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60年代、流行った洋楽。30
『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
60年代にはこんなことがありました。
ストップ・ザ・ミュージック/レーン&ザ・リー・キングス
Stop the Music Lenne & The Lee Kings(1964年)
グループ名は……すみません殆ど記憶にないのですが、でも曲には記憶ありです。「日本でのGSブームで「スウィング・ウエスト」や「ザ・テンプターズ」などがカバーしていた」(竜馬のブログ)。そういうことですね。
なぜ、ストップなのかは、下の記事のとおりです。ちょっと『テネシーワルツ』を連想しました。あちらは女性が彼氏を友人に紹介したら奪われてしまったのですが、その男性版みたいに感じます。
こちらの方はまだそこまで致命的ではないのが救いでしょうか。音楽をとめれば、彼女の目が覚めるかも……。でも、キャンディの使い走りをさせる段階で、彼女の計画的行動かも、妬かせるための。はたして真相は?
歌詞の内容は、好きな女の子とダンスパーティに行ったらその子がキャンディーを買ってきてくれというので買って戻ったらその子が他の男性と踊ってる。
それでストップ・ザ・ミュージック、僕の胸は張り裂けそうだからと叫ぶたわいの無いものだ。
サイモン・セッズ/1910 フルーツガム・カンパニー
SIMON SAYS/1910 FRUITGUM COMPANY(1968年)
当時のアメリカで、ロックがやや難解な曲作りになっていたことや、シングルレコードよりもアルバム重視を志向してきたことに反発して、シングル重視の「バブルガムミュージック」が流行したそうです。
そこに乗っかって大ヒットしたのがこの曲で、理屈抜きに楽しめる音楽になっているとか。でも、行き過ぎの風潮への反動、過去への回帰・羨望だけに終わらず、のちの音楽への影響があったと。あなどれませんね。
のちのABBA、ボニーM、ノーランズ、アラベスクなどといったヨーロッパを中心とした所謂キャンディ・ポップに影響を及ぼし、あの10C.C.までもがバブルガム・ミュージックにある意味影響を受けているとも言われている。
なお、サイモン・セッズの意味は、子供の遊びとのことです。
さて原題はそのままの「Simon Says」だがその意味は子供の遊びのことである。
サイモン役を一人決め、全員はこのサイモンの命令に従って手を挙げる、足を触るなどの行動をするが、その命令は必ず「Simon Says・・」で始まる。
もしこの言葉で始まらない命令に従った場合は失格である。
グルーヴィン/ヤング・ラスカルズ
Groovin'/The Young Rascals(1967年)
どこかで聞き覚えのあるメロディー。そう、山下達郎のFM番組「サンデー・ソング・ブック」のエンディングテーマだったんですね。
グルーブ感というか、まったりした独特の曲調がいいですね。歌詞の内容は、バンドで忙しい週末を終えて、日曜日にやっと時間がとれたね、一緒にゆったり過ごそうよ、と彼女に言うわけです。
ほのかに英国発ブルーアイド・ソウルの香りがするが、ニュージャージー州で結成された4人の米国人によるヤング・ラスカルズ。Atlantic Records(アトランティック)との契約時に、“The Rascals”としてデビューしようとしたが、似た名前のバンドが既にあったため、知名度に劣る彼らは仕方なく「ヤング・ラスカルズ」にバンド名を変えてデビューしている。
※Alexandre さんの画像をお借りしました。
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