2022年ハイライト
大晦日。はじめて自分でおせち料理を作ってみる。
子供たちと野菜の飾り切りをしたり、茹でたさつま芋を漉して栗きんとんや煮物なんかを作る。
今までは買うものだと思っていた伊達巻なんかも作ってみた。
伊達巻ってフライパンでも作れるのかと半信半疑でレシピの言うことに従ってみた。
ワイワイと失敗もしながら楽しく料理を作る時間がとっても貴重でありがたい時間だった。
以前は子供たちも小さかったと言うのもあり、
こんな当たり前な時間が少し窮屈な気持ちでいた。
毎日同じ生活、思い通りにならない日々、子供たちの欲求に従う毎日に疲れていたんだな。
長女11歳、次女8歳、三女5歳になった今。上の子たちは自分でできることが増え、
それぞれの時間を過ごすことが多くなってきた。
今年7月。今までやってきた刺繍の仕事の未来を考えた時に、自分の思い描く未来とかなりのズレが生じてきていると言う思いが強くなってきていた頃。雑貨店の仕事に出会った。
雑貨店では接客はもちろんのこと、在庫管理やPOPUPの準備、ディスプレイや備品管理、オンライン販売の準備まで、
今まで私が刺繍の仕事を通してやっていきたことの延長戦にあることをやらせていただいている。
昨日一昨日(12/29、30)は久々の年末の接客業の忙しさに新卒時代の記憶が蘇るほどだった。
兎にも角にも雑貨店を通してとても楽しく個人事業ではない仕事の仕方を経験させていただいている。
雑貨店の仕事をはじめて子供たちと一緒に過ごす時間が以前よりぐっと減った。
減ったからこそ、一緒に過ごせる時間を大切にしたいと思うようになった。
今年はみんなで色々やった。旅行も近場のお出かけも、公園だって毎週のように行った。
なんかそんな時間が大切で、やりたいことが多すぎて
刺繍をする時間が少しづつ減っていった。
逆に刺繍の仕事に力が入れられていないことにもモヤモヤする自分がいた。
時間がない中でも、
今年はYouTubeをはじめてみた。
今まで縫ってこなかった一般的な布刺繍。
図案を考えることに一苦労。動画を撮るのに一苦労。編集するのに一苦労。
はじめてのことが多くて学ぶことばかりだった。
苦労した動画に反応がもらえない日々で正直とっても辛かった。
これは続けることで結果や評価は出るのだろうか…。
初めのうちはすべての苦労をたのしさが増して進めていけたが、少し疑問点が沸いたことで
今は好きなペースで少しづつできる時にやろうと言う気持ちになった。
今年はありがたいことに本への作品提供のお仕事もいただいた。
オーガンジー刺繍作家として活動していたにもかかわらず、少し分野の違う一般的な刺繍の実用本にお誘いいただけるなんて。
刺繍独学の私に名だたる刺繍作家さんとのお仕事を依頼していただけるなんて。
なんたる光栄。感謝しかない。
この仕事のおかげでしっかりと刺繍を改めて学び直すきっかけにもなった。
続けることの大切さや人とのつながりは刺繍を通してとっても実感している。
だからこそ刺繍活動はできるところまで続けていきたいと言う気持ちがある。
この一年で分かったことは、私にとって今一番大切な時間は家族との時間なんだ。
私の中の刺繍の部分も大切にしていきたいし、知りたい、やってみたいって言う知的好奇心も大切にしていきたい。
今ある大切なものをうまく整理していきながら、器用に生きていきたいと
年末に一年を思い浮かべてまとめるのであった。