60年代、流行った洋楽。22 クリフ・リチャード
『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
60年代にはこんなことがありました。
クリフ・リチャードは、60年代に大変な人気を誇りました。ぼくも好きな歌手で、レコードを買って聴いていました。
しあわせの朝/クリフ・リチャード
Early In The Morning/Cliff Richard(1969年)
直訳すれば「朝早く」。クリフ・リチャードのこの曲は、コングラチュレーションズとともに、私のなかでブームとなりました。
クリフ・リチャードの魅力はいろいろありますが、甘い声とノリのよさもそのうちに入るでしょう。
すこしシリアスさを感じさせるイントロ、何かもの憂い、せつないような趣きで始まります。夜から朝へと、時間経過とともにやがて、かげりを残しながらも生の喜びを歌い上げていきます。
コングラチュレーションズ/クリフ・リチャード
Congratulations/Cliff Richard(1968年)
この曲は、当時ビートルズの「レディ・マドンナ」を追い落として全英1位に輝きました。活動時期のうち10年ほどがビートルズと重なるので、ガチで勝負してきた感じですね。
クリフ・リチャードの曲を、私が聴きだしたのはこのころだと思います。ラジオから流れる、わくわくするようなメロディに心惹かれました。
想っていた相手との恋が成就したのでおめでとうと祝福する、という内容の歌詞と思います。どちらかというと、いろんな失恋の曲が多い中、得恋⁉のこの曲はこの曲で共感を覚えます。
エヴァーグリーン・トゥリー/クリフ・リチャード
Evergreen Tree/Cliff Richard(1964年)
ここから下の1960年代前半の曲は、レコードを買ったりしてあとから知ったのが多いです。
若さを謳歌する明るいノリのよい曲が多いですが、翳りやアンニュイな雰囲気などは60年代中頃から顔をのぞかせてきます。
この曲などは、少し内省的というか静かに思いを紡いでいくような雰囲気を感じさせるバラードです。
それは、本人の年齢の経過にも合わせてそういう作曲ないし、選曲になるのはごく自然なことですね。ファンの方も成長して大人になっていくのですから。
サマー・ホリデイ/クリフ・リチャード
Summer Holiday/Cliff Richard & The Shadows(1963年)
1963年の青春映画の主題歌「サマー・ホリデイ」(Summer Holiday)です。こんなにも爽やかで素敵なメロディーを聴くと、夏って何かいいことが起こると思わずにはいられませんね。
「To make our dreams come true」まさに青春賛歌をおおらかに歌い上げています。
ヤング・ワン/クリフリチャード&シャドウズ
The Young Ones/Cliff Richard & The Shadows(1963年)
この声で、女性の心を奪って……、こんな素敵な避暑地みたいなところで何も思い煩うことなくひと夏で過ごすなんて。うらやましい。
「I need you and you need me」ですか、相思相愛じゃないですか!あ~ぁ、戻れるなら僕もあの頃に戻りたいものです。
おまけに、子供たちまで何となくふたりについてくるじゃないですか。ふたりを祝福しようとしているのか、じゃましてみたいのか……。たぶん両方なんでしょう。
恋はこれっきり/クリフ・リチャード
we don`t talk anymore/cliff richard(1979年)
1968年の『コングラチュレーションズ』から11年。クリフ・リチャードは復活しました。
こんな楽しいビデオもありました。彼が日本公演のときに録画されたのですね。
クリフリチャード、日本公演 Cliff Richard in k japan(1989年11月9日)
曲目:サマー・ホリディ~ヤングワン~クリスマスの想い出~コングラチュレーションズ~しあわせの朝~ラッキー・リップス~踊ろよベイビー~恋はこれっきり
ビデオの後半で頑張っているバックコーラスの女性たち、なかなかやりますね。見覚えある顔も。中島啓江、森公美子、島田歌穂さんなど。
※素晴木あい さんの画像をお借りしました。
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