郵便
11月。
雨が降る。
イマイチ下がりきらない温度。
煮え切らない態度。
よほど今年の暑さが気に入ったのか。
元ある場所に帰りたがらない。
そのせいか季節外れの台風も。
息を整えるつもりであろうか
この雨は果たして何なのか
歩く速度を早めるために降る音か
段々と音に気づかされ
歩くリズムが雨音になる
雨と雲の境目
どうやらそこに意思があるらしい
何かが通りすぎると
ゆっくりと歩いていた歩幅が広くなる
雨で出来た水たまりを通り越すように
冷たい風が吹き抜ける
それが空と雲の選択だった。
この雨が上がると急に気温が下がるようで。
何か一気に季節が進む感じがしますね。
おやおや…。
そして今年も残り二か月。
忙しない時期が訪れようとしている。
少し気が早いが、年末のことを話題に。
年末といえば、「郵便物」。
ええ、年賀状ですね。
普段はがきに文字を綴って郵便で出すって、最近だと中々ないんじゃなかろうか。
多分。
スマホや、パソコンで…。
って方が多いのでは。
便利っちゃ便利。
直筆の手紙をもらう機会なんて、ほとんどない気がする。
「暑中見舞い」やら「年賀状」。
現代においてある意味貴重(?)なのかもしれない。
ええ、人それぞれですよ。
書く件数が多い人には大変かもしれないが、直筆のはがきが届くのはそうそうないですもんね。
分かりませんが。
まぁ、直筆じゃないのもあるけど細かいことはさておいて。
便利な現代。
今のように情報通信などが発達してない時代は、手紙やはがきを書くのがスタンダードな手段だった。
その文字を見ると、何となく人の誠意を感じる。
人の感情を感じる。
心の揺らぎを感じる。
きっと昔の人は一枚の手紙やはがきに、一喜一憂していたのではなかろうか。
雨降る11月。
この季節になると思いだす。
2000年11月13日。
「ビートルズ1」
ビートルズのベストアルバム。
発売された日だ。
当時夢中になって聴いていた記憶がある。
あまりビートルズに詳しくなかった。
だが、「ビートルズ1」から流れてくる楽曲は、どこかしらで耳にしたことある曲ばかり。
スゲエな~。
ビートルズって。
改めてそんな思いをいだいた記憶がある。
夢中になって聴いた。
懐かしい記憶だ。
秋は何となく「ビートルズ」。
そんな思い出が自分の中で秋とビートルズを結びつける。
ビートルズが現役バリバリだった頃。
当時を知らないから何となくの予測で書くが
「手紙」や「はがき」は現代よりもグッと身近なものだったのではなかろうか。
ビートルズの楽曲はどこかしらで聴いたことがある…。
自分はずっとカーペンターズの楽曲だと思ってた。
これもどこかしらでカーペンターズが歌っているバージョンを聴いたことがあるから。
何とこの曲もビートルズが歌っているのか。
っということはビートルズのカバーか。
やはりビートルズは凄いな。
って思ってたらビートルズも「マーヴェレッツ」って女性グループの楽曲をカバーしてたんだ。
1961年マーヴェレッツ
1963年ビートルズ
1974年カーペンターズ
歴史は深い…。
「ちょっと待って郵便屋さん」
「待っておくれよ、郵便屋さん」
遠く離れたガールフレンドから、自分宛の手紙やはがきは届いてないか…。
ポストマン=郵便屋さんに頼み込む主人公。
今よりも切実な気もする。
これから迎える年の瀬。
忙しくはがきなどを運ぶ機会が多くなるであろう「ミスター・ポストマン」。
感謝の意を。
「プリーズ・ミスター・ポストマン」
秋はビートルズ。(自分の中でです)
歳末は郵便物。
一曲いかがでしょう?