「国際金融都市・東京」構想について想うこと
小池百合子東京都知事が、香港で「東京へ投資を」というセミナーを開いた。という記事を見ました。
東京都は、アジアナンバーワンの金融拠点としての地位を復活させるため、「国際金融都市」構想を掲げているようで、
1980年代の東京は、ニューヨーク、ロンドンと並んで「三大金融都市」と位置づけられていたようですが、
その後は金融都市としての位置づけは低下し、現在では、アジアの金融センターの座は香港やシンガポール、上海に奪われている、といったのが現状です。
この記事を見て、個人的には良い構想だと思うし、実現に向けて実践していく必要があると思いますが、実現に向けたハードルは高いのでは。
という印象を持っています。
その理由は、記事に記載されているような、香港やシンガポールと比較した法人税率の高さ、英語の壁、というのもあると思いますが、
それに加えて、「現在の日本の市場は、金融商品に対する規制が多くて魅力的な商品が生まれにくい。」という理由も大きいように感じます。
じゃ、なぜ日本は規制が多いの?、と考えると、
「今まで日本人の多くはお金に対する教育を十分に受けていなかったため、規制を厳しくしないと投資被害が増えるから。」
というのが大きいんじゃないかな。と思ってます。
お金や金融に関する教育って、本来は子供のうちに教育しないと啓蒙していくのはとても難しいこと。
と感じていたのですが、やはり国もそのことは考えているようで、
金融庁のホームページを探してみると、
金融教育の指導計画例、というものが考案されていまして、
小学校では、「お店を作ろう(お店開店プロジェクト)」というワークショップが、
中学校では、「企業(会社)を作ってみよう」というワークショップ。
高等学校では、「貯蓄・投資ゲーム」のワークショップがありました。
これ、自分も子供の頃に戻って勉強したかったです。。。
というのが本音ですが、過ぎてしまったことは仕方ない。
東京の国際金融都市構想は、現状を鑑みると今すぐには難しいと思うのですが、学校で金融教育を受けた子供たちが大人になった頃には、自分が思っているより東京の金融都市化は進んでいるのかもしれませんね。
その時には、自分は老害にならんよう気をつけねば。。。
あと、記事には、「都が策定を進めている2040年までの長期計画案では、ビジネス公用語を英語にする」と書かれてます。
世の中の流れについていくためには、英語も待ったなし。のようですね。
おじさん世代は大変ですが、世の中に取り残されないためにも頑張るしかなさそうですね。。
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