手取16万円から20代資産1億円FIREまでの道のり。働きながらセミリタイアした方法
20代で経済的自由になった。
サラリーマンとして働いた銀行を辞め、サイドFIREとして「やりたいこと」を仕事にした結果、20代で資産は1億円を超えました。
30代では新たなことをはじめるべく、新しい軸を試しながら日々葛藤しています。
限られた人にしか伝わらないnote。
今回は『手取り16万円から資産を増やした』話。
20代で経済的自由な生活になった成功と失敗、SNSでは言えないリアルな経験談を表も裏も包み隠さず赤裸々にまとめていきます。
▼ FIREの現実と後悔 販売開始しました
▼ 自己紹介のnote
■ 手取り16万円からどう成り上がったのか?
僕のサラリーマン時代、手取りは16万円でした。しかし、そこから社外の接待や社内での上司との飲み会、地域行事の飲み会、社内外のゴルフ交流などの費用を捻出しなければなりませんでした。さらに、資格試験の受験料や参考書の費用など、日本の会社員として最低限必要な経費もカバーしなければなりませんでした。
もちろん、接待や社内の飲み会は「任意」という名の強制であり、ゴルフに参加しないと非国民扱いされるのは言うまでもありません。どの会社も似たような同調圧力があり、日本の社会人としての暗黙のルールとして参加を強いられていました。
会社に入る前の学生時代は、一生この会社に勤め続けようという気持ちがありました。しかし、実際に会社員となってみると、手取りの少なさや、昇給してもさほど使えるお金が増えないことに気づき、転職も考えるようになりました。
ただ、銀行で数年勤めた程度のキャリアでは、魅力的な転職先も見つからず、結局どの企業でも「日本の立派な社会人」という名のステレオタイプは変わらないだろうと思いました。そのため、自分でビジネスを始めるしかないと考えるに至ったのです。
■ どうやって資産を築けたのか?
正直言って、意図的に資産を築こうとしたわけではありません。目の前のやりたいことをマネタイズした結果、自然と資産が増えていったという感覚です。
ただ、意識していたのはシンプルにこの2つです。
・使える現金を残す
・面白いモノにお金を使う
・人生をマネタイズする
10代の頃はお金がなかった時期もあったので、自然と使える現金を残すような生活をしていました。月8万円で生活していた頃は、家賃2万円の部屋に住みながら、毎日20円の袋麺に16円のもやしやきのこを少しずつ入れて、1食30円くらいで済ませていました。
必ずしもお金を貯め続けていたわけではありません。面白いことやものにはお金を惜しまず使っていました。自分の知識を増やすために本を買ったり、海外旅行で日本では体験できないことをしたり、新しいガジェットをいち早く試したりと、新しい知識や体験を得るためには惜しみなく投資するようにしていました。
ただし、お金を使うときは常に投資回収を意識していました。単なる消費ではなく、海外旅行や新しいガジェットの購入も投資としてマネタイズする意識を持っていたのです。
例えば、アメリカで生活して英語を覚えた経験を生かして英語の勉強法をまとめたブログを作ったり、旅行好きが高じて旅行用パッキングをまとめた電子雑誌を出版したりしました。また、福岡へ移住して月8万円で生活した様子をメディアで執筆したり、フリーランスを集めて地域メディアを立ち上げたりと、常に新しいことを始めることに楽しさを覚え、新たな選択に投資し続けることができました。
どのビジネスを始めるにしても、キャッシュフローとゴールを意識することは必要不可欠です。やりたいことをビジネスにするといっても、毎月赤字では存続させることはできません。やりたいことを追求しつつも、収益が上がりやすいモデルを選んだり、流行のトレンドに乗ったりすることも、資本主義社会である以上、考慮すべきポイントです。
4年ほど前に書いた『副業アイデア100|これからの時代の個人のビジネスモデル実践集』でも100個以上のビジネスをまとめたように、気になることは何でも試すと理解しやすくなります。
「次に流行るビジネスモデルは何か」「時代をキャッチするためにどんなスキルが必要か」「どうすれば手元に利益を残せるのか」「何を組み合わせれば利益を最大化できるか」を意識するだけで世の中の見え方もかわります。要するに、その時々でできることを愚直に実践してきただけです。
新しいことを始め、利益を残すようにマネタイズし、得た現金をまた新たなビジネスに投資する。この流れを繰り返した結果、気づいたら資産が築けていたのです。
このように、僕は面白いと感じたことに積極的に投資しつつ、それを次のビジネスチャンスやスキルアップにつなげる努力を続けてきました。この姿勢が結果的に、自己成長と資産形成の両立につながったのだと思います。
■ 自分がコントロールできることに力を使う
イメージしたのは、紀元前3世紀の古代ギリシャ哲学者たちが説いた「ストイシズム」です。セネカ、エピクテトス、そしてローマ皇帝マルクス・アウレリウスらに代表されるストア派の哲学者たちは、人生の目的を「徳(アレテー)」に基づいた生き方とし、物事の道理と自然の成り行きに従うことで人間の幸福が得られると説きました。
ストア派は、困難な状況においても、それを受け入れ、自分がコントロールできる自己規律や精神の平静に焦点を当てるべきだとされています。僕自身、お金がなかった時代にもやしやきのこで食いつなぎながら、本や旅行などの知的好奇心を満たすことにお金を惜しまず使いました。要は、自分の価値観に基づいて、コントロールできる範囲内で最善を尽くす姿勢です。
ストア派の教えでは、理性と自然に従う生き方が真の幸福(エウダイモニア)につながるとされています。「ストイシズム(ストア派)」は「ストイック」の語源となったと言われています。結果的に僕も自分自身にストイックに向き合い、コントロールできることを愚直にやっていったように思います。
困難を受け入れつつ、自分の価値観に基づいて行動し、コントロールできることに力を注ぐ。そして、結果にとらわれすぎず、自分の行動の正しさに価値を置く。今になって、ストイシズムについて学ぶと、哲学の面白さに気づかされます。
■ 何にお金を使っているのか?
利益を最大化するために、出費を最小限に抑える意識を持っています。投資は最大限に、消費は最小限にという感覚です。
ただし、一見無駄だと思うものを目先の判断で切り捨てることは、機会損失を生む可能性があります。一見無駄に思えることでも、積極的に使いこなすことで新たな使い道が見つかることがあります。
想定内のことが想定外の結果を生むこともあるように、早急に無駄だと決めつけてしまうのはもったいないです。
また、周りの人にお金を使うことを惜しまなくなりました。特にお世話になった人へのプレゼントや食事会は、特別な資金として位置づけています。自分自身にお金と時間を使うことだけでは物足りなくなったからこそ、お世話になった人や将来有望な人を応援するようになりました。20代で資産を築き、バーンアウトしてしまった経験があるからこそ、これまでお世話になった方々への感謝の気持ちを込めて、積極的にお金を使うようにしています。
投資と消費の違いを常に意識しながら、周りの人々への感謝の気持ちを忘れないようにしています。感覚を養うには、まずは実際に行動してみるのが面白いと思います。試してみて無駄だと判断すれば、即座に撤退して損切りするという投資の考え方を日常生活にも応用しています。
■ 金融サービスへの投資先は?
新しいことを試す自己投資のルーティーンを作っています。気になることや学びたいことがあれば、「やってみる」という思考です。
これまで、あらゆる金融サービスを試してきました。株式投資や不動産、投資信託、金、銀、仮想通貨などをオルタナティブ投資としてポートフォリオに組み入れています。
様々な投資対象を一度手にすることで、能動的に知識を吸収しようとする姿勢が身につきます。一時的には失敗することもありますが、勉強代として知的好奇心を満たすというメリットも生まれるため、試行錯誤することを徹底しています。
最近は、米ドル定期預金の年利5%の商品やNISA枠を使ってS&P500の投資信託を購入するなど、将来を予測しやすいものへ長期投資しています。過去10年の平均年利率が10%、20年で8%程度であることを考えるとリスクを分散する選択肢になります。
現金資産をはじめ、投資信託やETF、定期預金、暗号資産、新しいことを始める資金など、資産を分散させることでリスクを分散させています。
またビットコインは勉強材料として資産の1%は保有するようにしています。暗号資産の仕組みや、なぜこれほど注目を集めているのかを理解するため、実際に所有することで当事者意識を持ち、知識を深めることができるからです。例えば、トランプ前大統領がビットコインを活用して米国債務問題を解決する可能性を示唆したことなどは興味深い事例です。
数年前まで怪しげなバブルと見なされていた仮想通貨は、今や暗号資産として政府の政策にも組み込まれる時代となりました。こうした最新の動向をキャッチするためにも、当事者として学ぶ姿勢を持つことも必要です。
ただし、どの投資対象が最適かを断定することはできません。ボラティリティが高いリスク資産への投資は、投機的なギャンブルとなる可能性もあります。市場は時代とともに変化するからこそ、長期間にわたって複利で資産を増やすという本質を重視しています。未来は誰にもわからないからこそ、長い目で投資する長期投資のスタイルを取っています。
20年、30年、40年と自分の人生を俯瞰しながら長期目線で判断する必要があります。人生100年時代だからこそ、自身の寿命を意識した長さの期間を考えることが必要です。
■ 最もリターンの高い投資先は何か?
最もリターンが大きかった投資先は自分への投資でした。いわゆる「自己投資」が最も利回りの良い投資先であることは言うまでもありません。
ビジネスは資本の戦いです。だからこそ、資本主義で優位に立つために、お金の使い道を慎重に考える必要があります。資本主義の仕組みを理解した上で自己投資することが重要です。
例えば、英語を身につけて海外のビジネスを日本に持ち込むタイムマシン経営を学んだり、スマホの普及を見越して動画マーケティングを学んだり、漫画やアニメのようなストーリーで人を動かすナラティブ経済を学んだりすることに「お金をかける」ことが投資です。
僕自身、学生時代に英語を学ぶ目的とビジネス感覚を身につけたくて、アメリカで生活しました。英会話を学びながら、当時のアメリカの生活をビジネス目線で体感できたのは大きな経験でした。サンフランシスコ、ニューヨーク、マイアミと生活拠点を移しながらふらふらと放浪しました。結果、アメリカでの生活を元にしたブログがヒットし、数億円を生むメディアビジネスを始めることができました。
■ 大量インプットと高質アウトプット
学びのインプットに投資した次は、アウトプットに時間を投資することも必要です。情報収集した後はその情報を使う必要があります。情報は使わなければ全く役に立ちません。
例えば、英語を学んでTOEICを受けるだけでは自己満足になってしまいます。一般的には就職活動で点数をもとに良い就職先を得ることが想定しやすい方法の一つです。
ただ、自分でビジネスを作れば、学んだ英語を応用して海外でビジネスを展開したり、海外のビジネスモデルを学んで日本に普及させたりすることもできます。つまり、自己投資としてのリターンをより大きくすることができるのです。
インプットした知識や情報をもとに、アウトプットとしてやりたいことや自己実現にスキルを使うことが、自己投資の最大のメリットです。大量に情報収集したものを、高品質な作品として世の中に生み出す思考は必要不可欠です。
■ 思い出は複利で幸福度が増える投資財
お金の使い道として有力なのは「経験」への投資です。多くのモノは使えば価値が下がりがちですが、経験に使った場合、「思い出」が残ります。思い出は色褪せません。むしろ時間が経つにつれて、より魅力的に感じられるようになります。
例えば、楽しかった旅行や刺激的だった海外生活は何年経っても忘れることはありません。思い出に残るような経験は、いつ思い出しても良いものとして脳内に蓄積されていきます。
経験や思い出は複利で増幅していきます。幼い頃の嬉しかった記憶や、忘れられないほどの興奮体験は、いつ思い出しても良いものとしてよみがえらせることができるのです。
だからこそ、経験や思い出にお金を使うのが最適解となりました。思い出は複利で増幅する長期投資財なのです。
■ 実存主義の自由を創造する視点
振り返ってみると、僕の人生の選択には実存主義的な側面があったように思います。ジャン=ポール・サルトルやアルベール・カミュらが「実存主義」を説いたように、人間は自由であると同時に、その自由ゆえの責任を負っています。サラリーマンという既存の枠組みから抜け出し、自分でビジネスを始めるという選択は、「自由」を求めて行動しました。
実存主義は、人間は生まれながらにして何か特定の本質や目的を持っているのではなく、各自が自由に選択を行い、その選択を通じて自らの本質を形成していくという考え方です。
自由を求めれば不安もつきまとってきます。会社員の安定した収入を手放すことや成功するかわからないフリーランスや会社経営のビジネスを始めることは、実存主義者が言うところの「不安」や「虚無」と対峙することでもあります。その不安を克服するような成功こそが自身を成長させ、自分が本当にやりたいことを見つける原動力となりました。
「実存は本質に先立つ」というサルトルの言葉通り、自分の行動を通じて毎日自分と向き合いながらやりたいことを模索することが人生の本質を教えてくれる感覚でした。
実存主義は時に悲観的な哲学と見なされますが、むしろ肯定的な思考です。自分の人生に対して全責任を負うという考えは、同時に自分の人生を自由に創造できます。
既存の枠組みや他人の期待に縛られるのではなく、自分自身の価値観に基づいてビジネスを展開し、その結果に対して全責任を負う。自由を求めた結果、本質がわかるようになるわけです。独自のビジネスモデルを生み出し、最終的には経済的自由をもたらしたのだと考えています。
■ 経済的自由と精神的豊かさを目指す
人生において、真の資産とは単なる金銭的な富だけではありません。自己投資を通じて、新しい経験を積み、経済的な豊かさだけでなく、豊かな経験と知識を得ることができます。資産運用でリスクを分散するように、自己への投資も知的好奇心を満たし、知識と経験を蓄積させることが重要です。新しい知識やスキルの獲得、貴重な経験を積むことは、単なる消費ではなく、長期的に見て大きなリターンをもたらす投資になります。思い出や経験への投資は時間とともに価値が増し、いわば「複利で幸福度が増える投資財」です。
また、ストイシズムの精神に基づいた自己規律や忍耐は、ストイックさを形成します。さらに、実存主義の観点からも、自由への渇望が自らの本質を築きます。サラリーマンとしての枠組みに縛られるのではなく、自らの自由を追求し、未知の領域に踏み出すことが必要です。
自己成長と社会貢献のバランスを保ちながら、新しい挑戦を続けることは、人生を通じて継続すべきことです。人生100年時代を見据え、長期的な視点で自分の人生と資産を設計し続けることが、真の豊かさにつながります。
自分自身の本質を見つけ、豊かな人生を創造する力を手に入れましょう。経済的な成功だけでなく、精神的な成長も重要であり、それこそが真の幸福をもたらします。人生の目的は、単に富を築くことではなく、自分の価値観に基づいて自由に生きることです。
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このnoteでは、限られた人にしか伝わらないニッチな情報を、偉人たちの言葉や最新エビデンスを元に主観を交えてお届けします。似た考えの人が共感でき、新しいことを始めるきっかけとなるようなコンテンツを発信していきます。
人生をより面白くするための試行錯誤の様子をまとめていきます。20代で経済的独立をした背景や30代の自由な暮らしのリアルを表と裏も含めて赤裸々に紹介します。面白さを追求して日々奔走する姿をお伝えします。