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怖いはGO?怖いは止まれ??

思ったように行かない時
想定外のことが起きたとき、あなたはどうしていますか?


怖いはGO!
怖いはストップ!

どちらも聞きますよね。

心理学、自己啓発の分野では、「怖いはGO」が多いですし、
宇宙の法則、引き寄せの法則では、今と仲良く、って言って
「怖いはストップ」
が、圧倒的に多いように思います。

怖い時はGOなのか、やめておいた方がいいのか
本当は、どうっちなの?
疑問に思ったことはありませんか?

その答え、「ストイック」というワードの語源になったギリシャのストア派の教えが参考になるのではないでしょうか。

ストイックって言っても、努力と根性と、折れない精神、汗と涙でガマンする、みたいな日本の解釈とはちょっと違うので、安心してくださいね。

これは、簡単に言うと、紀元前2世紀ごろの「宇宙の法則」なのです。

日本では一般人にまで広がるほど有名ではないんですが、
海外では、めちゃくちゃ脚光を浴び始めている考え方なんです。

怖いはGO
怖いはストップ

この背景にあるストア派の考え方を知ると、自分で、これはGOだな、これはストップだな、と判断が付くようになるだけでなく、
「ピンチをチャンスに変える人生」がスタートするかもしれません。

40代も半ばを過ぎると、挑戦することを避けてしまったり、「足るを知る」を言い訳に、新しいことを始めるのをやめておくこと、増えていないでしょうか?

「もうしんどいこと、つらいこと嫌やしぃ~」
「もう十分頑張ったわぁ~」

ストア派の考え方は、人生に起こるすべてを栄養にして成長する、生きる、という考えをベースにしています。
淡々と心の平穏を保ちながら、自分と経験を拡大する。
そんな生き方の哲学、ストイシズムを今日はご紹介したいと思います。


はい、改めまして、ニュージーランドのあっこです。

宇宙の法則では、「気分がいいことが一番大切」と言われますよね。
ピンチや、怖い、嫌だなぁ。
そんな障害は、パスできるならパスして、気分良く過ごす。

そうやって、心の平穏を第一優先に、「今と仲良くする」をやってきた人が多いのではないでしょうか。

でも、どうやらそうシンプルな話ではないらしいんです。



怖いはGO
怖いはストップ

紀元前2世紀ごろ、ギリシャにストア派という一派がありました。
ストア派の根本的な思想は「自然に従う」という宇宙の法則だったんです。

宇宙論的決定論と人間の自由意思との関係や、自然と一致する意志を維持することが道徳的なことであるという教説である。

ウィキペディア

ストア派の考えによれば、人間が抱く不安や恐怖、ストレスや怒りは不自然なものであり、本来の自然の法則からは外れている、として
常に、心を平穏に保つことをよしとしたんですね。
現代版宇宙の法則でいうと、ボルテックスから外れているのは不自然だ、ってやつですね。

ストア派の代表的な教えはこの3つ

心を常に平穏に保つ
希望をもって行動し続けること
変えられないものは受け入れて人生の糧とすること

順番に説明していきます。

1.心を常に平穏に保つ
トラブルが起こった時、心を持っていかれないこと

冷静でいれば、トラブルが起きても、何が問題なのか、見えてくる。
何が問題だったのかがわかれば、それは今後のチャンスにつながることもあります。大事な気づきを与えてくれるものであったりもします。

古代ギリシャにペレクレス将軍という、偉大な将軍がいました。彼は、のちにアテネの民主制を作り上げる、道徳的にも知的にも、優れた男でした。
彼と、その部隊は、ペルシャ戦争のための遠征の途中、日食を経験したそうです。
現代の私たちなら、日食だよ、って知っているからどうってことありませんが、その当時、太陽が隠れてしまうっていうのは、めちゃくちゃ恐ろしかったと想像できます。
普通なら、その場で泣き崩れて、ナンマイダナンマイダ~って手をこすり合わせてこの世の終わりを嘆くような、暗黒。

でも、その時、彼は、マントをかぶっても真っ暗になるんだ、真っ暗なことが怖いのではない、と言ったそうです。

では、何を恐れているのだ?この世が終わることか?
この世が終わるなら、敵もいなくなるはずだ。
この世の終わりに、みなと一緒に国のために遠征している自分を誇りに思って死んでいこう。
物事を、分解して、賢く、論理的に考えれば、必要以上に恐れることはなくなるんです。



宇宙が起こすことは全て完璧である、という哲学であるストア派では、
この世界で起こることに良いも悪いもない、すべては、どうとらえるかだという考え方をしています。

ダンブルドア校長もこんな風に言っています。

Nothing is good or bad,
but thinking makes it so

ええも悪いも、あんたがそう思ったらそうなんやで!

youtubeでは、平泉成さんで、関西弁のダンブルドア校長やってます。



「道徳的・知的に完全」な人は、判断の誤りから生まれる破壊的な衝動などに苛まされることはない

視座の高い人、いろんな視点で見ることができる賢い人は、パニックになったり、悲観したり悩んだりはしない、ということです。

ウォーレンバフェットや、イーロンマスク、孫正義さん、成功している人は、みんな読書家です。
彼らの行く手には、きっとトラブルがてんこ盛りでしょう。もう、小さなトラブルはトラブルとも呼ばないほど、それほどたくさんの障害があるはずです。
読書はその内容だけに限らず、本を読むというその行為自体が道徳的、知的な賢さを作る、と言っても過言ではありません。



2.常に希望を捨てずに行動し続けること

二つ目は、行動になります。
いくら目の前に高い高い壁があったとしても、完全にあきらめるな、と言っています。

実は、現代版宇宙の法則、エイブラハムも、こういっているんですね。
「今と仲良くすること」として、バンジージャンプを推奨してないのに加えて、もう一つの手で、希望と手をつないでおくことが大事だ、と言っています。
怖いはストップ、だけだと、自分の可能性に妥協することになる、と言っているんですね。

1920年、エミリア・エアハート
彼女は、世界初の女性パイロットだったそうです。
世界のどこでも同じです。昔は女性の地位は低く、
チャンスも与えられなかったそうです。彼女には、ナビゲーターの仕事しか来なかったそうです。

男性のパイロットには高額が支払われ、彼女には、自給800円ぐらいしか払われない、という契約でした。
でも彼女はYESと行ったんですね。

そこから、彼女のキャリアは始まったそうです。
彼女は言います。
物事は、すべてがカンペキの状態、理想の状態であなたの進む道に転がっているわけではありません。今持っている者、できることとすべてで、その物事を自分が欲しかった状態に持っていくんです。
すべてがカンペキな状態になるのを待っていたら、きっとあなたは一生動けないでしょう。


エジソンは、電球を発明するのに、6000回の失敗をしたそうです。
もちろんその頃、エジソン以外にも電球を発明しようとしていた人はたくさんいました。
ですが、一つの障害が、感性に居足らせなかった中、
エジソンだけが粘り勝ちしたそうです。

正面からぶつかることだけが、克服する道ではありません。
たとえば、ガンジーは暴力に非暴力で勝ちましたよね。
こんなの、歴史上、前例はなかったはずです。
マーティンルーサーキングは、力に精神力で勝ちました。

ハイキューでは山口忠も、一年生で自分だけ試合に出られないなんて嫌だ、でも、自分には高い技術はない、そんな中、ピンチサーバーでスターになる、試合に出る、という道を探し当てました。

視野が広がれば、脳が柔らかくなれば、
そして、冷静でいれば、戦い方は見えてくる。

木兎さんのアドバイスです。
俺ってサイコーヘイヘイヘイです。

木兎さんがマイオシなのです。
これからも無理くり押し込んでいきます。


いろんな視点を持つ、と言えば、読書が一番の近道です。
内容だけにとどまらず、文字から内容を要約するという作業は、脳の使っていなかった部分を使えるようになる、潜在的な回路を活性化していくんです。

 3.それでもどうにもならないこともある

どんなにいい側面を見ようとしても、どんなに粘ったとしても
人生にはどうにもならないことも起こります。

天気、地震、火事、病気、ケガ、親

大切な人が亡くなった
病気になった
会社が倒産した
上司に怒られた
彼女にフられた
失敗した

人は生き返らないし、
時間は戻らないし、
言ってしまった言葉はもとに戻りません。

リンカーンは、めちゃくちゃ貧乏な幼少期を送っていました。
父親からの暴力は絶えず、母親を早くに無くし、
うつ病にも悩まされていたことがあるそうです。

リンカーンが大統領になる前、
当時のアメリカは奴隷のことやら産業の発展のことやらで、
ばらばらだったそうです。

彼は、痛みを知っている。
忍耐を知っている。
相手を思いやる気持ちを知っている。
待つことも知っている。

と言って、大統領にえらばれたそうです。
Government of the people, by the people, for the people

彼が経験した、失敗、困難、痛み、すべてを経験してきたのは、
この時、この状況のためだったのです。


さぁ、いかがだったでしょうか。
古代ギリシャの宇宙の法則哲学をご紹介しました。

怖い、不安、イライラ、怒りそんな感情を感じたら、冷静にロジカルに分析する。
希望を捨てずに、あの手この手を探し、あきらめない。
すべてのことは良くなるために起きている、と考える。

これをあなたは、GOと取りますか?
ストップと取りますか?

ストイシズムとは、起こったことすべてを燃料にして、最終的に使用していく、という考え方なのです。


やめる、と決めることもできます。
やめることを決められる権利があるのは、あなただけです。
もし、やめることをせずに、成長する、何かを学ぶと決めたなら、最終的に勝ちです。

40代、50代の男性、私の周りにも、生徒さんにも多いですが、
責任の範囲が広い。
だからこそ、安全な道、挑戦しない道を
家族のために、選んでいる人が多いんですよね。

真っ向勝負でなくても、やりたいとをやっていく道や
その道にトラブルが現れても、家族を不安にすることなく対処できる道があります。
やらないのは、あなたが家族を言い訳にしてやらない道を選択しているだけです。
と、時には厳しい言葉もはさみつつ、レッスンをしております。



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