60年代、流行った洋楽。31
『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
60年代にはこんなことがありました。
朝日の当たる家/アニマルズ
A World Without Love / Peter and Gordon(1964年)
この曲は、アメリカのフォーク・ソングということで、アニマルズのオリジナルではありませんが、アニマルズといえばこの曲を連想するほどですね。
彼らのグループ名を調べたところ、その舞台がワイルド過ぎて舞台から「animal!」と声がかかったのを採用したというのが有力らしいです。
曲名の由来については諸説あるそうです。また、原曲の歌詞の女性を男性に変えたのが、彼らの解釈というか創作だそうです。(竜馬のブログより)
ボブ・ディランやジョーン・バエズがカバーしたように、もともとフォークソングなのを、アニマルズはブルース調にアレンジしたのですね。
愛なき世界/ピーター&ゴードン
A World Without Love / Peter and Gordon(1964年)
ピーターとゴードン、ロンドンの私立学校で同級生だったようですね。
曲の方は、レノン&マッカートニーの未発表曲を提供されたというラッキーがあったようですが、それをリスナーの共感を得るまでよく消化して、彼らの音楽にして歌っていると思います。
歌詞は、次のように始まります。
でもそれは一種の強がりで、本音の次のフレーズがくり返し出てきます。
ュー・リアリー・ガット・ミー/キンクス
SIMON SAYS/1910 FRUITGUM COMPANY(1964年)
パンチの利いたノリのよい曲で、一度聴いたら忘れられないメロディーとギターのリフレインに特徴があります。キンクスは、イギリス四大ロックバンドに数えられるという名グループ。
独特のギターのひずみには次のような工夫があったそうです。革新性と影響力の大きさがわかりますね。
グループ名の「KINK」とは次のような意味があり、それをグループ名にしたのは、一種の露悪でしょうか。いかにもKINKS。いや、これは禁句かな。
※Alexandre さんの画像をお借りしました。