食べることは生きること
ヘルシーなご飯を作っているつもりなんだけど、なぜか夫はじわじわ太ってきます。(絶対どこかで何か食べてるでしょ!)
そして私は食がおろそかになりがち。昔はついつい自分が後回しになっていたし、気になることがあると、そもそもお腹が空きません。常に緊張している状態だったことも、お腹が空かない理由でしょう。
外食は一人前が食べられないことがほとんどで、
「私は食が細いんだ、たくさん食べられないんだ」そう思っていました。
ただたまに、たくさん食べられる時もあり、何でだろうと考えるうちに、いくつかわかっってきたこともありました。
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まず一つ、当たり前といえば当たり前なのですが、
美味しいもの。
ただその美味しいは、口や頭でバーンと「オイシー」と思うものではなく、体から美味しいと感じるもの。
昔から、市販のお菓子やインスタント食品もたくさん食べて育ってきました。食が細かった時期は、甘いもの、お菓子や菓子パンがエネルギー源で、インスタント麺もたまに食べたくなるし、冷凍パスタもとりあえずお腹を膨らませるために、手軽なのでよく食べていました。
それらは普通にオイシーのですが、ひどい貧血だったことからも、大して栄養にならず、軽い栄養失調状態だったのではないかと自分では思います。
そして身体から美味しいと感じるものは、派手な味ではないけれど、じんわり優しい味で体に染み込むものだったり、噛む直前、口に入れる瞬間に吸い込んだ空気から感じる匂いだけでもう「あ、これ美味しい!」と感じるものだったり。
例えばお気に入りのパン屋さんのパンは、胃にグッとくる様なことがなく何個でも食べられ自分でも驚きました。
自分に合った食べ物を見つければ、ちゃんと食べられるのかもしれませんが、なにしろストライクゾーンが狭くて、たまにしか出会えません。原材料が少ないものや、良い材料を使っていると美味しいと感じることが多いのかなとも思います。
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次に大事なのが食べる環境です。
ほんの数年前に気づいたのですが、誰と食事をするかでも食べる量が変わります。これも気づいてみたら当たり前なのですが、正直そんなに違うのかと驚きました。
リラックスしている相手だと、たくさん食べられるのですが、そうでないと食べられません。それは、緊張していると食べられないというレベルではなく、頭でこの人は好き嫌いと認識する以上です。たくさん食べられると、この人には心を許しているんだな、食べられないと、この人の前ではリラックスできていると思ったけど違うんだな、と気づくこともありました。体のセンサーはすごいです。
外食の場合はお店の雰囲気も大事です。夫は汚くても美味しい店に行きたがりますが、私は汚いのはまずダメ。席もゆとりがあって、あまりワサワサしていないところが落ち着きます。かといって変に緊張感のあるところも嫌だし、これまたストライクゾーンが狭くて困ります。たまたま対応してくれた店員さんやたまたま座った席にもよるし、もうこれは運もあるので、いろんなことを楽しめるようになりたいなあ。
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最近は食べログの点数が高いところは本当に美味しいので、旅行に行った時などは特に、とても助かっています。人気店は混んでいることが多いのが難点ですが、やっぱり人気なのには理由があるんだなって思います。
疑ってかかる性格なので「ホントなの?」と、つい人気すぎる店は敬遠していたのですが、素直に従った方がいいと、反省し学びました。
なんだかんだ言ってますが、そんなことよりとにかく一番気をつけなきゃいけないのは、ちゃんと食べること。
夢中になったり面倒だったりで、食べないで過ごしてしまうことが多いんです。
お腹が空いたに気づけないのか、通り越しちゃうのか。気づいた時には力が入らなくヘロヘロになっていることもよくあるので、反省です。ちゃんと食べましょう、私。
ワンピースでジンベエも言ってます。
「ルフィ君、食うておけ!、食うことは、生きることじゃ!」って。
以前訪問介護の仕事をしていた時のこと、ある日訪問するとその家のお婆さんの動きが少しおかしく、麻痺が出ている様に見えました。それでも「ご飯を食べる、ちゃんと食べないと」と必死に食べる様子を見て、「生きるってこういうことなのか、食べるって生きることなんだ」と強く印象に残りました。
後から、その時脳梗塞になっていたと聞き、生きる力の凄さを感じました。
と、お腹が空いたのをほったらかしてこれを買いているので、何か食べてきます。
反省