ラストマンを見て
日曜劇場『ラストマン-全盲の捜査官-』第一話を見ました。
福山雅治さん演じる全盲の捜査官『皆実』は、匂いで犯人を見つけたり、音の反響で建物を把握したりします。
視力を失った事で、嗅覚や聴覚がより鋭くなったのでしょうか。
HSPは元々鋭い感覚を持っていると言われます。それは持って生まれてた資質と言われていますが、この皆実の様に、必要がありより強化されたというようなことはないのでしょうか。
スポーツでも、音楽でも、絵を描く事でもなんでも
持って生まれた才能はあります。でもさらに練習し、磨かれる事でその技術は上がっていきます。
だとしたら、HSPの持つ五感の鋭さや共感力も、元々の資質+その後さらに磨かれる様な状況だったかで、敏感さが強化されていく事もあるのではないかと思いました。例えば常に緊張して周りの様子を気にして育ってきたら、周りの細かい変化に気づく能力は強化されるのかもしれません。
他にも、体調の悪い時や精神的にまいっている時などは、敏感さが増している様な気もします。
HSPにとって、体調や気持ちを整える事、環境を整えるという事は、特に大事な事なのでしょう。
私がずっとやってきた、整えることはせず我慢して平気なフリをするというやり方は、どんどん辛くなるのは当たり前だったのかもしれません。
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以前ダイアログ・イン・ザ・ダークという、暗闇の体験をした事があります。目を開けていても真っ暗な中、杖を持ち何人かでいくつかの部屋へ行きます。そこには風が吹いていたり、橋があったり、丘があっ
見えないので手で触って周りを知ろうとすると、目で見ている時よりも、それにとても深く深く潜っていく様でした。もしかしたら、目で見ただけではわからない、何かもっと違う世界があるんじゃないか、そんな事を思わせてくれた体験でした。
ダイアログ・イン・ザ・ダークではテレビドラマとのコラボ企画「ラストマン・イン・ザ・ダーク」をやっているそうです。興味のある方は、ぜひ体験してみて下さい。
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最後に福山さん演じる皆実が言った言葉を
「確かに今の社会は、弱い人はいらないという考え方です。でも排除されたひとたちにもやれることはあります。
それを見つけることはとてつもなく大変なことですが、助けてくれる人は必ずいます。
私は多くの人に助けられて生きてきました。
世の中には不必要な人間なんていないんです。」
[日曜劇場 『ラストマン-全盲の捜査官-』第一話より]