60年代、流行った洋楽。20
『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
60年代にはこんなことがありました。
愛の聖書/クリス・モンテス
Nothing To Hide/Chris Montez(1969年)
この曲、ラジオ放送でよく流れてました。クリス・モンテスは、60年代から70年代にかけて活躍しました。この曲以前については知識がなくて、いわばこの曲が私のクリス・モンテスのデヴュー体験でした。
音声の情報しかなかったので、細面の二枚目と勝手に想像していました。声質からして高音寄りで中性的でしたから。後で知った現実は少し違いました。まあ、そんなことはいいのですが。
語り掛けるような歌詞と、ロマンティックなゆれるメロディ。誘惑されてだまされて、みたいなドラマが目に浮かぶようなあぶない曲かもしれません。どうでしょうか。
サイレンス•イズ•ゴールデン/ザ•トレメローズ
Silence is Golden/Tremeloes(1967年)
沈黙は金、イギリスにもこんな金言がありましたか。いいメロディーです。重い現実やシリアスな場面で、うわべを流れるだけの言葉がむなしいと感じることはどうしてもあります。でも、無言の時間がながれるのはもっとこわい。そうすると、たまらず何かを喋らないといけない観念にとらえられる。
ああ、いっそことばのない世界に住みたいと、人はそんなときに思うのではないでしょうか。
何か言わないと伝わらない。でも違うように伝わるとこまる。そもそも、なにを、どう伝えたいのか分からない、もやもやのときもあります。そんなときは、耳をすましてこの曲を聴いて心を鎮めましょうか。
青い影/プロコル・ハルム
A Whiter Shade of Pale/Procol Harum 【和訳】(1967年)
一度聴いたら忘れられない、そんな曲があります。プロコル・ハルムのこの曲もその一つです。そして、よく耳にした記憶があります。
「チョーサーの『粉屋』」「ウェスタの処女」「ファンダンゴ」など、難解とも思われる歌詞が出てきます。また、イントロは、セバスチャン・バッハの管弦楽組曲第3番第2曲の、いわゆる「G線上のアリア」からの影響があると言われます。さらには、ジョン・レノン、山下達郎、ユーミンらが絶賛する曲でもあります。
一筋縄ではいかない曲といえるかもしれませんね。まあ、聴き方にルールはありませんから、聴きたいように聞けばいい話ですが。
そもそも、プロコル・ハルムという不思議なグループ名は……「Beyond these things」(こうしたものを越えて)を意味する不正確なラテン語で、プロデューサーの飼い猫の名をもじったものと言われている。(ウィキペディア)
「Whiter Shade」とは……原題の「shade」は「影」ではなく「色合い、色調」という意味であり、原題を訳すと「蒼白な」「白に近い色調」といった意味になる。(同)
※素晴木あい さんの画像をお借りしました。
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