雨の音
大雨の予報が出ています、私の住むところでも朝から雨
ここは前に住んでいた所と比べると、車通りも少なくずいぶんと静かに感じます。
雨戸を閉めたまま窓を少しあけて洗濯物を畳んでいたら
雨の音が聞こえてきました。
サーーとザーーの中間くらいの心地いい音
時々、ピチャンピチャ
いい音だなぁ
畳んだバスタオルを膝に乗せたまましばらく聞き入っていると、緑の葉や草に雨が降り注いでいる光景が浮かんできました。
大きな葉っぱの下には、小さなカエルがちょこんと座っていて……
雨に濡れた緑の美しさを想像していたら、カエルの横に小さな女の子がいる光景が思い浮かびました。
この子は、わたしだ
自分らしさってなんだろう、そう考えていた時
こどもの頃の自分を思い出してと書いてあることがありました。
だけどこどもの頃の自分を思い出そうとすると、浮かんでくるのは
期待にこたえ、喜んでもらおうと頑張っている自分の姿ばかりでした。
こどもの心を育てて、なんて言っても何を育てればいいのか……
私にはこどもらしい時がなかったんじゃないか、と本気で思っていました。
ここにいた
この世界の美しさに包まれて、それを全身で感じて動けなくなっているとき
そこに私の『こどもの心』がありました。
この光景を覚えておきたい、タブレットで色をにじませて描きたい
でもそんな技術はありません。
こんな時のために、日頃から描いて練習しておくことが必要なんですね
せめてにと、画用紙にクレパスで絵を描きました。
ここに載せられるといいんだけど、とてもとても載せられないや
ひとつ目標ができました
なんの制限も受けていない、のびのびとしたこどもの頃の心ってどんななんだろう?それがわからなかったのは、私の中の大人の価値観や思い込みのせいだったかもしれない。
子どもらしいとは、元気に走り回っている姿
常識から外れたことをする姿
画用紙からはみ出した絵を描く大胆さ
思いもよらないものを作り出す力
無邪気に笑って、感情をストレートに表して、パワーがあふれていて、そんな風に外にあふれ出たものから探そうとしていた。
心の中から湧き出すものをのびのびと表現している様子、だけど私はのびのびと表現するまでいっていなかったのかもしれない。
外に出すことはできなかったけど、心の中にはあふれる気持ちがあった。外から見たら動けなくなってボーッとしているだけだから、それが子どもらしいなんて思えなかったけど。
親もそんな姿にヤキモキしたんだろう、私もボーッと感じる事自体が良くない事だと封じ込めたのかもしれない。
この気持ちをちゃんと感じて、そしたら何か表現したくなるかもしれない
ここにこうやって書くことだって表現のひとつだし
部屋で流れていた、ゆったりとした曲の影響もあるかもしれないけど
今日はこんな気持ちになりました。
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