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「無印良品週間」に翻弄される悦び。

年に数回、ゲリラ的に開催される無印良品のセール「無印良品週間」。
おととい終了してしまいましたね・・・。

メール登録をしているので、セール開始前にメールが来ると、反射的に「よっ!待ってました!」と毎回はしゃいでしまう。

と言いながら、毎回、
「えーと…私は何を買いたいと思っていたんだっけ」と考え込んでいる。

しかし今回は、ほしいものがちゃんとあった。

欲しいものたち

スキンケア用品

美容に相当疎い私だが、奇跡の50代loveheartさんに魅せられ、スタエフやnoteで発信されている美容法に、厚かましくもこっそり憧れている。

彼女のオススメする化粧品を使えば、彼女のように美しくなれるのではないかと脳が誤解してしまうが、そんな単純な自分が嫌いじゃない。イメージすることは大事なはずだ。
上記の記事で紹介されている「発酵導入美容液」なるものを初めて購入してみたいと思っていた。

食器

結婚してすぐに味噌汁碗を無印良品で2つ買い、家族が増えるたびに買い足している。経年劣化か、いや、食洗器ダメなのに使っているせいだろう。ヒビ割れてきたものが2,3個。来客用も含め、いくつか買い足したい。

布団

我が家は、敷き布団4枚の上で、5人で「州」の字で寝ている。(あ、これじゃ1人多いか)
夫・長男・次男・私・長女という順に並んでいる。

これまた新婚早々に買った無印の羽毛のダブル掛け布団を次男(7)と長女(4)で取り合いしている。ダブルなんだし、2人で並んで一緒に使えばいいのに、次男が「隣はママじゃなきゃイヤだ」とめんどくさい。
それなら、長男と次男の間に長女が行けばいい、と言うと、今度は長女が「ママから離れちゃう」と嫌がる。
無印の羽毛布団、子どもらにそんなに人気なら、セールのときにでもシングルをそれぞれに買ってもいいか、と思ったのだった。

フレグランス

トイレの芳香剤として。もうすぐなくなりそうなので、買いたい。

食品

RaMさんのレトルトカレー紹介の記事に、とっても感化された。

夫婦二人のときは、「無印のカレーは安くておいしくてサイコー!」と思っていたが、家族が増えたことで、なんとなくケチが加速し、気づけば買えなくなっていた。

でもRaMさんの記事を読んで、よだれが止まらなくなり、
「自分一人のときの昼ごはん用に買えばいいじゃない」と自分を抑えられなくなった。

いざ、無印良品へ

10月27日(日)の15時過ぎに、近所のイオン内にある無印良品へ行ったところ、気の遠くなるような長蛇の列を目の当たりにした。今日は商品を見るだけにして、平日に購入するのがいいかも、と思った。

とりあえず、夫と子どもたちの布団を見てみる。

この2点の商品の前で固まった。
(羽毛の選択肢いつのまにか消えてるし)

「こっちはNEWって書いてるけど、違いがよくわからないな。値段がこんなに違うのに」とドケチ夫婦は話し合うが、子ども連れで落ち着かない上、長男のそろばん塾の時間も迫っていて、急にめんどくさくなってしまった。

今度ゆっくりした時に、布団専門店で買ってもいいし、なんなら楽天で買ったっていいか。
子どもたち、アレルギーだし、もう少し吟味してもいいかも。

・・・

あー、結局いつもこうなのだ。
「無印良品週間」のお知らせメールが来たときの購買意欲の巨大波が、めんどくさがり、ケチ、先延ばし癖というテトラポットによって、うっかり勢いを弱めてしまう。

まぁいいや。来週平日の空いている時間に来て、布団以外のものを購入するとしよう。

数日後の平日、再び近所のイオンを訪れたが、またも長蛇の列で、気分が萎えてしまった。ゴールドのアイシャドウとか、卓上鏡も追加で欲しくなってきたというのに。

まぁいいか。3連休にまた別のイオンに行くから、そのときにそこで…。

11月3日(日)に、近畿圏最大級のイオンモール「橿原かしはらアルル」へ出かけた。娘がずっとブリブリのキャップを欲しがっており、女児服迷子の私は、H&Mにしかないと判断したためだ。H&Mは、この界隈では「橿原アルル」にしかない。

でも、私は知らなかった。H&Mに、自制心の未成熟な女児を連れてきてはいけなかったことを。

ドレスが豊富すぎてヤバイ。娘は本来の目的を忘れてここを離れない。

末っ子長女に対し、
「いいよ、パパが買ってあげる♡」みたいな夫だったらいいのだが、「そんなのいつ着るの」と無表情で一蹴するような人であるため、娘はむくれてこの店に小一時間ほど居座った。

その後、お腹が空いたので、遅いランチに家族でバーミヤンに入ろうとしたところ、ちょっとした事件が起きる。

「ぼくはここの餃子は食べられないんでしょ!餃子以外食べたいものないよ!」と乳アレルギーの次男が癇癪を起こした。
(バーミヤンの餃子には乳が含まれる。ラーメンなら食べられるのでそれで行けると思っていた)

みんなバーミヤンの口になっていたが、ここは次男を尊重するしかない。長男と夫は疲れて座り込んでしまった。天を仰いでいる。10歳はまぁいいけど、47歳がそれって…

丸亀製麺が食べたいという次男に、「じゃあママと2人でフードコートに行こうか」と提案したところ、一筋縄ではいかない長女が乱入。「バーミヤンのお子様セットが食べたいし、ママとも離れたくない」と半べそになっている。めんどくさ…!!

しかし「全員が必ず笑顔でランチを」を目標に、私はここから10分ほど粘り強い交渉を行った。新卒で入った会社で粘着質なクレーマー対応を押し付けられていた私の腕の見せ所だ。

結果、夫と長男はバーミヤン、
長女にはフードコートにあるラーメン屋「かむくら」のお子様ランチをスマホで見せて交渉成立。私はガッツポーズをしながら次男と長女の3人で、階下のフードコートへ向かったのだった。

フードコートでは次男は結局「海鮮王」という店の海鮮丼(アレルギー成分をしつこく確認)、
長女は「かむくら」のお子様ランチ、
私は、ここまで頑張った自分を労いたく、子どもと同じ店でいいやと妥協することなく心の声に従ってケンタッキーのハンバーガーセットをオーダーした。よし!これでみんな満足!

私がハンバーガーにかぶりつこうとした瞬間、「食べ終わりました」と夫からLINE。イラっとした。

(余計なランチの騒動に580文字も使ってしまった。そしてここで、この日のエネルギーもだいぶ持っていかれた)

その後、3coins、トイザらス、喜久屋書店、KALDIを回っているうちにあっという間に夜になり、全員、もうクタクタだった。無印にこれから行くなどとても・・・

結局、11/4(月)もやることに追われ、頭痛もしてきて、近所の無印に行くこともできず、この日の夜に、無印のネットショップで買い物をすることに。

しかし、ほしい商品のほとんどが「在庫なし」だった。

フレグランスも「かごに入れ」ていたのに、精算時には「在庫がなくなりました」に変わった。
アイシャドウも鏡も在庫切れ…

結局買えたのは

グリーンカレー2袋、発酵導入化粧水(間違えた)、のみだった。

なんという、戦利品の少なさ。
不完全燃焼にもほどがある。泣きそうだった。

そして私は驚いていた。
この持て余した購買意欲は、2日経った今も消えることなく、そして次の無印週間まで持ちそうもなく、もう定価で買ってもいいと思えている自分に。

「無印良品週間」は、
「これを機会にあれも買おう、これも買おう」と元々はなかった購買意欲も創出し、欲しいものが安く買えたら勝ち組、そこから脱落したら負け組となり、負け組にとっては「あれ、ほしかったのにな…」という無念から、
「いやいや・・・原価で買うことこそが勝ち組よ!」という執念とマウントをも発生させるほどの、大きな波を作り出すようだ。

消費者心理を突いている…!突きまくっている…!!!

無印良品さん、お見事です。
今度、空いている店舗で、優雅にたくさん買い物させていただきますね!!


…嘘です。
ドケチなので、次の無印良品週間まで、私は耐えるでしょう。


ちなみに、我が家の「テトラポット」はこちら。
液体がどんどん分散されます。
物欲もここに溜めておこうと思います。

食洗器、ダメ、ゼッタイ。


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長橋 知子
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