拝啓、星向こうのあなたへ。
今回、動画で参加させていただいている #ナイトソングスミューズ
もうひとつ、参加させていただきます。
よかったら、曲を聴きながら聞いていただけたら嬉しいです。
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僕が何者で、
どの星にいるのか君は知らないだろうし、
僕も君が何者で、
どの星で暮らしているのか知らない。
(いいんだ、それで。)
「拝啓 僕の言葉を受け取ってくれる君へ。」
そっちの世界はどう?日々、めまぐるしくない?
きっといろんな情報で溢れてるんだろうなぁ。そういうのって掴まえた!と思ってもすぐに消えちゃうんだよね、流行も、噂も、ゴシップも。身勝手に振り回していくくせに、気が付けばなくなってしまう。
そんな世界にもし絶対があるとすれば、
いま僕の言葉を受け止めてくれる、
君が「そこ」にいる、ということかな。
これは紛れもない事実だよね!
僕はね、ずっと探してたんだ。
生きる目的を、死なない理由を、
大切なものを、失いたくない声を、
そしたらこーんな宇宙の果てまで来ちゃって!
いやーびっくりだよ。でもね、気づけた。
僕、自分でちゃんと、持ってた。
今だから、言えると思う。
命尽きる瞬間まで、
僕は”ことば”を紡ぎ続けるよ
君にまだ届けたい景色がたくさんあるんだ!
だからこれからも彗星といっしょに旅をする。
果てまで来たけど、果ての先に何があるのか、
ちょっと見に行ってこようと思って!
まぁ、もし命尽きたとしても、だよ。
心を尽くした”ことば”はきっと
誰かの心に残るはずだから
そいつといっしょに生き続けられる気がしてる。
だから、君が見てる星空をちょっと間借りして、
君にこれからもことばを伝えられたら、なんて
思っちゃったりして。
・・・じゃあ、今日も受け取ってくれてありがとう。
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ー拝啓、星向こうのあなたへー
あなたの声を受信するようになって3年。
今日も、ちゃんと届いたよ。
・・・って、この言葉があなたに届くことはないってわかってはいるんだけどさ!つい届けたくなっちゃって。受信専用だなんて、神様もうちょっとだけサービスしてくれたらよかったのに。
「いつまでこの声が届くんだろう」って、
あなたがふいに呟いた日。
すっごく胸が苦しくなって思わず、
叫んじゃった。
空に向かって「いつまでだって!」って。
聞こえててくんないかなぁ。
正直、もう全部投げ出しちゃおうかなって、
星にでも、なってやろうかなって思ってたあの日。あなたの声を受信してさ。
生きる目的、見つけたんだ、わたし。
あなたの声を受信できる限り、
生きていこうって。
そう思ってるんだよって、伝えたいのに。
たくさんの人がいる中で、なんでわたしなんだろって、あなたの声を受信できたんだろう、見つけたんだろうって、考えるんだよね。不思議じゃない?
運命って、そういうもんなのかな。
ひとりぼっちは相変わらずだけど、
独りじゃなくなった気がしてる。
あなたがいるから。
この星基準で深夜1時、毎日届くあなたの声。
ここがわたしの、帰る場所。
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灯りがともった。良かった、と深呼吸をひとつ。
いつからか、不定期に輝くようになった僕のランタン。
きっと誰かに、声が届いた証だと、僕は、
そう、思うよう、に、してる。
最期の、あかり、見届けられないの、
残念だ、な。
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ー拝啓 星向こうのあなたへー
お元気ですか?そうだといいな。
きっとあなたは、旅に夢中なんだろうね。
でもそろそろ、かまってくれてもいいと思うんだけど?
少し前になっちゃうけど、
確かあのとき受信したのは、歌だったっけ。
あれどんな星の曲なんだろ、きれいだったなぁ。
歌じょうずなんだね。すきだよ、あなたの声。
ねぇ、今はどこを旅してるの?
次は、どんな星の話をしてくれる?
いっそわたしから、会いに行っちゃおうかな!
今、どんな星にいるの?
2人暮らしできるぐらい、広ければ嬉しい。
でも狭くてもいいよ、あなたといっしょなら。
庭とかあるのかな、それならお花植えようよ!
星もいいけど、花も素敵だよ。
わたしはねぇ、アネモネが好きだなぁ。
紫のアネモネ。
なんてね。
わたしが何者で、
どの星にいるのかあなたは知らないだろうし、
わたしもあなたが何者で、
どの星にいるのか知らない。
あなたの声が届く場所が、
わたしの帰る場所であるように、
わたしの帰る場所が、
あなたが声を届けられる場所だから
信じて、今日も生きてみるね。
追伸:もしも神様に会えそうだったら、
お互いの声を送受信できるように
改善してもらってください!