憂鬱なルイス

齢三十にして己の生き辛さを認め、愛情深い両親は毒親であったと認め、やっと自分の人生を歩き出そうとしてます。認めるのって辛くて苦しいんだね。夫と娘の三人家族。人間こわい。社会こわい。さて。どうやって生きていこうか。

憂鬱なルイス

齢三十にして己の生き辛さを認め、愛情深い両親は毒親であったと認め、やっと自分の人生を歩き出そうとしてます。認めるのって辛くて苦しいんだね。夫と娘の三人家族。人間こわい。社会こわい。さて。どうやって生きていこうか。

最近の記事

秋空のした、大きな公園で。おばあさんとおしゃべりした話。

連休最終日。大きな公園へ、家族三人で遊びに行った。秋晴れの昼下がり。絶好の外遊び日和である。しかし、体力のないわたしは、あっという間に疲れ果て、「向こうのベンチで休んでいるね」と早々にリタイア。遠くから娘と夫が楽しそうに遊んでいる様子を、腰掛けながらぼやっと眺めてた。 さわやかな青空に、うろこ雲。風が運ぶ枯れた香り。子どもたちの笑い声。なんとも、秋。ただ居るだけで、気持ちがいい。 一人でぽかぽかしていると、お年を召したおばあさんが話しかけてきた。娘と孫と、公園に遊びに来たけ

    • マグロの心臓を食べた。

      スーパーにマグロの心臓が売っていた。お値段なんとワンコイン以下。それに半額シールが貼られている。30センチ近くあろうそれは、いかにも「吾輩は心臓である」といった様子で、たったひとつ、他のお魚と一緒に陳列されていた。 初めて見るマグロの心臓にびっくりだし、そのお値段にびっくりだし、それに半額シールが貼られているのにもびっくりだし、なにもかもにびっくりして、思わずそれを手に取った。黒っぽくなってきている。加工日は昨日。 マグロの心臓。初めて見た。どうやって食べたらいいのかもわ

      • 本を読んでも、目が滑る。スピード感はカタツムリ。

        数年前に抑うつ状態となってから、文章がまるっきり読めなくなってしまった。 本は好きだ。電子書籍より、本の形をした本が好きだ。普段あまり買い物を好まず、空っぽの冷蔵庫を満たすためにスーパーに行くことさえも億劫なわたしでさえ、本屋さんに行く足取りは軽く、店に入れば財布のひもが緩む。知的好奇心を刺激されるような表紙背表紙裏表紙を見るだけで、すごく頭が良くなったような気がする。「アッ、これは」と、思えるタイトルを見つけると、胸のあたりがギュンギュンする。本って意外と高い。買うか買う

        • 同僚に無視されてることに気づいた。

          同僚に無視されていることに気がついた。仕事の休憩中、上の空になっていたときのことである。 ほんの少し離れたところで、同僚が誰かと談笑していた。職場ではよくある風景である。話し声が右から左へ流れていく。いかにも楽しそうな様子だ。至って平安である。笑い声が聞こえる。同僚の笑い声、なんだか久しぶりに、聞いた気がする。 んんん?笑い声? そこで、はたと気がついた。 あれ?そういえば、ここんとこ同僚と会話らしい会話をしていないような気がする。そういえば、挨拶をしたとき返事がないよ

          エンタメとしての暴力と、子どもとの関わらせ方について。

          子育てをしていると、子どもと一緒にテレビを見ることが多いのだけれど、昔から続いているようなテレビ番組を見ていても、わたしが子どもの時に受けた印象と、親になってから受ける印象とでは、全く異なるものでね。 例に挙げるは、ドラえもん。 「なんだかムシャクシャするぜ!のび太、一発殴らせろ!」 って、ジャイアンは日常的に、のび太をぶん殴ったり、するわけじゃないか。 子どものときは、なんの疑問を持たずに、そんなシーンを眺めてた。 ジャイアンはのび太を殴る。のび太は泣いて、「ドラえもー

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          わたしは毒親育ちなんだなって、思うに至るまでのこと。

          毒親。今でこそよく耳にするようになった。耳障りの悪い言葉だなあ、と、思う。嫌な言葉だ。わたしは好きではない。 こんにちは。はじめまして。憂鬱なルイスです。 申し遅れました。わたしは憂鬱なルイスと申します。地方で夫と娘と三人暮らしをしている、不安障害で無職の三十代女性です。それ以外に特筆すべきことのない、本当につまらない人間だと、情けなく、あまりにも悲しく思います。わたしには、本当に何もありません。大切な家族がいる、ってだけです。わたしの中身は、本当におそまつなもので、誇れ

          わたしは毒親育ちなんだなって、思うに至るまでのこと。