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金色に #シロクマ文芸部

企画に参加させていただきます。

「金色に」で連想して、エッセイを書いてみます。

よろしくお願いします。


「金色に」


故郷を思わせる光景。

それは誰しにもあるはず。

自分にとっての原風景…。

「金色(黄金色)に色づいた田園」

それが忘れられない景色である。

自分の故郷はのどかだ。

豊かな自然。

川のせせらぎ。

たまにしか聞こえない車の音。

たくさんの田畑。

そして毎年この時期になると故郷の頭を垂れる稲穂を思い出す。

黄金色に育った稲穂たち。

子供の頃から見慣れた風景。

なので「金色」は自分にとっては故郷に通ずる色とも言えよう。

今年も収穫の季節に…。

望郷の念が浮かぶ。

故郷の稲刈りは無事に終わったのだろうか。

そういえば稲刈りが終った田んぼに、ポツンと佇む「案山子」が妙に印象に残るんだよな。

一つ残された案山子…。

寂し気でもあり、なんか哀愁をそそる気もする。

故郷にいる両親の思いは、あの「案山子」を通して都会で暮らす子供にあてている。

ストレートに心に響く歌だ。

さださんの歌声は、子を思う親の心情を現したかのよう。

年齢を重ねた今聴いても何か良い。

これから先も聞き継がれていきたい曲だと思う。

故郷を思う風景は人それぞれにある…。

遠くアメリカ合衆国はルイジアナ。

ルイジアナの田舎、テクサーカナに広がる「綿畑」。

コットン・フィールド。

ボブ・ディランやウディ・ガスリーなどに影響を与えたシンガー、「レッドベリー」。

1940年に発表した曲「コットン・フィールド」

レッドベリーはルイジアナ州で生を受けている。

幼き頃に綿畑が広がる光景を見て育ったのだろうか。

その真意は分からないが、きっと「コットン・フィールド」が故郷を思う景色だったのだろう。

懐かしくあり、古き良きフィーリングに満ちたフォーク・ソング。

後年、さまざまなアーティストが「コットン・フィールド」をカバーしている。

CCR(クリーデンス・クリアウォーター・リヴァイバル)。

CCRが1969年に発表したアルバムに「コットン・フィールド」が収録されている。

本家よりもロックに、よりカントリーチックに。

果てしなく広がる地平線や、大空の元で聴いていると気持ち良さそうな曲だ。

そして「コットン・フィールド」が後世に歌い継がれるのは、原風景を思い出させるトラディショナル・ソングとしての側面も持ち合わせているからではなかろうか。

まあ、良い曲ってことが前提なんでしょうけど。



故郷に残る原風景…。

「金色に」から連想して音楽エッセイを書いてみました。

金色は故郷を思わせる風景に浸透したカラー…。

コットンは金色ではないけど…。

まあ連想ということで。

少し長いかもしれませんがお許しを。

楽しい企画ありがとうございました!!




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