存知ですかね。
犬にも犬種がありますね。チワワとグレートハウンドは同じ生き物とは思えないくらい違いますね🐕🐩
コーヒーも然り。カトゥアイとパカマラだとえらい違いです。

最近だと
何それ!?みたいな品種も多く出てきます。そもそもなんの品種か分からないけどなんとなく育ててきた。研究所で遺伝子調べてもらったらエチオピア在来種だった。みたいなことも多々あります。

そういう意味では、新たな品種はコーヒーのフロンティアと言えるでしょう。

品種は星の数ほどたくさんあります。もっと詳しく知りたい人はファナティックコーヒー三神さんのブログがめちゃくちゃ詳しいので、こちら見てみてください。

https://coffeefanatics.jp/coffee-varieties-list/


●品種に注目してみてる
ロースター始めたては、まずアナエロビックナチュラルを探していた。面白いプロセスが優先で、品種は二の次。
だが、今はまず品種を見る。

国→農園→品種→発酵→品種→テイストコメント
の順番でチェックする。標高も大事よね、豆が硬くなるから。
サンプルの焙煎豆の豆ヅラをチェック。デカいか小さいか、硬いか柔らかそうか。
実際に生豆の匂いを嗅いで、ナチュラルだったらチェリーみたいな香り、ウォシュトだったら高級なお茶みたいな香りが強いかをチェック。
購入するか決める。

無論、焙煎豆や生豆を見れないこともある。超ナノロットは味すら取れない。生産者の信用で決める。

さて、話は逸れたが今日は品種の話。
今日は、アシッドコーヒーがよく取り扱う品種について主観ベースでお話しします。

●みんな知ってるよねの品種
◆ブルボン
フランスはブルボン王朝の名を冠した品種、ブルボン。
わりと甘い普通のコーヒーの印象。発酵かけても普通。アフリカの標高高いところでガチっと硬いブルボンとか、シトリックで美味しいイメージ。


◆SL28
SLとは、スコットラボラトリーの略。
ケニヤ国立コーヒー研究所で品種改良28番目にされた品種。元々はブルボンの品種改良。SL38やルイル11、バディアンなんかもケニヤを代表する品種。
最近だとコスタリカとかでSL28あるね。ハニープロセスとかにするとなんかとっても美味しい。リンゴ酸が気持ちいい感じ。

https://acidcoffee.stores.jp/items/64b8e032a1a486002b5c7c57?_gl=1*ez1gxq*_ga*ODEwNTUyMjI3LjE2ODgyMjI3ODE.*_ga_8RLDMYVT90*MTY5NjQ5NzQzMC41OC4xLjE2OTY0OTc0NDEuNDkuMC4w

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◆パカマラ
パーカスとマラゴジッペのハーフ。
デカい!めっちゃデカい!
デカくて大味なのかと思いきや、ちゃんと育てられたパカマラはとってもジューシー!パナマのパカマラとか超美味しい。

https://acidcoffee.stores.jp/items/63f1bf126223960928c99af9

◆エチオピア在来種Heirloom
Heirloomというエチオピア在来種。エアルームと読みます。エチオピアの品種は大体これですが、heirloomという品種があるわけではなく、エチオピアに昔からずぅとあるけど遺伝子的になんの品種か特定していない品種をHeirloomと呼んでるに過ぎないのです。

最近だと、DEGAやKURUME、74110など、なにやら色々名前つけられたりします。

ウシュウシュ、チチョガロ、などもエチオピア由来とされています。

最近だと、ビングブルボンが実はエチオピア在来種由来らしいということが分かって胸熱だったりします。

特徴は、、、なんかエチオピアっぽい。
先述した通り、エチオピア由来といえどエチオピアは原始的な品種の宝庫。スーパー多様性なのです。
一概にこういう特徴があるって言えないっす。

まぁ、歯切れ悪く言うなら、ちょっと柑橘っぽい気がする。ですかね、、

https://acidcoffee.stores.jp/items/620342811dca326a24c3e2ff

◆ティピカ
聞いたことある人も多いと思う。有名な品種。
フツーのコーヒー味。ブルーマウンテンとか、普通のコーヒーの味がするでしょう?あんな感じよ。
クリーンカップだけどフレーバーに乏しい。ファーメントかけてもあんまり乗らない頑固な品種のイメージ。

◆カトゥアイ
ころころとして丸い品種。
クッキーみたいな味がして、酸味の少ないベリー系のほのかなフルーツ。
僕あんまり好きじゃない品種です。
それでも買うってことは良いカトゥアイってこと。
でも美味しい止まりな感じはあります。親しみやすいね。

◆カスティージョ
城って意味らしい。
エルパライソのライチロットの品種ね。
ザ・コロンビアって感じの味。クリスピーなナッツ、すこしストーンフルーツ、すこし柑橘。

コロンビアのトラディショナル品種。
これがたくさん採れるから、彼らは発酵で遊ぶのかなと思いますね。

https://acidcoffee.stores.jp/items/620477f7dd8d39237b12add8

◆カトゥーラ
これもコロンビアにめっちゃある品種。
モンテブランコあたりが、カトゥーラ使ってエクスペリメンタルなロットつくります。

カスティージョよりも、あとあじがフルーティ。ちょっと水気のあるフルーツ。こちらもファーメントかけないとパッとしない印象。
逆に言うとファーメントかけるとすごく綺麗に乗る感じ。俺も農園主ならカトゥーラ使いたいね。

◆カティモール
カトゥーラとハイブリッドティモールの掛け合わせで、カティモール。
クッキーや段ボールみたいな感じ。

アジアでは多い品種。病気にも強いし。
アナエロビックナチュラルで強い発酵促すと、ベリー系の風味がほんのりつく。クリーンカップに欠ける。

●レアな品種
◆ゲイシャ
言わずもがなの有名品種。コーヒー界の黒毛和牛なんえ言ったりしてます。

特徴は、「フローラル、ジャスミン、マスカット」
とにかくお花の香りが特徴かなと思います。
ハニーやウォシュトプロセスにしてあげると、めっちゃジャスミンやカモミール!優雅なゲイシャフレーバー!ちょっとオレンジやマスカットのフルーツ感じることもあります。

https://acidcoffee.stores.jp/items/64043ac47c42ee151b51c7da

https://acidcoffee.stores.jp/items/6218a153423f6a6a9d9215c2

ナチュラルプロセスなどゴリッと発酵かけてあげると、プロセス由来のベリー感はでますが、あくまで特徴はフローラル。赤いお花のフレーバーを抽出で出せたら素敵かなと思います。

https://acidcoffee.stores.jp/items/64f1fe49c4153f002db63097

ゴリゲシャはゲイシャ1931に比べるとゲイシャらしい感じしません。同じゲシャ村で発見されたサビ病耐性持った品種ですが、個人的にはゲイシャというよりエチオピア在来種扱いです。柔らかい甘さに結びついた小ぶりのフルーツ、親しみやすさがありつつ上品なのが特徴かなと思います。

https://acidcoffee.stores.jp/items/6389b857f39f67338dce8b29

みんな大好きGV1も1931ゲシャと名付けてますが、これはパナマゲシャとは違うのです。でも、美味しいよね。
https://acidcoffee.stores.jp/items/6389eefa8da73b25153f6e71

◆シドラ
発酵の味を染み込ませやすい品種なイメージ。
クリーンカップで素直。
ただのウォシュトのシドラは何の味もせーへん。
でも、ゴリゴリ発酵かけたシドラはゴリゴリ発酵の味がします。それでいて、そこそこクリーンカップ。

https://acidcoffee.stores.jp/items/640438ea3313d27be63b82de

エスペランサのアナエロビックハニーのシドラが1番好きだったなぁ。

◆スーダンルメ
南スーダンで発見された品種。
ちょっとメロンぽい印象がある。品種そのものの味はまぁまぁ。アシッドではインマクラーダのカーボニックマセレーションのみの取扱い。

発酵かけると美味しい印象。

◆ウシュウシュ
エチオピア由来の品種。
なんだかどことなくスパイシーで味が濃い印象。
今までエチオピアのアナソラ、があった。もう終売。

すっごい分かりやすい味がするけどクリーンカップが怪しい気がする。どこの農園もゴリゴリ発酵させてるイメージ。コロンビアの農園で何度か飲んだがパッとしなかった。
クリーンで味のユニークなウシュウシュがあれば買いたいな。

◆チチョガロ
初めて聞いた。チチョガロ。
2022年BOPでバラエタル部門で4位とったロット。
小さくて硬くて、柔らかーい甘さとマンゴーみたいな熟れた果物の印象。ほんと、毎日飲みたい。売りたくないw

https://acidcoffee.stores.jp/items/63ef4e4a3313d259488e5a00


●まだ取り扱ったことがない品種
◆ユーゲノイデス
幻品種。インマクラーダでユーゲノイデスのアナエロビックナチュラルを飲んだが、グァバみたいな味がしてぶっ飛んでた。小さくてちょっと尖った形
例えるならグレングラッサの30年もの。

ユーゲノイデスのウォシュトはマジで普通のコーヒー。
ハッキリ言って全然美味しくないよ!

やっぱファーメントって大切だよね。

◆ローリナ
ブルボンポワントゥで知られる小さな豆。品種の味自体はまあまあ。

ロドリゴサンチェスのローリナのアナエロビックナチュラルは、ユーゲノイデスのアナエロビックナチュラルみたいなグァバのような風味を感じた。
ローリナってユーゲノイデスなんじゃねえの?ってちょっと思う。


◆チロソ
小粒なストーンフルーツ、ピリッとした酸味で若干スパイシーなアフターテイストの印象。カッピングで数回吸ったことのある程度。クリーンでコンプレックスだが、クリティカルなフレーバーに乏しく、あくまでデイリー向けの高級コーヒーな印象。希少品種ゆえの高価格。


◆モカ
とにかく小さい。焼くの大変そう。小さすぎて未熟豆?と思うほど。でも、これで立派な大人らしい。
コーヒーらしい味がするイメージ。こういうのはやはり発酵かけないとなのかな。

◆オンブリゴン
へそを意味するオンブリゴン。コロンビアで発見されたエチオピア系品種。名前がカッコいい。味は普通じゃない?(邪推)

◆バディアン
ケニヤでたまにある品種。
あとあじが抹茶っぽいイメージ、うろ覚え。
こんどボリビアのバディアン入ります。
お楽しみに。

https://acidcoffee.stores.jp/items/649ba6645d2d4e002e868f40

◆カトゥロン
デカいカトゥーラみたいな品種、実はエチオピア在来種らしい。
コロンビアのホセの農園でエキゾチックスパイスってロットがまさにこのカトゥロン。粒がゲイシャみたいにデカくて柔らかい。味が濃くて美味しい。
もうすぐ入荷するよ。



うひゃー、、ちかれた。
まだ触れてない品種とかあってゴメンだけど、今回はこのくらいにしておくわい。

そろそろネタも尽きてきたかな?
次回は多分、抽出について

お楽しみに!感想も待ってるよ〜〜


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