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Runtrip2024 金沢編

毎月どこかに旅をして走る、と決めた今年。何も毎回マラソン大会にしなくてもよかったはずなのに、シーズンインしてしまう秋以降はどうしたってマラソン大会がメインの旅になってしまった。金沢マラソンもそのうちの一つ。

ただ、今回はマラソン大会参加が二の次になるほどに金沢を満喫してみた。というのも「居酒屋新幹線」というドラマを以前見ていて、今回、北陸新幹線を利用することになったからだ。

このドラマのシーズン2で金沢が2回登場していて、実に美味しそうなお酒とおつまみの数々を目にしていた。金沢マラソンの抽選結果で「当選」と連絡が来た瞬間、思わずこのドラマの金沢回を見直さねばと思ったほどだ。

そして、この金沢マラソンはエイドステーション(マラソンコース上にある給水・給食のこと)が実に充実しているという噂を聞いていたので、それをどうにか満喫したいという思いもあった。そうなるとタイムなんぞどうでもいい。とにかく金沢のグルメを堪能しつくす、そんな目的に変わる。(↓一度見てもらえればわかる、こんなに走ってる最中に食えるかというボリュームだ)

北陸新幹線のおかげで大阪から金沢までは2時間で行ける。今回のマラソン大会参加は有休を使わず週末の一泊二日で堪能することにした。

土曜日

彼にたろうを託して朝8時に出発。大阪駅からサンダーバードに乗って敦賀まで行き、敦賀で北陸新幹線に乗り換えて金沢へ。どちらも1時間程度の乗車だ。敦賀駅での乗り換えは15分程見ておく必要はあるが、苦痛にはならない。北陸新幹線が延伸するまではサンダーバードで3時間かかっていたのだから、乗り換えのための移動の15分ぐらいはなんてことはない。

金沢駅について驚いたのが、もうそこから金沢マラソン一色だったからだ。市を挙げてのマラソン開催なのだろう、と思わせる。駅でさっそく金箔入り加賀棒茶の試飲を配っていて、グルメ堪能旅にしたことを後悔させないスタートになった。

そもそもマラソン大会に参加するのに前日入りするのは何故か。マラソン大会によっては前日入りしなくてもいいものもある。理由は2つある。まず1つはマラソン大会の受付が前日までというものがあるから。もう一つはマラソンスタートに間に合うか間に合わないか。前者の場合は何がなんでも前日入りしなければならない。受付が郵送だったり受付が当日の場合のみ後者の可能性が浮上するが、後者だけの理由で泊まりにいくのは正直朝起きれるか起きれないかの差ぐらいしかない。金沢マラソンは前日までに受付しなければならないので、どうしたって泊まりになってしまうのだ。

しかし、金沢マラソンのすごいところはマラソン受付とEXPO的なものが金沢駅降りてすぐのところにまとまっているところ。こんなに便利のいい受付とEXPOは初めてである。おかげで、駅に到着して1時間もしないうちに受付とEXPOを見て回るのが終わってしまうほどだった。それがわかっていたからこそ、朝11時には金沢入りできるようにしていたのもある。

早速街ランスタート。今回は事前に行きたい場所や店をチェック、それだけではなく宿泊場所やマラソンが終わった後どこの銭湯に入るかもチェックしておき、そのエリアをざっくり把握した上で、どのルートを辿れば無駄なく効率的に回れそうかは確認しておいた。そもそもなぜそれができたかというと、先のドラマ「居酒屋新幹線」のおかげだ。主人公が自転車で巡ったり徒歩で巡ったりして、観光がてらお店に立ち寄りテイクアウトして行くので、どこにいけば何が手に入るかシュミレーションもしやすい。

結果、ひがし茶屋街という最も観光客やインバウンド客が訪れる茶屋街の手前にある、ちょっと風情ある街並みをも堪能できる主計町茶屋街や中の橋を通過しつつ、オリエンタルブルーイングでランチがてら金沢のクラフトビールに舌鼓をうち、ついでに夜のお供の飲み物も購入。近江町市場でのどぐろ塩焼きを晩御飯用にテイクアウトでき、日本酒もお土産に購入した。さらにホテルに向かう道中で、前田利家ゆかりの尾山神社に立ち寄れたり、重要文化財にもなっている犀川大橋を通れたり、にし茶屋街まで足を伸ばしてそれぞれの茶屋街の雰囲気の違いも確認したり。最後に、赤玉本店で金澤おでんのテイクアウト。マラソン大会前日に遊びすぎなぐらいウロウロした。といってもトータルで6km程にしかならず、足に疲れが残るといったこともなかった。

マラソン前夜の晩御飯には到底見えない

にし茶屋街はドラマに登場しなかったので、店などの事前情報はなかったものの、孤独のグルメ並の嗅覚が生きて、たまたま休憩で入った甘納豆の店が後で調べても大ヒット。惹かれて買ったお土産も、その時期にしか売り出されない「したたり餅」というものだったりして、そんな偶然さえも楽しく思える。

日曜日

マラソン大会でザックを背負って走ったのは今回が初めて。出てくるエイドは個包装になっているという情報から、さすがに個包装になっていないゴーゴーカレー以外は全て持って帰ろうという目論見でマラソン大会に参加するという、あまりマラソン大会で設定することのない「エイド全制覇」という目標を達成すべく準備を整えた。
結果、ザックを持って走って良かったと思えるボリュームのエイドをゲット。1種類1つしか取らないという原則を守ってもこのボリュームなのだ。(最後の方のエイドは1個しか取らなくても、ボランティアのおばちゃんが取ったのを知っててももう1個くれるっていう状態だったが)

お菓子で埋め尽くされているザック
取りすぎやろ!とほぼみんなに突っ込まれる

エイドを持ち帰るためだけに走るのを頑張る、というマラソン大会でのモチベーションの持ち方が若干通常とは異なる状態で走り終えたこと自体も初めての経験だった。だが、おかげで全てのエイドを持ち帰れたし、ゴーゴーカレーはノーマルとカツカレーの2種類をしっかり味わえた。
改めて、前日といい大会本番といい、食べることに主眼が置かれているようにしか見えない今回の旅。もうマラソン大会は二の次だと断言できる。ちなみに、ゴール後完走賞としてもらえる食べ物は、スポーツドリンク、ゴーゴーカレーのパウチ、とり野菜味噌、おにぎり、バナナ一房(3本ついてる)。これも多すぎる。

大会後、同じ大阪から遠征できているラン仲間と待ち合わせて、シャトルバスで大半の人が向かうであろう金沢駅ではなく、片町方面に向かって界隈の銭湯で汗を流して、近くの飲み屋でお疲れビールで乾杯してから、武家屋敷が残る古い街並みを散歩して文化財の目の前にある和菓子屋さんへ。金沢駅にもお店があるのは知っているが、せっかくなら立ち寄れる店には行ってみるほうがいい。そのほうが種類もたくさんあることもある。ドラマで入手した情報以外のお土産もあったので、まとめて色々と購入した。

ネットで事前に予約できたのには感動した
ビールは駅のスーパーに売ってた

片町から金沢駅まではバスも通っているので、移動は楽だ。そして金沢駅には「あんと」という土産物屋が集結しているような場所もある。大体の買い物はそこでも事足りる。今回お土産として持ち帰りたいもので、街中でゲットできないものは全てそこに頼ることにした。ドラマの中でもそうしているのだから、使えるということだ。なんなら、帰りの電車の中で食べる弁当も、ドラマ情報から。老舗料亭の駅弁部門は事前に予約しておけば、帰る直前に駅でゲットすれば荷物にもならない。

完璧で無駄のない動線で、行きたい場所、買いたい物を全て網羅できたという素晴らしい旅になった。そして一つ一つがとてつもなく満足度の高い状態だったこともあってか、美味しい酒のつまみとして手元におきたいラインナップが一気に増えた。旅の最中だけでなく、終わってからも余韻を楽しんでいる。

手前のはこんか漬け、これがお酒がめちゃくちゃ進む!

旅が終わってからも余韻を引っ張ることができる旅は、またシドニーの時に味わったものとは違う楽しさと達成感と満足感がある。次の旅はどんな旅にできるだろうか。

#私のこだわり旅

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あっち
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