70年代、流行った洋楽。〈ヴィッキー〉
当時、FM放送の開局を追うようにはじまった『ポップス・ベスト10』などの番組で毎日のように聴いていた洋楽。自然とおぼえて口ずさんだりしていました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけではなく、半世紀も前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
70年代にはこんなことがありました。
ヴィッキーはギリシャ生まれで、少女時代にドイツへ移り歌手デヴュー。ということですが、フランス語でも歌うし、一体何か国語を話せるんでしょうか。(6か国語だそう)
日本デヴュ―の初期はフランス語で歌っていましたが、その後は洋楽を日本語の歌詞で歌ったり、日本人の作品を歌ったりしてヨーロッパと日本の架け橋となりました。キュートなルックスとあいまってとても人気がありましたね。
恋はみずいろ/ヴィッキー
L'amour est bleu/Vicky Leandros(1967年)
ヴィッキーといえばこの曲を連想する、ぐらいすごく流行りました。ポール・モーリアの演奏に劣らないくらいの人気でした。アンドレ・ポップの名曲。
恋はみずいろ/ポール・モーリア
L'amour est bleu/Paul Mauriat(1967年)
悲しき天使/ヴィッキー=レアンドロス
Le temps des fleurs/Vicky Leandros(1968年)
メリー・ホプキンの、英語の歌唱で最初耳にした『悲しき天使』。ヴィッキーがフランス語で歌っています。本家、ホプキンに劣らない聴きごたえのある歌唱です。
〈輝きに満ちて、夢と希望にあふれていたあの頃のふたり。でも、懐かしい店の、ガラスに映る今の自分のすがたは年とって無残なありさま。そのとき、なつかしい声が私わたしを呼んでいる。それに誘われ、中に入ると……〉
夜霧の中で/ヴィッキー
Foggy Night/Vicky(日本語)(1971年)
作詞なかにし礼、作曲川口真という純日本製の楽曲、よく耳にした記憶があります。
時の流れのように/ヴィッキーVicky(日本語) (1970年)
作詞山上路夫、作曲川口真。こちらも当時流行りました。彼女は素敵に自分の曲にしました。
待ちくたびれた日曜日/ ヴィッキーVicky(日本語)(1967年)
作詞小園江圭子、作曲村井邦彦。こちらは、恋は水色と同じ年のヒット曲で、せつない乙女心をていねいに歌って可愛さ満点です。
星空のマサチューセッツ/ヴィッキーMassachusetts/ Vicky(1967年)
ビージーズのカバー。こちらは、英語で歌っています。
ヴィッキーVicky/私の好きなチョコレート(日本語) (1968年)
作詞小薗江圭子、作曲高瀬タカシ。
白い十字架/ヴィッキー
Kleiner Prinz/Vicky(1969年)
ヴィッキーの数多いヒットのうちでも、私の特に好きな曲。歌唱、表現が見事で、彼女の魅力満載です。
地中海の妖精、ヨーロッパの歌姫と呼ばれた彼女。日本では、昭和歌謡と呼べるレベルまで日本に溶け込んで、私達を楽しませた彼女に、あらためて感謝したいと思います。
※久遠 さんの画像をお借りしました。