差出人不明のお届け物。その2
緩衝材の下から現れたのは、巨大な鉄製の錠前だった。
眼に入った瞬間、息も心臓も止まった気がした。
オペレーター「中身のご確認は・・・」
私「・・・っ」
ちょっと待って。色々と大混乱が起きている。
まず、なんで錠前?これはアレだろうか?
きちんと鍵しておかないと【また】ドアを破壊しちゃうぞ★
的な意味合いなのか。それとも、
君をロックオン★もう逃げられないぜ!
的な意味合いなのだろうか?
いや、どちらにしても不気味そのものとしか思えない。
しかも番号認証式。鍵じゃなくボタン式なのがまた怖すぎる。
オペレーター「もしもし?大丈夫でしょうか?」
私「あっ、えっ、その・・・とても巨大な錠前が・・・(泣)」
オペレーター「・・・ぃッ・・・」←ドン引きの空気
私「これ、これはどうするのが一番いいのでしょうか・・・多分中身からして、例のストーカーの線が濃厚な気がしますっ(´;Д;`)」
オペレーター「・・・差出人様に名乗り出ていただくようにこちらからお伝えさせていただくことは可能ですが💦もしくは、差出人様へ送り返すことも可能ですが・・・送り返されますか?」
名乗り出るよう勧告(ll゚ω゚)それはそれでめちゃくちゃ恐ろしい!
アタリ(ストーカー)だった場合、この住所にいる証明をしてしまうようなものだ。しかも、もれなく直連絡付き。もう一つの選択肢の”返品”にしても同じことだ。
とにかく何らかのリアクションをすることで、私が此処に居る【自動的な証明】となってしまう、恐ろしい罠でしかない。
結局オペレーターさんと一緒に悩んだ結果、最善となった選択は・・・
放置。
何らかのリアクションが存在証明になるなら、受け取ったままノーリアクションで処分すれば、相手には届いたか届いてないのか、確実には解らない。
発送履歴でお届け済になっていても、配達違いで別のお宅がハンコ押して気付いてないケースがあったり、宅配ボックスから泥棒に盗まれて届いてないケースがあったり、その辺までは追えないだろう、という事で。
オペレーターのお姉さんと一緒に、なんだか火曜サスペンス劇場的な雰囲気の中、お互い妙なやり切った感を醸し合いながら、辿り着いた答え。←
放置してもAmazonさんにご迷惑にならないのであれば、もう是非ともそうさせてください(´;Д;`)おねぃさんありがとう!
そんなこんなで、次回もし同様の形で荷物が来た場合には受け取り拒否(宛先不明の形)をとるとか、あれこれ対策話をしつつお礼を言って、電話を切りました。
ぽつんと存在するこの錠前入りの箱・・・他に何もないよね?
捨てる前にとパウチ状の錠前を持ち上げると、その下にもうひとつ箱がある事に気付いた。
なにこれ・・・?海外製品?
横から覗くと、外箱に”自動センサー消毒器”を意味する英語が書いてある。
ちょっと待ってよ。ショップへの依頼発送ならきっとそんな事はないだろうとは思うけど、こんな(錠前との)組み合わせだと、そのセンサーに盗聴器とかGPSとか仕込まれていたら・・・なんて想像があれやこれやと連想的に沸き起こって、恐怖が再び爆発するんだけど!
これはアレか?とりあえず物理的な破壊だな!?
ハンマーを持てぃ!(#゚д゚)
というわけで、念のためちょっと離れた荒れ地に運び、其処で物理的破壊を行い、ちゃんと分別廃棄しました。
商品に罪はない。造り手のことを考えると、すごく申し訳ない気持ちでいっぱいになる。ただ、話の通じないストーカーが何らかの意図で送ってきたということが問題なのだ。
勿体ないけれど、製品に罪はないけど、安全には代えられない・・・。
今の住所が完全には安心できないと悟り、再びの引っ越しも考えた。
だがしかし、何十回引っ越しても何百万失っても、辿られたら繰り返しだ。
ひとまず様子見ということで、玄関周りだけ防犯対策強化することにした。
そして去年、無事に年越しをした。
2021年の正月、再び不穏な動きが起こることを、まだ知らないままに。
つづく
p.s.
こわいでしょー!?こわいでしょー!(ノω;)
いつまで続くのよ、この攻防戦😭諦められないというよりも、もはや意地で追いかけまわしているとしか思えない。