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母のために選ぶ、児童書。12
90歳を超えて、さすがに母も小さい文字が読みづらい、眼鏡をかけても本が読めないというのです。電子書籍は母には使いこなせません。ルーペ眼鏡も、母には使いにくいようです。ならばと、視点を変えて、児童書にアプローチしてみました。これは、いけるかも!
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14セット目の3冊についてご紹介します。母の感想はどうだったでしょうか、ご報告します。
・『ルドルフとイッパイアッテナ』 斉藤 洋作/ 杉浦範茂絵 講談社刊☆
・『にわか魔女のタマユラさん』伊藤充子作/ながしまひろみ絵 偕成刊☆
・『スプーンおばさんのぼうけん』アルフ=プリョイセン作/絵 大塚勇三訳 学研刊☆
ちなみに、☆マークの本は母から借りて私も読みました。
母に聞いたところ、3冊ともおもしろかったそうです。私も読んでみました。
1冊目は、赤い背景に濃い体毛のネコが4本の脚を踏ん張って黄色い眼でにらんでいる表紙が印象的で、遠近法で大きく描かれている手前の黒猫がルドルフ、奥のしましまが先輩猫のイッパイアッテナです。ひょんなことで東京に来てしまったルドルフが、そこで出逢ったイッパイアッテナに人生いや猫生と勉強を習いながら、故郷への帰還を夢見るのですが……。
2冊目は、表紙に描かれた、魔女と呼ぶにしてはいかにも人柄のよさそうなタマユラさん、でも……。タマユラさんが開いている店のお客さんだった魔女が引退しますが、いろんな魔女道具をタマユラさんに託して去ってゆきます。ほうきの扱い方や黒猫との付き合い方もわからないタマユラさんが孤軍奮闘の末、なんとかこなせるようになって、冒険が始まります。
3冊目は、以前母のために買った『スプーンおばさん』のシリーズ2冊目です。今回もおばさんのおもしろい話がさく裂です。急にスプーンのように小さくなっても気にもせずいつでも前向き。その時は、猫といい、野生の小動物や鳥といい、話せるようになるので、彼らをうまくせっとくして自分の目的を何でも実現して見せます。そんなイケイケおばさんも今回は反省することがありました……。
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ここから母のために選んだ15セット目、3冊のご紹介です。今回も、大型書店で選びました。今回もハードカバーのものを選びました。
・『ニャンの日にまいります!』 木内 南緒作/ 酒井 以絵 岩崎書店刊
・『ぼくはアフリカにすむキリンといいます』 岩佐 めぐみ作/高畠 純絵 偕成刊
・『なんでも魔女商会②ただいま魔法旅行中。』あんびる やすこ作/絵 岩崎書店刊
1冊目は、以前読んだ、少年とロボットの交流を描いた『AIロボット、ひと月貸します!』の作者の2作目です。こんどは、どんな物語を楽しめることでしょうか。表紙をみると、お城のような建物を背景に、しま柄のパジャマを着た少年が描かれています。メイドの恰好をした少女と白い調理服姿の少女に挟まれています。なぜか、サビ柄のネコに王冠をかぶせられています。ニャンの日とはにゃんでしょうか?
2冊目の表紙、上半分が赤で、下が青の背景に、上にはキリン、下にはペンギンが描かれています。変わった題名にも惹かれます。どんな世界が楽しめるでしょうか。帯に「ドイツ児童文学賞受賞」と誇らしげに書かれています。日本の作品では初めてだそうです。興味がわきます。
3冊目は、以前1作目を読んだ、あんびるやすこさんの「なんでも魔女商会」シリーズ2作目です。気が強めの魔女の店主の少女と優しい性格の主人公の少女のコンビが、こんどはどんな物語りを紡いでゆくでしょうか。楽しそうです。
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今回選んだ3冊も、三者三様の個性的な表紙で、書名も興味をひかれるものです。母の気に入るでしょうか。
結果は、次の記事でご紹介します。では、またお会いしましょう。
※春田みつき さんの画像をお借りしました。
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