70年代、流行った洋楽。16
当時、FM放送の開局を追うようにはじまった『ポップス・ベスト10』などの番組で毎日のように聴いていた洋楽。自然とおぼえて口ずさんだりしていました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけではなく、半世紀も前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
70年代にはこんなことがありました。
青春に乾杯/ミッシェル・デルペッシュ
Pour un flirt/Michel Delpech(1971年)
軽快で親しみやすいメロディーで忘れることのできないフレンチポップの名曲。ミッシェル・ポルナレフの「シェリーに口づけ」と同じ年のヒットで、二人の「ミッシェル」で大いに日本の音楽シーンを盛り上げたというわけです。
日本語バージョンも本人の歌唱で聴くことができるとは幸せです。日本語の発音が上手ですね。少々音量小さめなので調節してお聴きください。
ポップコーン/ホット・バター
POPCORN/HOT BUTTER(1972年)
地球離れしたユニークな曲想。火星でしょうか?土星でしょうか?はたまた北極星ですか?曲名とグループ名がややこしい。久しぶりだと、どっちがどっち?って思ってしまうのは僕だけでしょうか。ホットバターのポップコーン?それともポップコーンのホットバター?
こんなビデオがあったんですね。今回初めて見ました。楽しいことを考えたものです。ムズカシイ理屈を忘れて純粋に音楽と映像を楽しみましょうか。
こんな「Popcorn Original Song」も。このレコードはシングル盤で、真ん中の穴が大きくあいたいわゆる「ドーナツ盤」と呼ばれるものです。
レコードはアナログで、どの辺を聴いているか見た目のとおり「ウィジウィグ WYSIWYG(What You See Is What You Get)」で、CDにはできない芸当です。
LPレコードはプラッターの回転数を33.3回転で聞きますが、シングルレコードは45回転に切り替えて聞きます。こうなったら、はじけてポップコーンだらけの世界です。(話がわきにそれて失礼しました)
アイム・ノット・イン・ラヴ/10CC(テン・シー・シー)
I'm not in love/10cc(1975年)
この曲も実によく流行りました。不思議な浮遊感があって、それほど起伏にとんだメロディーではないのに耳が忘れないんです。
恋はうらはら、「恋してなんかいないよ」といいながら実は、メロメロのはずです。どこでもある話なんですね。
時間を忘れてこの心地よい独特の世界に浸っていたい。やさしく降り注ぐ音の精のシャワーを浴びていたい。そんなことをしみじみ感じます。
※猫野サラ(漫画家)さんの画像をお借りしました。