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Runtrip2024 シドニー 中編

前編はこちらから。続きです。

実は今年のマラソン大会参加旅は、毎回ランニングSNSで知り合った方々の中で同じマラソン大会に参加する人たちと事前にLINEオープンチャット等でつながり、当日何かと一緒に行動するスタイルを取っていた。中には現地の人もいるので、旅先の諸々はそういう人たちに頼る方が楽だからだ。

またマラソン前のカーボローディング晩ごはんや、マラソン後の打ち上げといったものも、そのコミュニティで集まることも多く、楽しく過ごせる。もちろん、絶対に参加しなくてはならない的な縛りもないので、都合のつくところだけ便乗すればいい。

そんなわけで、わたしがnoteに旅として綴らなかったマラソン大会はあまり事前の下調べもしなかった。むしろ、旅というより、その土地に行くことが目標だったからだ。

ただ今回は違った。シドニーは2回目だからだ。前回ツアーを使ったことで時間の縛りもあったためか、できなかったことをしたい。そして行けなかったところに行きたい。


到着日:街散歩・ランチ・街ラン

そんなわけで、昨年のシドニー旅と大きく異なるのは、空港に降り立ったあとから。昨年は現地ガイドの人がお出迎えだったけれど、今年は久しぶりの一人旅。もうここから自由だ。

昨今の為替相場で、日本から海外に行くのは本当に高くつくようになってしまった。旅で必ず出費があるのは食費。今回、この食費をなるべく浮かせられるように考えた結果、同じような価格帯でもエリート会員であるメリットで朝食やラウンジが使えるMarriott Bonvoyをしっかり使わせていただくことにした。

ラウンジが良いと聞いたシェラトングランド・シドニー・ハイドパークは、ハイドパークの真横でかつセントメアリー大聖堂にも近い利便性の高いところ。ここでレース以外の日の朝ごはんの心配も夕飯の心配もせずに済む。空港からまずはホテルまでAirport Link(T8)で最寄りの駅まで移動し、ホテルに荷物を預ける。さすがシェラトン。荷物を預けるだけのつもりが、あとで鍵は渡すからとチェックインも済ませることができ、荷物も部屋に入れておいてくれるとのこと。こういう対応が好きだ。

すっかり身軽になってから、ザ・ロックスのモーニングマーケットに繰り出すことにした。前回ロックス散策したのに行った時間が夕方で何もなかったのだ。ツアーで先に到着しているラン仲間も、昼のクルージングまで暇だとのことで、現代美術館前で待ち合わせてぶらり散策。

そうそう、テントなんて前回なかったの!
賑わいがすごい

ザ・ロックスからダーリング・ハーバーまでは電車等の移動手段もあるが、散策をしながらであれば歩いてでも行ける。シドニーの都会感を感じながら移動すればオシャレな港沿いのエリアだ。そこからランチクルーズ等のツアーも出ている。お散歩の連れとはそこでお別れ。そのままEXPOでマラソンの受付を済ませるためシドニー国際会議場(ICC)へ向かうため港町散歩。

かもめもいます
数々のクルーズ船

アボットワールドマラソンメジャーズの7つ目の候補マラソンとなっているシドニーマラソン。さすがの参加人数であることに驚き。ホノルルマラソンと違って、世界各国から集まっている感(つまり日本人が少ない)があるのも、海外のマラソン大会に来たなと実感できて良いと思ったポイントでもある。
そんなわけで、受付が思いのほか時間がかかり、すっかりランチを食べ損ねてしまった。遅めでもいいので何かおなかに入れたい。ホテルも部屋の準備ができたとメールをくれていたので、ハイドパークに戻れるようにタウンホール界隈へ移動。このタウンホール界隈も実は前回ちゃんと意識できなかったエリアだ。

建物が素敵過ぎてエリアに吸い込まれるように歩いていく。右手にシドニー市役所の建物が見えてきたところで、ちょうど向かいの建物の角にカフェっぽい店を発見。普通に食べながら談笑しているのも見える。孤独のグルメの井之頭五郎並の突進度合いで店の中に入った。

シドニー市役所
QVB
Manon Brasserieで遅めのランチ
きのことほうれん草のニョッキ、サラダ、生絞りオレンジジュース

料理を待ちながら調べたらモダンフレンチの店らしいが、わたしが頼んだ料理はニョッキ。イタリアンではなかったのか。まぁそんなことは気にしない。十分に美味しいカーボローディングのひととき。おなかも満たしたあとホテルに行き、荷解きをしながら少し休む。ちなみに、このとき知ったのは、わたしがランチで入ったお店が入居している建物は、世界で一番美しいショッピングモールと言われているQueen Victoria Building(QVB)だった。土産物を探すのに訪れる予定だったので、そのときは改めて中を散策しようと心に誓う。

今回どうしても行っておきたかったのは、ハーバーブリッジ。パイロン展望台から一望してみたかったというのもあったので、やってみたかった海外街ランを兼ねて、今度は電車を使わずゆるくジョギングをしながらハーバーブリッジを目指す。途中の町並みも素敵な場所が多いので、写真を撮りながら満喫。オペラハウスが目に入るとやはり「シドニーに来た!」と思える。

ハーバーブリッジ(ブリッジクライムもできます)
夕焼けの景色が美しい
サーキュラーキー界隈を眺める
オペラハウス

ついでに界隈で行きたかった場所をすべて街ランで回ることにした。シドニー天文台のある丘は、ハーバーブリッジを眺めることのできる場所。時間が時間なこともあって、Observatory Hill Lookoutという眺めのいい丘は世界各国の観光客であふれかえっていた。

ハーバーブリッジを眺める
夕暮れ時、太陽が反射して美しい景色になる

ラン仲間に教えてもらった、Angel Placeという通りにも。ビルとビルの合間にオーストラリアで絶滅してしまった鳥の数だけ鳥かごがぶら下がって幻想的な雰囲気になっていてインスタ映えする。街中にこんな場所があるなんて、とも思う。

通りの名前なのでなかなかわかりづらい

ラウンジが混み始める前にすべり込みでホテルに戻れて、ラウンジにある豪華なブッフェにありつけたので、おなかも満腹。ハイビスカスティとケーキまで食べて部屋に戻ったのだが、どうしても食べたかったRivareno Gelatoをあきらめきれず。そんなところに朝の散策仲間から「暇」とLINEが来たので、サクッと誘ってこれまた街ランでバランガルーまで。

ジェラートめちゃくちゃおいしかった

道中からものすごい強風でジェラートどころの気温ではなかったけれど、室内で食べる分には問題なし。風にあおられながら部屋に戻ったらすっかりいい感じに疲れたので、マラソンに備えて早寝。

2日目:シドニーマラソン本番・街ブラ・ポストパーティ

マラソン当日の朝は早い。スタート地点に5時には着いていなければいけないのだが、昨年はツアーで送迎があったけれど今回はマイペースで地下鉄を使って自力で行けばいい。気が楽だ。そして何よりゼッケンをつけていれば地下鉄もタダ乗りできる日。余裕でスタート地点へ向かえた。

スタート前や走ってる最中、ゴール後は日本のマラソン大会と変わらない。今回は事前につながっていた仲間がいたので、逆に「これ海外のマラソン大会でしたっけ?」というぐらい緊張感もなく、むしろ楽しいというハイテンションで過ごせた。

レースの最中の感動は、昨年のときと変わらず。途切れないテンションの高い応援、コースのどこを切り取っても絵になる素敵な街並み。アップダウンは案の定きついけれども、あっという間の42.195kmでオペラハウスに向かうラスト200mの応援の人垣は圧巻。これだけは、どのマラソン大会にもかなわないと思う。アボットワールドマラソンメジャーズの7つ目に選ばれるのもわかる気がする。ちょうどこの旅記録をまとめている最中に決まったというメールが届いた。

オペラハウス前の人垣はやっぱりすごすぎる

朝6時台にスタートしているマラソン大会。走り終わった後、写真撮るとか芝生で大の字になるとかしても、まだ午前中。あまりにもったいないので、ホテルに戻ってシャワーを浴びたあと、再びオペラハウスに向かう。やはりちゃんとオペラハウスは堪能しておきたい。建物好きとしては特に。

オペラハウスの中からサーキュラーキーを眺める
マラソン終わって4時間ぐらいしか経ってないのに人がいない
シルエットも美しいハーバーブリッジ

その後、路面電車を使ってスーパーマーケットを巡りながら、お土産物に目星をつけつつ、シドニーマラソン日本人事務局主催のポストパーティに参加。こちらには高橋尚子さんが駆けつけてくれると見越していたので事前に申し込んでおいた。ラン仲間も何人かはこのパーティに参加だったので、一緒のテーブルでワイワイと。

高橋尚子さん、今回もパーティ後半に駆けつけてくれて、恒例のじゃんけん大会。今年もラッキーなことにシドニーマラソングッズをゲットすることができた。こういうの結構嬉しい。

朝早かったので、このパーティが終わり次第退散して、ホテルに戻って即爆睡。


余裕で3500文字を超えてしまいました…が、旅の記録はまだ続きます。

#私のこだわり旅


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あっち
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