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80年代、万歳!

わたしは今、清里にいる。
80年代、清里ブームの頃に来たことがあったように思うので30年ぶりだろうか。
もしかしたら捏造された記憶かもしれない。
それくらい曖昧である。
ブームが去ったあと、清里はメルヘン廃墟として有名になった。
その感じを見に行きたくて何度か速水健朗さんを誘ったものである(実現しなかったけど)。

それが数年前、復興の噂を耳にするようになった。
もっとも大きな動きは清里のシンボル、ポット型のお店「ミルクポット」の復活だろう。
中も外もきれいに塗装し直されて営業を再開。
すわ、他の店も続くか? と思いきや、そう簡単ではないらしい。
一年ほど前にNHKでグラフィックデザイナーが地元の人たちを口説き落として復活させようと奮闘していると報じていた。

当時を知らないZ世代やアジアを中心とする海外でも日本の80'sカルチャーが盛り上がっているので、ぜひとももう一度活気を取り戻してほしいものである。

という清里の動向はさておき、なぜわたしが突然来たかというと、清泉寮という施設に泊まるためである。

清泉寮新館のラウンジ。

清泉寮とは、関東大震災で瓦解したYMCA(キリスト教青年会)会館を再建するために来日したポール・ラッシュというアメリカ人が戦後に建てたキリスト教系施設の名前。
夫が60年代に家族で泊まった思い出があって(別にキリスト教徒というわけではない)もう一度泊まりたいとの希望があって来た。
ただ、わたしとしてはファンシー清里がどうなっているか、という興味が大きかった。

3連休の翌日とはいえ、思ったより清里駅には人がいた。
観光バスで乗りつけてきた中高年もいる。
彼らの目的は不明である。

たまたまこの画像は無人。

事前に調べていた食事処でランチを取ろうと思ったら閉まっていた。
よく見ると他のお店も休んでいる。
3連休で頑張ったために疲れが出たのか。
そのまま歩いていると、例のミルクポットを発見!
もちろんin。

見よ、このペンギン村のような風景を。

店内はテーブル席が4つのみとこじんまりとしている。
メニューはソフトクリームを中心としたあれこれで、マグカップ、Tシャツ、缶バッジなどなど、80'sレトロに全振り(なんなら当時のパッケージのみ30円という商品も)したアイテムがところ狭しと並んでいる。
これこれ! と思うものの、じゃあ買うかと問われるとちょっと迷う。
そんなときにふと目に止まったのが、「清里マップ-1980s-」300円。
ブーム当時のイラストマップである。

ところどころにいる牛のイラストも懐かしい。「FILA」というロゴの服を着ている牛もいる。


ひとつひとつ見ていくとレストランやペンションの名前も「ブロークンエッグ」「はあと」「南南西の風」「上昇気流」「あんさんぶる」「うさぎのしっぽ」「せいたかのっぽ」など往年を思わせて味わい深い。
というわけで、一も二もなく飛びついた。
こういうのでいいんだよ!!

さて、明日はジャージー牛さんと触れ合ったり滝からマイナスイオンを浴びようと思っている。
80年代、万歳!

まだまだ廃墟が目立つ。
清里はこういう何の店かわからないものが多い。開店か閉店かもわからない。
清里は公衆トイレもメルヘン。
ファミマもメルヘン。
ファミマの前の牛さん。清里といえばこれ。


【本日のスコーピオンズ】
66曲目「He's a Woman, She's a Man (Live27.04.1978)」
6th アルバム『蠍団爆発!! スコーピオンズ・ライヴ Tokyo Tapes(Live)』(1978)より。

この曲もアルバムに2つ入ってますね。
前回自分がどう書いたか記憶にないしあえて遡らないけど、イントロが昔のスティーリー・ダンみがあって良いのと、曲としても展開とか好きです。
やっぱりライブがいいバンドなんですね。

感想は以上です。

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平山亜佐子✍
神様、仏様!