もっと弱かったらよかったのにね
見ていてそう思ってしまう人がいる。強くあろうとしている彼等には失礼かもしれないけれどそう思ってしまう。
強い人ほど生きづらいんじゃないかなと思う。意思とか生命力とか自分自身の芯のような物とかが強いほど自分を曲げられず、人に頼る事が出来ないから暴力的な不条理や身近な人の鋭い悪意にブン殴られた時に倒れる事も出来ずにポッキリと折れてしまう。
硬いものは折れてしまいやすいのだ。強いものほど脆く出来ている。
周りの人間の「彼(彼女)はしっかりしているから大丈夫」なんて無責任な言葉や、図々しく無遠慮にもたれかかりにやってくる弱々しい人間、もうヒビが入ってしまっているのに気付かない、気付いていないフリをしてしまう自分自身やいろんな事が彼等を苦しめる。そして助けを求める事を自分自身に許さない事が彼等にとどめを刺してしまっている。私のような弱い人間にはわからない感覚だけれど。
誰か彼等に弱くてもいいんだよと言ってあげる事が肝要なんじゃないかと。折れてしまうくらいなら少しくらい弱いほうがよっぽどマシだと誰かが伝えるのが彼等を助く唯一の方法なんじゃないかなと思う。人間ちょっとぐらい弱い方が好きだよ。まあ俺の好みの話なんだけれど。
強く生きてきたんだから強かに人に頼る事もしていいんじゃないかな、きっと強く生きようとしてきた彼等には頼ってほしいと思ってくれる周りの人もいると思う。私自身がそうだし半分希望だがそうじゃないと嫌だなと思ってしまう。
随分と抽象的な事ばかりを書いてしまったけれど程々に人を頼るという事が上手く折れないように生きるコツなんじゃないかなと、人に頼る事は恥なんかではないと。頼られて喜ぶ人間も居るし。(私とか)
弱くても生きづらいのだ。強いのはもっと生きづらいだろう。だから強く生きようとする彼等くらい誰かが救わないといけない。
ところで誰か私を抱き締めてくれませんか?
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