60年代、流行った洋楽。28
『70年代、流行った洋楽』の60年代版です。
60年代の初頭は、私自身がまだ少年時代。音楽に目覚める以前のことでした。そのうち、ラジオのAM放送やテレビなどから流れる音楽に意識が向くようになりました。そんななか、記憶に残る曲にもめぐり逢いました。今、あらためてYou Tubeで聴くと思い出がよみがえるだけでなく、半世紀よりもさらに前の曲とは思えない新鮮さと輝きにおどろきます。
60年代にはこんなことがありました。
モナムール・モナミ/マリー・ラフォレ
Mon amour mon ami/Marie Laforêt(1967年)
思わず吸い込まれそうな、マリー・ラフォレさんの瞳。ぼくを見ているような。でも、それはあり得ない。いや、そう思わせてください。音楽がなっている間だけでもいいから……。
この映像でも、にくいですね。選ばれた男性も、それは今日だけかもしれません。スペアのうちのひとり。明日の保証はありません。ほかの男性もわかっているから割と平然なのかも……。
そんな色々な妄想が浮かびますが、歌詞は愛一色です。ここはエスプリ一閃彼女の愛をうけ止めましょう。
『落穂ひろい』さんの記事にある原詩から参考翻訳させていただきました。
男と女/フランシス・レイ
Un homme et une femme/Francis Lai(1966年)
映画も流行りましたが、主題曲のこの音楽もよく耳にしたものです。カンヌ国際映画祭グランプリ受賞というからすごい作品なんですね。映画は、おとな向けで、私の年代にはまだ早すぎたようです。
音楽の方は、その後も結構長い期間ラジオなどでよく耳にしたように思います。様々なアーティストがカバーしたことでもありますし。フランシス・レイといえば『白い恋人たち』のメロディーも印象に残ります。
『白い恋人たち』は、グルノーブル冬季五輪の記録映画なので、『男と女』とはジャンルからして異なりますが、両作品とも映画はクロード・ルルーシュ監督、フランシス・レイ音楽。映像と音楽が融合して美しいことですね。
白い恋人たち/フランシス・レイ
13 Jours en France/Francis Lai( 1968年)
若草の恋/カトリーヌ・スパーク
Mes Amis.Mes Copains/Catherine Spaak(1965年)
カトリーヌ・スパークは、本国フランスよりもイタリアで人気の歌手だったようです。もともと、ベルギーの生まれで、代々の名家とのことです。いわれてみれば、ノーブルな顔立ちと見えてくるのです。
ヨーロッパの歌手は国境を越えて活動するケースが多いように思います。われわれアジア人がヨーロッパの言語を習得することと比べて敷居が低いのでしょうね。
※Alexandre さんの画像をお借りしました。