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抽選に当たったからBokehGameStudioに行って人より早く『野狗子-Slitter head』を遊ぶ

初代『サイレントヒル』、『SIREN』などを作った外山圭一郎氏が独立し、会社を成したという。
新スタジオとなるBokeh game studioの記念すべき一作目のタイトルがPVと共に発表されたとき、わたしの胸はときめいた。

九龍城砦だ……!!!
令和の3DCGで再現された九龍城砦、外山氏の美学を反映した湿った空気やそこら辺にいそうな一般人の描写、だからこそ醸し出される恐ろしさ、そして美しさは一撃でわたしの脳裏に刻まれた。
即Twitter公式アカウントをフォローし、発売を見逃さないようにとその時を楽しみに待っていたのだった。


そして、時は来た。

発売日を2024年11月8日に控え、体験会がBokeh game studioで行われるというんである。
野狗子を体験できるだけでも素晴らしいのに、スタジオに入れるんですかっ!?
東京ゲームショウからの帰り道、イベントの高揚もあって気がついたら申し込んでいた。イベントのはしご。

そして10月8日に追加当選の連絡があり、二つ返事で参加を表明、やってきましたBokeh game studio!!

目黒の坂道を降り、半地下に降りると受付が。トークショーの座席を決めるクジをひいてください〜言われて箱に手を突っ込み、出てきたのがこれである。

ああ〜ーーー
受付から世界観ましまし。ひっくり返して座席ナンバーを見れば

八卦の三爻のしるしが。二巡目の☵(坎)で14番目ということですな、ガハハ!!

そして入ると、目に飛び込んでくるのは最新作野狗子の資料の数々……

写真やパネルなど印刷物のみならず立体物も!
一番目を奪われたのは無論ビールで、うわ〜これは良いな、是非とも呑んでみたいものだと飲兵衛の血が騒ぐ。

そして見渡せば、過去作『SIREN』の資料もあり……

これは、アイテム画像用の撮影用小物ではないか!?スタジオに来たのに博物館に来てしまったかのような充実ぶり。
この世に一点ものであろうアイテムの数々に、もう動悸が止まらない。なんか変な汗かいてきた。
「良ければ、外山さんとツーショット撮影もやってます〜」
とにこやかに話しかけてくれるスタッフ。
今外山さんに会ったら死んでしまう。苦笑いで後でお願いします〜と受け流す。
オタク女子が言いがちの「待って」状態である。情報量が多すぎる!!!

さて、イベントの目玉はもちろん『野狗子-Slitter head』の試遊であるが一度に遊べるのは8人。一回の時間帯で16名が招待されているので、14を引いたわたしは後半組となった。
スタイリッシュなスタジオだ、奥にはなんかバーとかあるし、オシャレでカッコいいのにスタッフはみんなにこやかで、プレイヤーの訪問を心から楽しんでいるようだった。
しかし、いざ前半組がコントローラーを握ると、開発スタッフ全員が真剣な顔つきとなった。これから招待された彼らが遊ぶさまざまな、挙動をひとつも見逃さないとプレイヤーに向き合う真剣さであった。

誠実な緊張感である、その中でわたしの浮ついた高揚感もいい感じに冷めて後半に回ってくる試遊に思いを馳せた。
さて……九龍城砦へのロマンだけで応募してここまで来たが……『野狗子-Slitter head』……どんなゲームだ……?

最初はホラーゲームだと思っていた。無力な民を操作して化け物から逃げ惑う、SIRENに近いプレイフィールかと思っていた。サイトジャックが出来ると聞いて、さらに想像は膨らんだ。
しかし最新トレーラーでは、なんかもうむちゃくちゃ戦っている。仮面を被った謎の少女、フルフェイスヘルメットの男はとてもヒロイックで無力な民とは思えない。
それじゃ、アクションゲームなのか?
ここまで来て、わたしは『野狗子-Slitter head』のことを何も……知らない……

その答えは、両方であった。
九龍城砦のロマンを詰め込んだ街には、狭い土地の中たくさんの民がいる。その民に憑依して、縦横無尽に都市の中を駆け回るのだッ!
この憑依が楽しくて、移動にために人から人へと移動を繰り返して行ったり、ひとりの人間を操作して街をぶらついたりできる。ひとりひとりは何てことない、あの香港の街にいそうな民草で、イベントシーンにさしかかる時、たまたま憑依していたおばちゃんがカッコよく敵に立ち向かう絵面になったのはときめきを覚えた。

そう、敵がいる。都市の民に化けて人間の脳みそを喰らう化け物“野狗子”である。プレイヤーは謎の魂体となって奴らを殲滅するため、人間に憑依して戦うのだッ!が……人間は脆い。ワンパンで死ぬ。
死んでも大丈夫!人間はいっぱいいるからね、他の人間に憑依すればいいのさッ!!

とはいえ憑依した人間が死ぬと魂体もダメージを受けるので、死ぬ前に他の人間に移動してダメージを避けねばやがてゲームオーバーだとか、多様な回避とディフレクト(つまりパリィですな)などのガードの使い分けで、ただ人間を使い捨ててタコ殴りにすれば良いだけではない戦略性もあり……

アクションゲームなんだけど、妙なところに制約がない独特なプレイフィールであった。

さて、そこら辺のおばちゃんおじちゃんではなく、特別な人間に憑依すればさらにすごいことになるらしいが……
わたしのプレイが遅すぎて、そこに至る直前で時間切れ。
あ〜ーーー先が気になるぅーーー!


そのあとはトークショーで、どんなことを話すのかと思ったらプレイヤーたちが応募時に書いたコメントを外山氏に伝えるというもので、わたしの九龍城砦良いですよね的なコメントもしっかり読まれていた。
司会のファミ通の人はAchamothを「アカモート」とちゃんと読んでて只者じゃないと思った。
面白かった質問は「SIRENやサイレントヒルの時代からゲームを作り続けていますが、現在のグラフィック環境と比べてどうですか?」的なものがあって、長年ゲーム業界でその時代で考えられる良い描写を考え続けた外山氏たちだからこそ見えているものが語られた。

最後に、このセーラー服を囲んで外山さんとツーショット撮影していただき終了!!

外に出る時にもらったお土産はなんと豪華な、Tシャツと欲しい欲しいと思っていたビールであった。

や、やったーーー!!

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