サラリと紹介したらみんな買いまくった「切らないつめきり」の中毒性
ガジェットを持つ手は常に綺麗に
職業柄(本稿執筆時は無職ですけど)、ガジェットを持った手をよく撮影します。持った写真の意味は重要で、実際にそのガジェットが手元にあることのアピールやサイズの参考になります。エンガジェット時代、私がスタッフやライターさんの写真にダメ出しすることはほぼありませんでしたが、唯一徹底したのが写真に映る手が綺麗であること。特に男性の手で爪が伸びていると、それが気になって内容に集中できません。
また、私はギターも少々嗜むので左手の爪が少しでも伸びると気になり、先端の白い部分は常に0.5ミリ以下をキープしています(※本来の理想は1ミリだそうです)。なので、2〜3日に一度は爪切りを使うことになります。そう頻繁だと、いちいちヤスリで整えていられません。爪の先端は常にカットしたての鋭利な状態となり、気付くと二枚爪になっていたり、ふとした時に柔らかいもの……例えば革製品の表面などに引っ掻き傷を与えてしまうことがあって、それが悩みでした。
出会いは突然に
レーザーのようなものでビーっと一瞬で爪を滑らかにカットできるテクノロジーがあったらなぁなどとたまに妄想してたのですが、ある日、テクノエッジのDiscordで編集長Ittousaiがサラリと紹介していた「爪王」なる爪ヤスリが妙に気になりましてね。早速、買って(1000円もしません)試してみたところ、レーザーは出ませんけれど、だいぶ理想に近かったのでXやFacebook、Instagramにそのことについてサラリと書きました。
投稿したら、多くの人から「買ったよー」とレスやメッセが届きました。元々テクノエッジのDiscordでも何人か買ったと書き込んでいたので、私の周囲だけでも実際に30人くらい、同時期にこの爪王を買っています。何でしょう、このキャッチーな感じ……。
みんな私のような深爪野郎なのか知りませんが、ピンとくるものがあったのでしょうね。使用感も「妙な中毒性がある」という意見で一致しています。とにかく気持ちよくカリカリ削れるのと、削った爪のかすが筒内に入るので撒き散らす心配がなく、いつでもどこでも気軽に使えます(切った爪が飛んでいかないカバー付き爪切りがありますが、あれって結局飛んでいきますよね)。溜まった削りかすは、まとめて取り出せるのですが、これがきめ細やかな白い砂のようになっていて綺麗なんですよね。かすなんで一応、写真は載せないでおきますが、とっておきたくなるくらいです。こうした体験をすべてひっくるめ、なんかハマってしまうこの爪王。Ittousai曰く「良い工具のうっとり感」──うん、まさにそんな感じです。
爪切りに(半分)サヨナラ
説明では足の爪にも使えるとのことですが、私は若干……というかだいぶ巻き爪なのでいい具合にヤスリ部を当てられず、結局従来の爪切りを使っています。ただ、手の爪に関しては、爪王を盗まれるとか、突然拉致られるとか、そういった特殊なケースを除けば、もう多分一生、爪切りの出番はないかなと思っています。
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