子どもに楽しい居場所を!芸人が駄菓子屋店主に ~群馬県桐生市で子どものための駄菓子屋を開いたローカル芸人ワンクッションの佐藤涼平さんに話を聞きました。
今年7月3日に駄菓子屋「よこまちや」をオープンしました。この場所を提供してくれた「新見化学工業」の新見社長と縁があって会社の敷地内でやらせてもらっています。
新見さんも僕らワンクッションも桐生を盛り上げたい気持ちが強くて、いろいろと話しているうちに駄菓子屋って面白いよね、と。お笑いをやってると子どもたちとの関わりも得意なんで、それも活かせるんじゃないかと思いました。
いざオープンしたら、みんな喜んで入ってきてくれます。やっぱり自分で買い物ができるっていうのがいいみたいですね。売っているのも10円、20円と分かりやすいので、親にもらった1 0 0 円なり200円を持って、一生懸命考えながら買い物してます。
たまにゴミがそのままだったりするときは、「拾わないと、このお店つぶれちゃうんだ」と言うと、すぐ拾ってくれて、みんなで協力しています。
よく来てくれる子どもたちとは名前で呼び合う仲にもなりました。親でも親戚でもないポジションで、芸人っていうのもとっつきやすいんでしょうね。オープン当初は「サインちょうだい」という子も多くて、「連絡帳に書いて」なんていうこともありました。さすがに「大丈夫か?」って聞きましたけど、「大丈夫だ」って(笑)。
店の採算は度外視。とにかく子どもに喜んでもらうのが一番でしょ!という思いだけでやっています。
ワンクッション
群馬県桐生市出身の佐藤涼平さん(右)と栃木県佐野市出身のたべいさんが2003年に結成した身長差約30㎝のお笑いコンビ。15年「桐生ふるさと大使」に任命。空き家を利用した「まちやマルシェ」の開催など地域の活性化に取り組む。 @wankusato
よこまちや
群馬県桐生市横山町4-13 新見化学工業内
営業:15:00~18:00 不定休
写真=松嶋愛